内容紹介
徳川慶喜は将軍なのに江戸にいなかった? 薩英戦争で戦ったのはスイカ売り?
ええっ、作り話ですって? いいえ、史料や調査から明らかになった歴史です。
幕末のたった15年で歴史は動きました。
歴史が動くまでには、さまざまな力が働いています。幕末は力の押し合いが特に複雑でした。
いったいどんな力が働いて幕末の歴史を動かしたのか。
メディアにひっぱりだこの社会科教師による「おもしろくってためになる幕末史」はじまります!
――――はじめに より抜粋――――――
歴史「を」学ぶのではなく、歴史「で」学ぶことはできるのでしょうか?
そんなことは無理、と思われる方もいるでしょう。
歴史から学ぶことと、歴史上の人物の虚構や誇張から学ぶことは違うのです。
つまりは、作り話からは学べない。でも、史料や遺物、科学的実験や調査から得られた歴史からは学べるのです。
(中略)
ペリーが来航から15年で、現代に続く「日本のかたち」が生み出されました。
「幕末」を振り返ることは、激動の時代に生きる私たちに必要なことだと思いませんか?
宇宙空間に球体が1つ浮かんでいるとします。
この球体が、右から左にゆっくり進んでいるとして、なぜ右から左に動いているのか、考えてみてください。
右側から力が加わって、左に動いているのだ、と考えてしまうと、理科の先生からちょっと待った!と言われます。
いろんな方向から、いろんな力がかかって、その結果、ゆっくりと右から左に進んでいるかもしれないのです。
歴史は、まさに、この動き。さまざまな力の「合力」。
わずか幕末15年の歴史。
でも、日本の歴史の中でも、こんなにいろんな「合力」で動いた時代も少ないと思います。
どんな力が働いてそうなったか。「世界で一番わかりやすい幕末史」をめざして、解き明かしていきたいと思います。
――――おわりに より抜粋――――――
しかし、「はじめに」でも申しました。
歴史から学ぶことと、歴史上の人物の虚構や誇張から学ぶことは違うのです。
作り話からは学べない、でも、史料や遺物、科学的実験や調査から得られた歴史からは学べます。
「幕末の歴史」は、ついつい「幕末の物語」に陥りがちです。
虚飾が外れ、虚構が無くなり、誤解が解けて、
たった1つの出来事、たった1つの人物で、歴史は動かない……。
そういう「幕末の歴史」が本書から伝わったならば幸いです。
目次
はじめに
第1章 近代のはじまり
1 自由になれない「自由貿易」
2 「ペリー」は提督……じゃなかった
3 「アオイフロ」と条約を結ぶ
第2章 高まる尊王攘夷の気運
4 「公武合体」は日本版ロミオとジュリエット?
5 言葉の違いが「生麦事件」を引き起こす
6 「下関事件」は長州藩の目を覚ます大ショック
7 「薩英戦争」でスイカ売りたちが戦った
8 長州内で食い違った「禁門の変」
9 一年の間に「尊王攘夷」から「討幕」へ
第3章 近代国家への道
10 「薩長同盟」は龍馬いらず
11 開国で国中が踊った
12 将軍なのに江戸にいなかった「徳川慶喜」
13 「大政奉還」で国家を作り直す
第4章 幕府の滅亡
14 少年が与えた「討幕の密勅」
15 岩倉具視のひそやかな暗躍
16 駆け引く3藩、威信の幕府
17 「戊辰戦争」は薩摩と徳川のケンカだった
18 秘密道具は「錦の御旗」
19 幕府が滅んだのはいつ
20 暗黒の夜は明けたか
おわりに
浮世 博史(うきよ・ひろし)
塾講師として19年間中学受験、高校受験の指導にあたり、四天王寺中学、高校で歴史の教師として教鞭を執った。現在、私立西大和学園中学・高校教諭。灘中学合格者数日本一の進学塾、浜学園の社会科主管、教育研究室主管を歴任。その後、進学塾、希学園の社会科主管を歴任。小学校から高校生まであらゆる世代の受験指導をしてきた経験から「歴史“を”学ぶ」ではなく「歴史“で”学ぶ」をテーマに、受験対策に留まらない生きる力を養うための歴史授業を展開している。著書に『超軽っ!日本史―原始時代〜安土桃山時代編―』『日本人の8割が知らなかったほんとうの日本史』(アチーブメント出版)がある。
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