投資力 自分の頭で考える資産運用トレーニング
野尻哲史
日経BP
A5判 232頁 2002年10月発売
本体 1,800円 税込 1,980円
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"普通預金も危ない時代"のマネー管理術。日本人が自分の頭で考えながら、最適な資産ポートフォリオを設計するための知識が詰まった1冊。抽象的な“お金の哲学”を説く類書とは異なり、自分の頭で考えながら、最適な資産ポートフォリオを設計するためのノウハウを明快に解説。ETF、REITなど最新の金融商品についての解説も豊富。「もう普通預金だけじゃリスクに勝てません」。
<目次>
第1章 「目の前の現実」を認識することから始めよう
「リスク=元本割れ」の発想から頭を切り換えよう
低金利のもとではお金は増やせないという誤解
リターンを高めるにはリスクを高めなければならない
「元本が割れ」がリスクだと考える誤解
ハイリスク商品は長く持たない方がいい?
デフレとインフレは分散投資で乗り切れる
デフレの時代は現金、インフレなら不動産が正解か?
「値下がりする株」も組み込んでリスクを下げる
年金と退職金だけでは老後を快適に暮らせない
高齢化、少子化が貯蓄志向に拍車をかける
「長生きのリスク」にも備えなければならない
子供が減っても負担は減らない
「じっくり持ち続ける」のが長期投資ではない
「安全」なリスクと「危険」なリスク
「安全な預貯金」は本当に安全なのか?
「日本人は貯蓄好き」という誤解
「個人金融資産は国民全体の財産」という誤解
新証券税制への不満と期待
「株式の死」から復活したアメリカ
「貸借対照表型」の投資から「損益計算書型」の資産運用へ
長期的なリスクはコントロールしやすい
第2章 投資家として思考するための基礎トレーニング
リスクとリターンの関係をもう一度検証してみよう
「貯金は○」で「投資は×」?
何のために投資をするのか?
「期待する利益を得られない可能性」がリスク
ペイオフのリスクはどのリスク?
リスクの度合いは「標準偏差」で表す
価格変動が激しいほど大きなリターンを期待できる
リスクとリターンの数値化
リスクを確実に抑える3つの投資戦術とは?
収益率のバラツキを減らすのが「長期投資」
長期投資がリスクを増やす?
「定期的」に「定額」で購入すれば安く買える
資産配分によるポートフォリオ戦略
資産分散に踏み切るタイミングが大事
分散投資は下落局面こそ力を発揮する
ブラックマンデーにみるポートフォリオの効果
日本のバブル崩壊にみるポートフォリオの効果
超円高時のポートフォリオの効果
ドル資産を組み入れれば分散の効果が一層高まる
第3章 ポートフォリオによるリスク・マネジメントの考え方
資産分散のセオリー
何に、いくら投資しているか書き出してみる
資産を分散投資するプロセス
投資信託を活用して「お金を働かせる」
投資家の「リスクの許容度」を診断する
投資家のリスク許容度を決めるものは?
サンプル・ポートフォリオで考えてみる
サンプル・ポートフォリオと有効フロンティア
サンプル・ポートフォリオのパフォーマンス実績
分散投資の有効性を確認しよう
不動産投資をどう考えるか?
株式ポートフォリオの考え方
銘柄の分散 ―――有望銘柄だけを買ってはいけない
銘柄の相関 ―――日立とトヨタで考えてはいけない
第1ステップ ―――銘柄をセクターごとに分類する
株式ポートフォリオの8セクター
ディフェンシブ・セクターを切り捨ててはいけない
リスクとリターンの特性 ―――80年代と90年代の違い
相関係数を使ったポートフォリオ構築
REITは不動産株か?
第2ステップ ―――いかに「有望銘柄」を選別するか
証券会社の「買い」「売り」の意味は?
投資評価の水準よりも方向感を重視すべし
タイプ別の選別条件 ―――「買い」ばかり集めてはいけない
海外銘柄の選別基準 ―――日本語情報の収集が鍵
第3ステップ ―――リスク許容度に合わせたセクター配分比率
債券ポートフォリオの考え方
投資家にショックを与えた「MMFの元本割れ」
日本の国債はハイリスク?
それでも債券投資を拒絶してはいけない
債券からキャピタルゲインを期待してはいけない
債券投資の3つのリスク
株式と債券の組み合わせによるリスク軽減効果
海外債券を組み入れてリターンを高める
通貨の分散はドル50%、ユーロ50%で十分
為替リスクをヘッジする債券投資
資金量が少なければ債券ファンドを活用すべし
転換社債を活用して投資収益率を高める
他社株に換えられる新しい転換社債が登場
現預金ポートフォリオの考え方
金融機関の分散だけではいけない
預貯金の代替商品としての「マネー型投資信託」
リスクが小さければ良いと考えてはいけない
投資信託のメリットと活用法
分散投資の鍵を握る商品 ―――投資信託
「リバランス」にも便利な投資信託
少額投資を可能にする「単元株制度」
「専門家が運用する」というメリット
証券会社が倒産しても投資信託は保護される
アクティブ運用とパッシブ運用
アクティブ型投信の種類と選び方
アクティブ型投信の良し悪しは「情報比」で分かる
パッシブ型投信の代表格は「インデックス・ファンド」
インデックス・ファンドは「トラッキング・エラー」に注意
株式市場で取引できるインデックス・ファンド「ETF」
ETFは従来の投資信託よりも手数料が安い
業種別のETFも登場
買い手が少ないETFには「ディスカウント」のリスクがある
超長期投資の資産ポートフォリオ
若いうちはリスクをとりにいける
10年より15年でリスクをさらに減らす
預貯金に分散してはいけない
国内債券の代わりにヘッジ付き外債
超長期投資のサンプル・ポートフォリオ
ポートフォリオのメンテナンス
リバランスとリアロケーション
リバランス ―――資産配分の歪みを是正する
定期的なリバランスと乖離によるリバランス
リバランスの効果はリターン向上よりもリスク低減
劣化資産を排除するためのリバランス
リアロケーション ―――リスク許容度の見直し
第4章 投資の設計図を描くタイプ別・資産運用プラン
老後資金を形成するための30代からの投資プラン
「資産形成」と「資産運用」
ゼロからでも始められるのが資産形成
数十年先の老後資金づくりに株式は不可欠
毎月5万円 ―――確定拠出型年金の考え方
毎月の確定拠出で子どもの教育資金を形成する
サラリーマンのためのタイプ別資産運用プラン
ケース1 ―――中堅サラリーマンの資産運用プラン
ケース2 ―――若手サラリーマンの資産運用プラン
ケース3 ―――壮年エグゼクティブの資産運用プラン
「資産運用層」のためのタイプ別投資プラン
資産家の条件は資産総額2億円?
「高額所得者」の資産運用
ケース4 ―――開業医の資産運用プラン
バランスシート重視の資産運用のすすめ
目先の利益より総資産のバランスに気を配る
「高齢資産家」のための資産運用プラン
高齢資産家が陥りやすい落とし穴とは?
元本保証よりキャッシュフローを重視
ケース5―――高齢資産家の資産運用プラン
超リッチ資産家の資産運用とは?
超高額でも資産運用の基本は変わらない
資産運用を成功に導くための心構え
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