「この古典的作品を読まなければ、サイクルを理解できない」
――ラリー・ウィリアムズ(世界的トレーダー)
エドワード・R・デューイは、フーバー政権の主席経済分析官として、1929年の株式相場の崩壊と続く世界大恐慌の原因を解明するようフーバー大統領に命じられた。広範な調査のなかで彼は、経済や社会の仕組みについての集合知には何か重要なことが欠けているに違いないと確信するようになった。それはサイクルについての実践的な知識である。
彼は当時の他分野のリーダーたちである、アイビーリーグの科学者、スミソニアン博物館のディレクター、実業界のCEO(最高経営責任者)、大使、そして政治家たちとともに「サイクルの科学」を確立する旅に乗り出した。
1971年の本書の初版は、フーバー大統領の疑問と何十年にも及ぶ研究で生じた多くの疑問に対する答えとなり、社会に大きな衝撃を与えた。
自然や世の中の現象や人間の営み、例えば、株価には、好況・不況には、戦争には、昆虫や魚類や哺乳類の個体数には、砂糖の価格には、気圧には、太陽黒点には、降水量には、湖の水位には、病気には、婚姻数には、移民の流入には、木の年輪には、宇宙には、あなたには、明確な周期的なサイクルは存在するのだろうか。そして、さまざまな現象のサイクルは互いに連携しているのだろうか。
説得力に満ちた本書で答えを見つけてほしい。なお、デューイの研究が今日までどのように続いているかについては https://cycles.org でよく分かる。
エドワード・R・デューイ(Edward R. Dewey, 1895-1978)
サイクル研究財団(The Foundation for the Study of Cycles)理事長。商務省主席経済分析官のときに、フーバー大統領から株式市場の崩壊や不況の原因について解明するように要請され、それをきっかけに経済サイクルに興味を持った。その後は、経済にとどまらず、植物や生物、地震、太陽黒点、気象、戦争、病など、多くの自然現象や人間が起こす行動には定期的に繰り返されるサイクルがあることを発見し、その研究に生涯を捧げた。
オグ・マンディーノ(Og Mandino, 1923/12/12-1996/9/3)
ミズーリ大学卒業後、製紙工場に就職し、第2次世界大戦では欧州戦線の軍務に従事。その後、保険会社で営業職に就き、数々の目覚ましい成績を上げ、幹部に昇進。その後はサクセス・アンリミテッド誌の編集長を経て、作家兼講演者として活躍。著書に『この世で一番の贈り物』『十二番目の天使』『世界最強の商人』など、多数。
「この古典的作品を読まなければ、サイクルを理解できない」――ラリー・ウィリアムズ(世界的トレーダー)
「1970年代以降、私は世界中を旅してトレーダーにはトレードのやり方を、投資家には投資のやり方を教えてきた。そこで、新進気鋭のトレーダーにもベテラントレーダーにも毎回聞かれる質問がある。それは「より良い投資家になるために役立つお薦めの本はありますか」というものである。これはいつも答えるのが難しい質問であったが、いまやデューイのこの本があるのだから、この質問の答えは出たと言える。この素晴らしい本は、すでに成功しているトレーダーにとっても、もっと勝率を上げたいトレーダーにとっても必携書である。すでにトレードで稼いでいるなら、もっと稼げるようになるだろうし、トレードで稼げていないのなら、勝利へ導いてくれるだろう」――ジェイク・バーンスタイン(『バーンスタインのトレーダー入門』『バーンスタインのデイトレード入門・実践』[パンローリング]の著者)
「ごく少数の人しか、特定のサイクルが持つ根本的な重要性に気づいていない。エドワード・デューイはこの分野の先駆者であり、彼の研究は今でも有効である。これらのパターンは、市場や経済だけでなく、自然や人間の行動にも繰り返し現れる。この必要不可欠な知識を理解し活用することは、人生において明確な優位性をもたらすであろう」――アンディ・パンチョリ(地政学と市場戦略の専門家)
「私は1972年にFSC(サイクル研究財団)に参加した。デューイの研究によって私は、伝統的なファンダメンタルズ分析やテクニカル分析では答えの出なかった空白を埋めるためにサイクルを活用しようと強く思うようになった。サイクルは私の投資キャリアでの意思決定に大きな利益をもたらしている。若い投資専門家にはぜひともサイクルを勉強してほしい。本書は最高の出発点だ」――ビル・サルビ(Cycles Research Investments)
本書は、サイクル研究財団(Foundation for the Study of Cycles)の創設者にして理事長であり、この世界におけるさまざまな現象の周期的変動の研究に長年取り組んだエドワード・R・デューイによる『Cycles : The Mysterious Forces That Trigger Events』の邦訳である。
デューイは、もともとフーバー大統領政権下で米商務省の主任経済分析官を務めていた。大恐慌の原因を究明する職務のなかで、偶然に景気循環の研究に出合ったことが契機となり、後にサイクル研究財団を設立した。財団は、経済学、自然科学、社会科学、さらには芸術といった多様な分野における反復的パターンを研究するため、各分野の専門家および有志の研究者によって構成されていた。
読んで分かるとおり、本書は1970年代初頭に刊行された原著の復刻版である。(中略)
実際、その特性ゆえに季節性を伴う農産物やエネルギーには、12カ月周期のサイクルが存在し、限月間取引やサヤ取りに恒常的に利用されている。また、一見、季節性がなさそうに見える株式市場にも、制度的・構造的要因に基づく短周期のサイクルが確認できる。さらに、本書で紹介されているチジェフスキーによる11年周期や、株価の9.2年周期を信じた投資家であれば、1987年のブラックマンデー以降のドットコムバブル崩壊、リーマンショックといった荒波を、うまく乗り越えることができたかもしれない。
当時、デューイはフーバー大統領から、不況がなぜ起きるのかを解明するよう命じられていた。(中略)
本書が初めて出版されたのは1971年で、これはデューイが「サイクルの新しい科学」を築くために費やした40年の探求の頂点にあたる著作である。本書は、デューイの言葉を借りれば、「私たちの成功、失敗、希望、疑念、不満、そして私たちの歩み」の記録である。ここで、彼が深く研究したサイクルの1つを簡単に見てみよう。
アメリカにおける株価の41年サイクル
デューイが示したサイクルのなかで、とりわけ現代の新たな読者の興味を引くであろうものに、1868〜1957年にかけてのアメリカの株価指数に見られる41カ月サイクルがある。これは本書の第9章で取り上げている。
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