トレーディングも人生と同様、計画が必要である! 本書では、トレーディングの専門家であるマーク・フィッシャーが20年以上にわたって成功を収めてきたトレード計画とその手法を公開している。その手法とは、フィッシャーが取引所のフロアトレーダーからパソコンでトレードする個人投資家までの何千人もの人たちに伝授してきたACDシステムである。フィッシャーはその革新的で勝率の高いACDシステムを使って、株や商品や通貨など、あらゆるマーケットでトレードする方法を教えてきたのだ。本書では、そのACDシステムの全貌を明らかにするとともに、ACDシステムを利用したより効率的で利益率の高いトレード方法を紹介している。
本書ではまず、ACDシステムの概要を詳しく説明していく。オープンレンジの値幅で決まってくる基準点には、仕掛けのためのA点とC点、ストップを置くB点とD点がある。またこれらの基準点と組み合わせて、最大の枚数や株数で最小のリスクのトレードにするためのピボットレンジも学んでいく。
フィッシャーは本書でトレーダー心理という非常に重要な課題についても述べている。エゴを捨てる、ギャンブル理論、「次!」などの概念を組み合わせれば、ACDシステムはあらゆるトレードスタイルや理論にも応用できる。第4章のあとの「中間試験」でそれまで学んだ知識を確認したあとは、ACDシステムをほかのトレードツールと組み合わせた使い方を紹介していく。
また、トレードしているマーケットに十分なボラティリティと流動性さえあれば、ACDシステムは超短期のトレードやスキャルピングでも、長期のポジショントレードでも利用できる。初心者であれ経験豊富なトレーダーであれ、ACDシステムをひとたび習得すれば、トレーダー自身はもちろん、そのトレードスタイルも好い方向へと変化させることができるだろう。最後は実話に基づいたエピソードや身近なことを例に挙げながら、この手法で成功したトレーダーの逸話などを紹介し、ACDシステムのすべてとそれを最大限活用する方法を伝授している。
「フィッシャーは、プロの運動選手やコーチが試合に勝つための精神的アプローチをトレーディングに応用している。また、大学生やプロの運動選手の何人かに、バスケットボール引退後の行動計画としてトレーディングという道を提供した」――ジョン・カリパリ(メンフィス大学バスケットボールチームのヘッドコーチ兼元NBAニュージャージー・ネッツのヘッドコーチ)
「私は1970年代前半から積極的にマーケットにかかわっており(為替、株式、デリバティブ)、CBOTの債券ピットのフロアトレーダーや大手多国籍銀行の為替ディーラー、銀行の先物ブローカーの責任者を務め、世界中の資本市場のアナリストとしてある程度の知名度を獲得し、毎日マーケット解説を執筆したり、自己資金でトレードしたりしている。この間に数え切れないほどトレード関連の手引書を読んだが、その大部分は得ることがほとんど(あるいはまったく)なかった。ところが、本書を読んでフィッシャーのACDシステムに関する洞察を理解していくと、それまで直感的に分かっていたトレード手法を論理的に、数字に近いほどの合理性をもって理解することができた。本書は初心者にとっては少し難しいかもしれないが、この教えがすぐに役に立つことは間違いない。本書を初心者にもプロのトレーダーにもぜひ勧めたい」――デニス・ガートマン(ザ・ガートマン・レターの編集長兼発行者)
序論 トレーダーの計画
第1章 ACDシステムを知る
オープニングレンジ
A点
C点
時間の要素
第2章 ピボットの概念
ピボットレンジとは何か
日々のピボットレンジを算出する
ピボットレンジを使う
ピボットレンジ戦略
ピボットレンジを使ったトレード
狭いピボットレンジと窓を空けた日のピボットレンジ
重要な時間枠
3日間ローリングピボット
プラス日とマイナス日
長期のピボット
第3章 ACDとピボットレンジを組み合わせる
A点とピボットレンジ
ピボットレンジをブレイクしたAダウン
ピボットレンジ内の届かなかったA点
C点ピボット
遅い時間帯でのC点ピボット
ピボットレンジ内における最初の1時間の高値と安値
信用できないトレード
ACDシステムのダマシのトレード
まとめ
第4章 マクロACD
論理的なトレーダー――中間試験
問題
解答
第5章 ピボット移動平均線
ピボット移動平均線へのダマシ
移動平均線のダイバージェンストレンド
移動平均線ダイバージェンスのときにナンバーライン値を使って仕掛ける
幼稚園児でもできるトレード
第6章 進化したトレーダー
ローリングピボットレンジ
モメンタム
リバーサルトレード
2方向スイングエリア
トレンドリバーサルトレード
頭にきてこれ以上我慢できないトレード
トレンドの変化
手巻き寿司
アウトサイドリバーサル週
1929年の暴落――ほぼ完璧なトレード
正しい時間枠を選ぶ
第7章 ACDシステム版「ウソのような本当の話」
配管工のライザ
良いニュースでの悪い反応
期待に応えてくれないマーケット
まったく見当がつかない
トレーダーの弱点を探す
現実を直視する
初めての取引
規律
MBFの夏休みインターンプログラム
リスクマネジャーの仕事
センチメントのダイバージェンス
ブラックマンデー
大きなトレードと巨漢トレーダー
道に迷ってみる
ガートマンのルール
恐怖と強欲
ハウス側になる
リスクの測定と観察
絶対に起こらない
次!
金銭感覚を失うことについて
ひづめのハリー
第8章 トレーダーへのインタビュー
ケーシー――間違ったらすぐ手仕舞い
RN――システムを一から学ぶ
スキャルパーのスピーディー
リビ――ペナルティーボックスを避けるトレーダー
バーノン――1日のスタンスを知る
ドーブ――ACDを組み込む
グラニテ――フロア外のトレーダー
付録
用語解説
すぐに4〜5人の「ローカルズ」(自己勘定で売買するトレーダー)が私を取り囲み、早口でまくし立ててきた。そのなかで私に唯一見えたのはFSHと書いてあるバッジだった(もしかしたらFISHだったかもしれない、彼は立会場で何千人ものトレーダーからフィッシュと呼ばれていた)。彼はいつものように私が何枚買うかを正確に、そして本能的に察知していた。引け間際の高値で売らそうと、私が20枚か30枚買うまで待っていたのだ。後にも先にもマーク・フィッシャーほどピットブローカーの手持ちの注文をかぎつけるのがうまいトレーダーはいなかった。 (...全文を読む)
(ウィザードブック 159)
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私がマーク・フィッシャーに初めて会ったのは1980年代の初めで、場所は当時彼がほとんどの時間を過ごしていたCOMEX(ニューヨーク商品取引所)の銀のピットでだった。あるとき、このピットを頻繁に訪れる紳士が上の階のフロアトレーダーを通して、大引けで銀を200枚買う注文を引き受けてくれるよう私に頼んできた。このときのフィッシャーの行動といえば、何日かぶりに肉の塊を与えられたときのライオンそのものだった。読者のご意見
第1章では著者が開発されたACDシステムにページが割かれており、従来のORB(オープンレンジブレイクアウト)とは、少々違っています。市場に併せて応用していくアイデアなどが盛り込まれています。そのほかのお薦め
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