ディーラーをやっつけろ! ブラックジャック必勝法
エドワード・O・ソープ,
増田丞美,
宮崎三瑛
パンローリング
四六判 366頁 2006年10月発売
本体 1,600円 税込 1,760円
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ギャンブルもトレードも確率と優位性を味方につけろ!
優位性とは、確率を計算できる者に訪れる「偶然のなかの必然性」である
ギャンブルを投資に生かす方法
ジェロラモ・カルダーノの時代から数学者たちは偶然というゲーム理論にのめりこんできた。しかし、これまで実践で驚くような成果を上げたのは、カリフォルニア大学アーバイン校のエド・ソープ教授だけである。ソープ教授はギャンブル攻略法を考案しただけでなく、自身が実際にカジノに出かけていってその正しさを証明した。また、賢明なるプレーヤーたちはソープ教授の必勝法をマスターすることに必死になった。カジノ側は賢明なるギャンブラーたちを追い出すことによって、ソープ教授の必勝法が正しいことを認めた。本書では、必勝法の要点を簡単な図表にまとめており、平均的なプレーヤーでも理解しやすいように配慮されている。
1962年にソープ教授が初めてこの必勝法を発表して以来、ラスベガスをはじめとするカジノはルールを変更せざるを得ない状況へと追い込また。そこで本書では、ラスベガス、アトランティックシティー、プエルトリコなどのカジノで、ルールが変更されてもプレーヤーが勝てる戦略や、イカサマディーラーに遭っても負けない方法を伝授している。
ソープ教授はその後、株式市場に主戦場を移し、そこでも数学的知識である確率、優位性を大いに活用し、大成功を収めた。本書で優位性とは何か、確率とは何かを正しく理解すれば、ツキに頼る投資法から脱却する第一歩になるだろう。
著者紹介/エドワード・O・ソープ(Edward O. Thorp)
ニューメキシコ州大学やカリフォルニア大学アーバイン校で助教授として数学の教えていた。マサチューセッツ工科大学でC.L.E.ムーアのインストラクターだったこともあり、1958年にカリフォルニア大学ロサンゼルス校で博士号を修得し、同校でも教鞭を取っていた。米国数学協会やファイ・ベータ・カッパの会員で、専門分野は確率論やゲーム理論。確率論の教科書、学術誌・一般雑誌などに多数執筆している。
エド・ソープは大学教授でありながら、確率論とゲーム理論を応用して実際にカジノで大きな利益をあげた後、ヘッジファンド「プリンストン・ニューポート・パートナーズLP」を立ち上げ年率15.10%で運用している。
第1章 はじめに
ブラックジャック――またはトウェンティワン(21)――は、世界で最も広く行われているギャンブルの一つです。アメリカでは、ネバダ州、ニューオーリンズのジェファーソン郡、ガルベストン、そして時にアーカンソー州のホットスプリングズや、ウェストバージニア州のホワイトサルファー・スプリングズなど、また国中どこでも、家庭や私的なクラブなどで行われています。プエルトリコ、アルバ、パナマ、グランド・バハマや、その他のカリブ海諸島、それにヨーロッパでは、ベネチアのリド・カジノ、マン島、ロンドン(本書執筆時点において、イギリスではさまざまなギャンブルが合法とされています。ロンドンの大きなカジノはラスベガスのカジノとほぼ同様のルールを使っており、本書での攻略法を使うことができます)でも行われています。フィリピンのマニラ、香港近くのポルトガル領マカオにもブラックジャックを目玉にしたカジノがあります。(つづきを読む)
「監修者あとがき」より
本書は世界的ベストセラー『ビート・ザ・ディーラー(Beat The Dealer : A Winning Strategy for the Game of Twenty One)』の邦訳です。著者のエドワード・O・ソープはもともと数学専門の大学教授ですが、専門の数学的知識を活用して確率論を応用しブラックジャックというカードゲーム(カジノでは「ポーカー」と並ぶトランプゲームの「ギャンブル」。21[トウェティワン]とも呼ばれる)で、実際に大きな利益を上げた恐るべき人物です。付け加えると、彼は後にギャンブル場から株式市場に戦場を移して、お得意の数学の知識を活用し、株式トレードでも大勝利を収めたのです。(つづきを読む)
目次
謝辞
第1章 はじめに
第2章 ブラックジャックのルール
プレーヤーの数/カードの組(パック)/カードの配り方/賭け金/カードの数字、ハードハンドとソフトハンド/プレーヤーの目標/ナチュラル/ドロー/精算/スプリット/ダブルダウン/保険/慣例と習慣
第3章 基本戦略
プレーヤーの判断/ドローかスタンドかの基本戦略/ダブルダウンの基本戦略/スプリットの基本戦略/基本戦略で期待できるもの/ほかのブラックジャック戦略やほかのゲームとの比較における経営者(ハウス)の利益率/一般的なブラックジャックの間違い/最初の実験――エースに対してハード16のときにドローするかスタンドするか/第二の実験――エースに対してハード10のときのダブルダウン/第三の実験――5に対して6のスプリット/ディーラーのまね/絶対にバーストしないプレーヤー/理髪店主の髪を刈った男
第4章 必勝法
有名なギャンブルシステムの欠点/ブラックジャックでの依存試行の重要性/有利な状況を利用/最初の必勝法――5のカードを数える/カードカウンティング/5カウント戦略の改善/有利な状況が発生する頻度/賭け金の組み合わせ/必要な資金、リスクの程度、利益率
第5章 ネバダでアイデアを実験
準備/一万ドルの資金/ウオーミングアップ/こちらで一〇〇ドル、あちらで一〇〇〇ドル/一つの手に九〇〇ドルの賭け金/最低賭け金二五ドルのゲーム/二時間で一万七〇〇〇ドル
第6章 簡単な点数計算法
簡単な点数計算法/緻密化/ヘンリー・モルガンと私のプエルトリコ訪問/サーモン登場/エンドプレーの面白いアイデア/ディーラーのホールカードが分かっている場合の戦略/ディーラーのホールカードを知ることの価値/〝ア・ラ・ラルガ〟サーモン、五万ドル勝つ/プエルトリコのルールが「変更された」
第7章 完全な点数計算法
カードカウンティング/賭け金/ドローとスタンド/ダブルダウン/スプリット/保険/有利な状況の頻度と度合い
第8章 10カウント必勝戦略
10のカードの割合が与えるプレーヤー有利さへの影響/計算法の習得/保険/戦略表/戦略表を覚える/利益の速度/エースを計算に入れる/適切なエンドプレーからの驚くべき利益
第9章 カジノの対抗策を打ち負かす
シャッフルアップ/カウンティングを行うディーラー/デックは熱いうちに打て/偽者には罰を/複数組のデック/ルール変更/ルールの違い/カムフラージュ/変装/自動ブラックジャックマシン/新聞配達ルートのテクニック
第10章 イカサマの見破り方
ノックアウトディーラー――頑固な熟練プレーヤーが二万ドルをフイにした夜/ハートのクィーン/印のついたカード/ピーキング/自宅での簡単な実験/セカンドを配る/デックの積み上げ――ハイ・ロー集め/デックの積み上げ――7のカードから一つずつ順番に/アンカーマン/無用なピーキング/メカニックの出番/種々雑多な方法/イカサマを避ける
第11章 イカサマはやめさせられるか?
ライフ誌がイカサマを暴露/ネバダからの返事/どうすればイカサマをなくせるか/米財務省は過少申告による税額損失をどのように取り戻すか/「現金ばらまき」作戦
第12章 科学と偶然
初期の成功したプレーヤー/カウントプレーヤーに対するカジノの対抗策/展開/コンピューター対カジノ/科学と偶然/株式市場/未来
追記 イギリスでのブラックジャック
カジノ1/カジノ2/カジノ3
監修者あとがき
付録 完全なデックでの基本的な確率
参考文献
監修者/増田丞美(ますだ・すけみ)
WBP, LLC/ウィッシュアンドブレインパートナーズCEO兼社長。「オプション倶楽部」主宰。米コロンビア大学卒業後、米系大手投資銀行(ロンドン)及び投資会社(ニューヨーク)等を経て現職。現在国内外の事業会社経営の傍ら、オプションの一般投資家への啓蒙活動など幅広く活躍している。オプションに関する著書多数。
訳者/宮崎三瑛(みやさき・みえ)
上智大学英文科卒。シティコープ・スクリムジャー・ヴィッカーズ証券会社(現シティコープ証券会社)、ファースト・シカゴ・キャピタル・マーケッツ(現東京海上フィナンシャルソリューションズ証券会社)、ドレスナー・クラインオート・ベンソン証券会社(現ドレスナー・クラインオート・ワッサースタイン証券会社)を経て、2005年7月より金融・経済関連を中心に翻訳家として活動中。
(ウィザードブックシリーズ109)
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