ポーカーサテライト戦略
ダラ・オカニー,
バリー・カーター,
松山宗彦
パンローリング
A5判 288頁 2023年2月発売
本体 2,400円 税込 2,640円
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86ドル → 250万ドル
アメリカンドリームの体現者になれ!
サテライトには独自の戦い方がある
2003年、WSOPメインイベントで優勝した当時27歳だったクリス・マネーメイカー。彼はなんと参加費86ドルのオンラインのサテライトトーナメントからメインイベントへの参加権を獲得し、最終的に250万ドルを得た世界的ポーカープレイヤーである。
サテライトとは、ビッグトーナメントへの出場権をかけたいわば予選的なトーナメントである。1/10程度のバイインでありながら勝ち残れば本戦に参加できるため、金銭的にもメンタル的にもハードルが低い。ただし同じポーカートーナメントとはいえ、通常のトーナメントプレイとは戦い方も考え方も異なることは見過ごされがちだ。
通常のトーナメントは1位と2位、3位、4位…と手にできるプライズが大きく変わってくる。しかし、スーパーサテライトでは本戦へのシート獲得が主なプライズとなるため、1位だろうが20位だろうがその価値は同等である。つまり輝かしいブレスレットと大金を見据えてファイナルテーブルに向けてスタックを無理に増やしていく必要も、分散が大きな場面でリスクを取る必要もない。逆にサテライトでは分散を小さくすることが大切となる。
例えばサテライトで犯す間違いの中でも特に罪が重いのは、広すぎるレンジで相手のオールインにコールするというミスである。分散を抑えるためのベストの方法は、オールインにコールするレンジを絞ることである。
本書はサテライトならではの戦い方を、序盤からバブルまでのステージごとに章を割けてハンドレンジやICM、COC(入賞可能性)計算、相手のスタイル、ポジション、バンクロールマネジメントなどをもとにアクションを分析していく。またゲーム中に発生しうるシナリオについて、アグレッサー側とディフェンス側双方の視点でハンドレンジを記した表も数多く掲載。ただし表のレンジを覚える必要はない。視点を変えることで変化に対応するスキルを手にすることが目的だからだ。
サテライトにおける基本的なGTO戦略と相手と状況に応じて修正する方法を本書で学んで、次のマネーメイカーになろう。
本書で学べること
- 通常のトーナメントプレイとの違い
- タイトに締めたり積極的にチップ集めに出るタイミング
- バブルでのシャブ、コール、フォールドの判断
- 相手、プレイ展開、状況に応じたプレイの修正
- プリフロップでAAをフォールドすべきときの見極め
目次
ダラ・オカニーへの称賛の数々
本書を効果的に活用するために
第1章 なぜサテライトをプレイするのか?
第2章 30分で学ぶサテライト
バブルはオール・オア・ナッシングの世界である
サテライトの哲学
タイトにプレイして分散は抑えよ
コールは避けよ
「失うものは何もある」相手を攻め立てよ
維持すべきスタック量の推定方法
守りに入るべきときはいつか
第3章 ゲーム終盤
第4章 ゲーム終盤―コール
ICM
コールレンジ
真正バブル
COCを用いてオッズ計算を行う
スモールスタックでスモールスタック相手にシャブを仕掛ける
第5章 ゲーム終盤―シャブ
10ビッグブラインド時のシャブレンジ
5ビッグブラインドでのシャブレンジ
20ビッグブラインドでのシャブレンジ
完璧ではないプレイに対する修正
ニットが1人いるときの修正
ニットが複数いるときの修正
ニットが複数いるときの修正(アンダーザガン)
あらゆるハンドでシャブするときの注意事項
マニアック相手の修正
マニアックが複数相手のときの修正
マニアック相手の修正――アンダーザガンの場合
ニットとマニアックが混在するときの修正
完璧ではない相手に対する修正:まとめ
異なるスタックサイズが混じりあっているときの修正
第6章 ゲーム終盤―リシャブ
リンプにかぶせてのシャブ
第7章 メガサテライト
ロビーから情報を得る
メガサテライトにおけるCOC(入賞可能性)の計算
牛歩戦術
マイクロスタック戦略
マイクロスタックを飛ばすためのリンプ
第8章 ゲーム序盤
分散、それは沈黙の殺し屋
平均入賞スタック(Average Cash Stack:ACS)
入賞可能性(Chance of Cashing:COC)
分散を抑える
ゲーム序盤でのICM
レイトレジスタリング(開始後登録)
第9章 ポストフロップ
第10章 サテライトにおけるその他の考慮すべき要素
ライブサテライト特有の要素
どんな内容がプライズパッケージを「美味しく」するのか?
純粋にT$のためにプレイする
バンクロールマネジメント
HUD統計の中で役立つもの
第11章 マイナーな形式のサテライト
勝者総取りサテライト
リバイ/リエントリーサテライト
可変リバイ額サテライト
フェイズサテライト
フリーロールサテライト
ダブル・オア・ナッシング(DoN)SNG
第12章 メンタルゲーム
バブルで飛んだ後の失望感
恐怖
退屈
自己顕示欲求
ショートスタックを上手く取り扱えない
通常のトーナメントに上手く適応できなくなる
第13章 サテライトでよくある場面
様々な標準レンジに対するエクイティ
ランダムハンドに対するエクイティ
現実的なシャブレンジに対するエクイティ
タイトレンジに対するエクイティ
好位置にはつけているもののカバーされている:コールする場合
好位置にはつけているもののカバーされている:シャブする場合
自分はショート、残りは全員ビッグ:コールする場合
自分はショート、残りは全員ビッグ:シャブする場合
バブルで2人がすでにオールイン、自分はそのうち1人をカバー
バブルで2人がオールイン、どちらも自分をカバー
バブルで2人がオールイン、自分がどちらもカバー
シートは2つ、残りは3人、2人がショート
同じ状況でGTOではない場合
一番下の小さいプライズに関するICM
最後に
謝辞
著者紹介
■著者
ダラ・オカニー (Dara O'Kearney)
アイルランドのプロポーカープレイヤーで、ポーカー界では最高のサテライトスペシャリストとして長く知られている。獲得賞金額はサテライトトーナメントだけでも$1ミリオンを超えており、PokerStars UKIPTのサテライトリーダーボードで2度首位を獲得している。またUnibet Pokerの契約プロでありThe Chip Raceポッドキャストのパーソナリティでもある。本書のほか、著書に『Endgame Poker Strategy』『PKO Poker Strategy』 などがある。
バリー・カーター (Barry Carter)
イギリスのポーカー著述家で、ポーカー界では最高の凡庸なプレイヤーとして長く知られている。世界最大のポーカーコミュニティであるPokerStrategy.comのエディターで、共著に『ザ メンタル ゲーム(1・2)』(パンローリング)のほか『Endgame Poker Strategy』『PKO Poker Strategy』 などがある。
■訳者 松山宗彦 (まつやま・むねひこ)
ニューヨーク州立大学バッファロー校経営大学院卒。在米生活14年の間にアメリカの爆発的ポーカーブームと出合い、ポーカーにのめり込む。帰国後はポーカーに関する書籍翻訳を中心として、ポーカーニュースやソフトウェア、映像などの翻訳を通じて、日本でのポーカー普及活動に携わっている。
訳書は『ポーカーとゲーム理論』シリーズのほか『フィル・ゴードンのポーカー攻略法』シリーズ、『ポーカーエリートの「公然の秘密」頻度ベース戦略』、『エド・ミラーのハンドリーディング入門』、『エド・ミラーのエクスプロイトポーカー』、『エド・ミラーのポーカースクール ライブゲームで勝つ』(いずれもパンローリング)など多数。
2012年JPT日本オンラインポーカー選手権優勝。
(カジノブックシリーズ30)
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