心のデジタル移送により、永遠の命が得られるようになった未来社会。ただ生きることだけが目的の哀しさが蔓延する世界でタケシが求め続けたものは何だったのか?
2018年、このシリーズを映像化したNETFLIXのオリジナル・ドラマ『オルタード・カーボン』がスタート。2020年2月、本書『ウォークン・フュアリーズ』を原作とした『オルタード・カーボン シーズン2』の配信が始まり、さらに2020年3月、ドラマのスピンオフ作品となる3DCGアニメ映画『オルタード・カーボン リスリーブド』も加わった。
・巻末解説 椎名 誠
「リチャード・モーガンは決して読者を失望させない。その手腕がSFスリラーというジャンルにおける新たな栄光を彼にもたらした」――ピーター・F・ハミルトン
「モーガンは怒れる海賊が乗り組んだ武装船にも似たスタイルを創り出した。本書はすばらしい小道具で演出されたアクション満載のスリラーだ」――SFX誌
「前作同様、創意豊かで意地悪な一冊。モーガンが描く、資本家の放恣な収奪が醜悪な世界だ」――タイムアウト誌
「モーガンのスタイルは、非感応的にも非人間的にも非倫理的にも見えながら、サイコスリラー・メロドラマの芳しいまでに独創的なSFの世界に読者を一気に引きずり込む。どうかお忘れなきよう。すこぶる親密な時を過ごしているときに、運命の女(ファム・ファタル)が機械語を話しだしたら、そのときこそ用心すべきだということを。モーガンの文体の深みについてはいくら誉めても誉めすぎることにはならないだろう」――ドリームウォッチ誌
「プラズマ破砕銃の大渦巻のような銃撃。ニューラケム補強。エイリアン・コンストラクト。リチャード・モーガンは自ら創り出したアンチヒーロー、タケシ・コヴァッチものの第3作『ウォークン・フュアリーズ』で、ふたつのものに接点のあることを示した――百戦錬磨の元特殊部隊員と、彼が生きてきた計算づくのヘヴィメタル・ノワール的な環境との接点だ」――エッジ誌
「身の毛もよだつ舞台小道具、息も止まるような暴力。それらを生み出すモーガンの才能に読者はページをめくる手が止まらなくなる。SFスリラーの傑作」――Amazon.com
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