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ヨンゲイ・ミンゲール・リンポチェ/松永太郎/今本渉 今、ここを生きる 新世代のチベット僧が説くマインドフルネスへの道

今、ここを生きる 新世代のチベット僧が説くマインドフルネスへの道

ヨンゲイ・ミンゲール・リンポチェ, 松永太郎, 今本渉
パンローリング
四六判 334頁 2016年9月発売
本体 2,000円  税込 2,200円  国内送料無料です。
この商品は 明日 発送できる予定です。 (発送可能時期について)
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瞑想と脳の関係を科学する

「地球上で最も幸せな男」との異名を持つ著者は1975年にネパールで生を受けた。チベット以外の場所で修行した新世代の僧侶として注目される第一世代だ。

氏の修行は順風満帆ではなく、パニック症候群に陥ったのち、好意的な師僧たちに怯えたりもした。それは6〜12歳ごろのことだった。

仏教を学ぶ目的は、やすらぎ・幸福感・自信などを養い、不安・絶望感・恐怖心などを避けるためである。氏は真逆の状態だった。しかし、さまざまな方法による瞑想の指導を受けることにより克服していった。その後、正式に仏教の修行を開始する。それと同時に人生が好転し始めた。

しかし、仏教の理論は一般的には分かりにくいものである。文化が違えば尚更である。存在しない単語もある。その解説や証明は、仏教の修行に興味をもった科学者たちの協力により解決された。仏教と西欧科学が協力し合い、データ収集し、より理論的に説明できるようになった。瞑想と脳の働きなどは、ぜひ、参考にして欲しい。

皆が日常をより豊かに生活していくために、幸福レベルを高めることが、本書の目的である。

人間の可能性を十分に実現してもらえれば幸いである。


本書を読まれたすべての人が、 日常にはりめぐらされた苦痛や不快感、 絶望感の迷路を抜けて、私と同様、笑うことを知るようにと、 心から願う次第である。――エリック・スワンソン

著者:ヨンゲイ・ミンゲール・リンポチェ

1975年、ネパール、ヌブリ生まれ。チベット以外の場所で修行した新世代の師僧として、チベット仏教界の新星と目されている。チベット仏教の伝統に基づく実践的かつ哲学的な教えを身につけると同時に現代科学の領域にも深い理解を示し、両者の統合をはかる活動を続けている。特に、生物学者のフランシスコ・バレーラ、神経科学者のリチャード・デイヴィッドソンらとの交流は有名。誠実で、ときにユーモアをたたえた講話は、世界規模で仏教徒、非仏教徒を問わず多くの聴衆を魅了している。その様子は自身のウェブサイトtergar.orgでも(動画を含め)閲覧できる。
原書:The Joy of Living: Unlocking the Secret and Science of Happiness

訳者紹介

松永太郎(まつなが・たろう)
翻訳家。1949年、東京生まれ。1972年、アメリカ留学。
訳書に、ケン・ウィルバー『進化の構造(1)(2)』『統合心理学への道』『存在することのシンプルな感覚』『インテグラル・スピリチュアリティ』(以上、春秋社)、ケヴィン・アンドリュース『イカロスの飛行』(みすず書房)、ドン・ミゲル・ルイス『四つの約束』(コスモスライブラリー)、ステファン・ボディアン『過去にも未来にもとらわれない生き方』などがある。2010年逝去。

今本渉(いまもと・わたる)
翻訳家。1961年、大阪生まれ。東京大学文学部卒。
訳書に、L・P・ハートリー『ポドロ島』、エリオット・ポール『不思議なミッキー・フィン』(以上、河出書房新社)、ロバート・エイクマン『奥の部屋』(ちくま文庫)などがある。


目次

はじめに ダニエル・ゴールマン
序文 エリック・スワンソン

第1部 礎
第1章 旅の始まり
第2章 内面の交響楽
第3章 心と脳を超えて
第4章 空―実在を超えた実在
第5章 知覚の相対性
第6章 「明晰」の贈り物
第7章 慈悲―親愛の適者生存
第8章 なぜ私たちは不幸なのか

第2部 道
第9章 バランスを見つける
第10章 ただ、くつろぐこと―最初のステップ
第11章 対象にやすらぐ―次のステップ
第12章 思考や感情に関する瞑想
第13章 慈悲―心のまん中を開くこと
第14章 いつ、どこで、どのように実践するか

第3部 果
第15章 問題が起きたら
第16章 内なる仕事
第17章 幸福の生物学
第18章 さらに先へ

訳者あとがき
復刊によせて


はじめに ダニエル・ゴールマン

私たちは今、科学の歴史上、前例を見ない出来事を目の当たりにしている。科学者と瞑想家が対話を始めたのだ。科学的な視点から見たとき、この出会いには目が覚めるようなものがあった。私の専門は心理学だが、その起源はかつては常にヨーロッパとアメリカにもとめられ、おおよそ二十世紀に始まったものと信じられていた。しかしこの思い込みは文化的な先入観に基づくものであり、歴史を鑑みても近視眼的な見方でしかなかったことがわかったのである。心とその働きに関する理論―心理的システム、とでもいおうか―は、世界に広がった偉大な宗教のほとんどにおいて発達してきた。 しかも、その宗教はすべてアジアで生まれたのだ。(続きを読む)
本書は『「今、ここ」を生きる――新世代のチベット僧が説く幸福への道』(2011年9月、PHP研究所)を新装改訂したものです。

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