まえがき
序章 この3年相場は失った資産を取り戻す大好機
1 相場巧者とは、川底の金貨を拾った人
嵐の時は動いてはいけない、下げの途中で買ってはいけない
リスクとは、「勇気を持って試みる」こと
2 日本株はなぜ上がらないのか
大計なき政治が株式市場の低迷をもたらす
アメリカをよみがえらせたレーガンの戦略
国家観と国家戦略の欠如が株安を招く
価格戦略を間違えた日本の大企業
株安がもたらすM&Aと業界再編
3 円高はピンチなのかチャンスなのか
シャープがサムソンにかなわない理由
超円高の波を乗り越えて、株は上昇相場入りする
1対1の振り出しに戻った日米の株価水準
第1章 デフレ恐慌到来? 経済の新たな流れを先読みする
1 大恐慌はなぜ起こったのか
富の格差がバブルを生み、余剰資金が破綻を呼び込んだ
大恐慌を深刻化させた金融政策のミス
大恐慌をきっかけに財をなしたジョセフ・ケネディ
「賢き者に富める者はまれなり」の教え
2 世界を襲う「新興国恐慌」
ドバイ・ショックは、「第2の火薬庫」の前哨戦
ブラジル、中国、ロシアが抱える火種
アメリカ人の1割は平均年収45万円という現実
均等化するヒト、モノ、カネの動き
経済のゆがみは必ずどこかで破裂する
3 ピンチをチャンスに変えられる勇気と決断
「智者は歴史に学び、勇者は経験に学ぶ」
「ケチャップを買え」といい放ったバーナンキ
戦争特需で苦境を脱したアメリカ
4 パニックは政策の母
「借金踏み倒し」で財政再建を果たした薩摩藩
借金を続けてきた国には「切り札」がある
5 危機は必ず克服される
信用収縮の恐ろしさが骨身にしみたリーマン・ショック
大恐慌から真っ先に抜け出した日本
6 本質を理解すれば、将来が読める
真因の除去を怠った政策当局のミス
サブプライムローン・ショック後に株を買えた理由
第2章 環境激変! これから3年の投資戦略
1 兜町のアノマリー伝説
巨人軍が優勝すると、株は暴落する
ニッケル市況が急騰すると、国際紛争が起こる
3で割って1余る月は、株式相場が波乱になる
2 3年先までの世界の潮流
「7の年」に訪れる経済危機
「ゼロの年」にはバブルが崩壊したという事実
3 ベア・マーケット・ラリーが続く
「突っ込み買いの吹き値売り」で儲ける
ひと握りの銘柄に買いが集中する相場
ニフティ・フィフティ銘柄に的を絞る
順張りパターンの強い銘柄を攻めよ
4 経営力やビジネスモデルが評価される時代
「すぐれた経営者がいる会社」の株を買う
能動的視点による銘柄選び
シェアを高められる企業を発掘する
5 投資の3世とは?
まず、資金の性格、商品の性格を知ること
投資対象には換金性、信頼性、透明性が求められる
高値圏で大事なのは理性、知性、感性
安値圏での買いには視力、気力、胆力が必要となる
利益をもたらすのは、「1勝14負」という考え方
6 風幡の説法とXプラスアルファ理論
相場における理論の大切さ
知られざる真実をいかにしてつかむか
ニュースの裏を読む努力が必要
7 亀はなぜ、ウサギに勝てたのか
「欲にキリなし、地獄に底なし」
亀のように忍耐強く努力した人が勝つ
8 政策転換で買われるセクター、売られるセクター
祖父の友愛思想に触れて育った鳩山総理
大企業や富裕層には厳しい政策
9 民主党政権下での投資戦略
ダメージを受ける鉄鋼、電力、石油、化学
有望なのは医療再生のテーマに乗る分野
10 2010~2012年相場の展望
2010年は波乱含みも、典型的な通い相場
2011年は迷いの年、2012年は安定する年
第3章 2010~2012年相場の注目テーマ&関連銘柄
テーマ① 世界的なリフレーションの進行
金、原油、穀物価格の上昇で買われる株
テーマ② 民主党の政策→国策に逆らうな
銘柄発掘の切り口となり得る「親子上場廃止」問題
再生エネルギーは息の長いテーマ
テーマ③ 成長産業との位置づけが可能なアグリビジネス
食料自給率の向上で農業再生の芽が出る
テーマ④ がん治療の「第3の道」といわれる免疫細胞療法
治癒力、免疫力によってがん細胞を押さえ込む療法に注目
テーマ⑤ 絶好調のパワービルダー
子どもが2人いても首都圏に家が建つ?
テーマ⑥ 安くなければ売れないデフレーションの進行
サービス価格の継続的な下落で伸びる会社
テーマ⑦ 水準訂正高必至の「下げ過ぎ銘柄」
川底の金貨はやがて奪い合いになる
テーマ⑧ 需要急拡大が期待されるタッチパネル
日本企業が先行する「指先革命」の技術
テーマ⑨ 1円パチンコのメリット享受銘柄
減少し続けたパチンコ人口が増加傾向に
テーマ⑩ 超円高の大波に備えよ!
円高メリットを享受するセクターと銘柄
テーマ⑪ 能動的視点で発掘する成長企業
成熟産業の中から成長企業が出現する
テーマ⑫ 2010年はEV普及元年になる
電気自動車は部材メーカーの利益率の高さを評価
テーマ⑬ インドで活躍する「タタ関連」銘柄
21万円のクルマ、「ナノの衝撃」が後押し
テーマ⑭ 好業績の自社株買い銘柄
自社株買いは、会社側の株価割安宣言
テーマ⑮ 官民一体の後押しが見込める観光立国への道
銀 カードが使える店が中国人観光客に人気
テーマ⑯ 本格普及期を迎えたクラウドコンピューティング
雲のかなたの未来志向の技術
テーマ⑰ アメリカ、中国の歴史的な医療改革
海外で活躍する医療機器メーカーにメリット
テーマ⑱ プラスに転じたIT投資サイクル
ウインドウズ7の発売をきっかけに法人需要が拡大
テーマ⑲ 用途開拓が進むLED市場
液晶テレビのLED搭載率が3%から20%へ急拡大
テーマ⑳ アジアの時代到来で「チャインドネシア」が成長
年収50万~300万円の購買層に向けた販売が活発化
テーマ21 黒いダイヤ&ブルーゴールドの魅力
石炭価格の上昇と「使える水」へのニーズが拡大
テーマ22 新興国のインフラ投資
ベトナム新幹線など鉄道の高速化が世界で進展
テーマ23 新たなM&Aブームが到来する
包括利益の導入で法人は株を持てなくなる時代に
テーマ24 省エネ対策が急務なビル・住宅関連
CO2の25%削減目標達成に不可欠な空調設備
テーマ25 人にやさしい企業が評価される
株主優遇や利益率の高さだけではなくなった企業評価基準
テーマ26 急成長が続くインターネット市場
巣ごもり消費の定着で先行企業に追い風
テーマ27 爆発的に伸びる電子書籍市場
アマゾンのキンドルを追走するソニーの電子ブック
テーマ28 個人が頼りの相場で中低位株がフィーバーする
法人や年金買いに大きな期待はできない
テーマ29 世界景気回復の恩恵を受ける資本財提供企業
輸出の減少に歯止めがかかれば工作機械メーカーが潤う
テーマ30 累積赤字800兆円の解消策にデノミが浮上
これだけの難問解決には、「何でもあり」の覚悟が必要
巻末付録 2010~2012年の有望銘柄ベスト5
あとがき
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