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ケネス・ロゴフ/村井章子 ドル覇権が終わるとき インサイダーが見た国際金融「激動の70年」

ドル覇権が終わるとき インサイダーが見た国際金融「激動の70年」

ケネス・ロゴフ, 村井章子
日経BP
四六判 514頁 2025年11月発売
本体 4,000円  税込 4,400円  国内送料無料です。
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旧ソ連との冷戦にはじまり、西側の円、ユーロ、さらには改革開放で台頭してきた人民元の挑戦を受けながら、現時点ではドル覇権は依然として続いている。IMFチーフエコノミストを務めた国際金融の権威が、インサイダー的視点を交えながら描いた基軸通貨ドルの世界史。著者は、政界やアカデミズム内でも根強い「低金利は永遠に続く」「政府債務はフリーランチ」という見解を否定し、ドルが持っている「法外な特権」もアメリカ自身の原因で失われ、インフレ率上昇をきっかけに世界的な債務危機、通貨危機、金融危機が起きると警告する。

目次

日本語版への序文
第1章 序論 基軸通貨の誕生
第1部 ドル覇権への過去の挑戦者たち
第2章 ソビエトという強敵
第3章 日本と円
第4章 欧州単一通貨

第2部 現在の挑戦者、中国
第5章 今回は違う
第6章 朱鎔基の予測
第7章 中国人民銀行
第8章 危険の予兆
第9章 高度成長の終わり
第10章 人民元とドルのデカップリング

第3部 アメリカ以外の国の問題ーードルとの共存
第11章 固定相場制の魔力
第12章 ハイパーインフレ
第13章 固定相場制はいつ賞味期限切れとなるか
第14章 レバノンとアルゼンチンーー例外なのか、普通なのか
第15章 トーキョー・コンセンサス
第16章 帰って来た固定相場

第4部 代替通貨
第17章 グローバル通貨
第18章 暗号資産と貨幣の未来
第19章 中央銀行デジタル通貨

第5部 基軸通貨の優位性と不利益
第20章 基軸通貨の優位性
第21章 法外な特権、または代表なくして課税あり?
第22章 ドル覇権に対処する世界の国々とアメリカの少しばかりの協力
第23章 基軸通貨の不利益

第6部 衰退に転じるドル覇権
第24章 中央銀行の独立性 通貨覇権の砦
第25章 債務大国 アメリカのアキレス腱
第26章 永遠に続く低金利という誘惑
第27章 ドルによる平和の終焉

著者紹介

ケネス・ロゴフ
ハーバード大学教授。1953年生まれ。イェール大学を首席卒業。1980年MITでPh.D.。プリンストン大学を経て、1999年ハーバード大学教授。2001年から2003年までIMFチーフエコノミスト。チェスの天才としても知られ、1978年チェスの最高位グランドマスター。主な著書に『国家は破綻する 金融危機の800年』(共著)、『現金の呪い 紙幣をいつ廃止するか?』。

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