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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/05/02 18:26, 提供元: フィスコ 2日の香港市場概況:ハンセン1.7%高で3日続伸、米中協議に期待感*18:26JST 2日の香港市場概況:ハンセン1.7%高で3日続伸、米中協議に期待感休場明け2日の香港市場は、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比385.27ポイント(1.74%)高の22504.68ポイントと3日続伸し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が154.78ポイント(1.92%)高の8231.04ポイントと続伸した。ハンセン指数はトランプ米政権の「相互関税」で急落する前の水準(4月3日終値22849.81ポイント)に接近している。売買代金は1337億2830万香港ドルに縮小した(4月30日は2015億5300万香港ドル)。 米中関係の改善期待が投資家心理を上向かせる流れ。中国商務部は2日、米中通商協議の可能性を検討しているなどとする報道官談話を発表した。それに先立つ1日、ルビオ米国務長官はニュース番組で、「米中協議は近いうちに行われるだろう」などと語っている。本土企業の業績成長も追い風。本土上場企業の2025年第1四半期(1〜3月)決算発表シーズンが終了し、4月29日午後8時(現地時間)時点で報告のあった上場企業5148社のうち、75.5%に相当する3884社が黒字を確保した。指数は朝方、弱く推移する場面がみられたものの、中盤から上げ幅を広げている。なお、メーデーに絡んだ祝日により、本土市場は1日から5日まで休場。香港市場は週明け5日が仏誕節で休場となる。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、医薬品開発受託機関(CRO)など創薬支援関連の上げが目立つ。無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が7.1%高、薬明生物技術(2269/HK)が5.7%高で引けた。ほか、指数構成銘柄ではないが、康龍化成(北京)新薬技術(3759/HK)が7.1%高、薬明合聯生物技術(2268/HK)が6.0%高、来凱医薬(2105/HK)が4.2%高と買われている。CRO各社は米国でも事業展開しているため、米中関係の改善がプラスに働くと期待された。 新興EV(電気自動車)やスマートドライブ関連も高い。浙江零ホウ科技(9863/HK)が7.0%、小鵬汽車(9868/HK)が6.7%、小米集団(1810/HK)が6.3%、地平線(9660/HK)が14.5%、知行汽車科技(蘇州)(1274/HK)が5.0%ずつ上昇する。EVなどテック銘柄に買いが先行する中、ハンセン科技(テック)指数は3.1%高と他の主要指数をアウトパフォームした(構成30銘柄は全面高)。 半導体やクラウド、AI(人工知能)技術関連も物色される。英諾賽科(蘇州)科技(2577/HK)が3.1%高、華虹半導体(1347/HK)が2.5%高、万国数拠HD(9698/HK)が7.3%高、金山雲HD(3896/HK)が4.3%高、青島創新奇智科技集団(2121/HK)が4.1%高、商湯集団(センスタイム・グループ:20/HK)が3.3%高と値を上げた。 保険セクターもしっかり。中国人民財産保険(2328/HK)が4.2%高、新華人寿保険(1336/HK)が3.4%高、中国人民保険集団(1339/HK)が3.1%高、中国太平洋保険集団(2601/HK)が2.6%高で取引を終えた。 半面、製薬などの医薬セクターはさえない。百済神州(6160/HK)が3.2%、泰生物製薬(6978/HK)が2.9%、上海復星医薬集団(2196/HK)が1.6%、康希諾生物(6185/HK)が1.3%ずつ下落した。 亜州リサーチ(株) 《AK》 記事一覧 |