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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/04/30 18:00, 提供元: フィスコ 30日の香港市場概況:ハンセン0.5%高で続伸、テック指数は1.4%上昇*18:00JST 30日の香港市場概況:ハンセン0.5%高で続伸、テック指数は1.4%上昇30日の香港市場は、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比111.30ポイント(0.51%)高の22119.41ポイントと続伸し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が8.32ポイント(0.10%)高の8076.26ポイントと3日ぶりに反発した。売買代金は2015億5300万香港ドルとなっている(29日は1776億5820万香港ドル)。 中国経済対策に対する期待感が相場を支える流れ。中国景況感の悪化を受け、当局は景気支援の動きを強めるとの見方が広がった。寄り付き直後に公表された4月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計)は49.0となり、市場予想(49.7)以上に前月(50.5)から低下している(景況判断の境目となる50を割り込むのは3カ月ぶり)。中国国家発展改革委員会の趙副主任は先ごろ、今年の経済成長目標「5.0%前後」の達成に自信を示したうえで、「経済状況の変化に応じて新たな政策を公表する」と述べた。もっとも、上値は限定的。大型連休を前に、積極的な売買も手控えられている。メーデーに絡んだ祝日により、本土市場は5月1〜5日が休場。香港市場は1日がメーデー、5日が仏誕節で飛び石の休場となる。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、宝飾小売チェーン大手の周大福珠宝(1929/HK)が8.5%高、生命保険業務のAIAグループ(1299/HK)が6.5%高、モバイル端末・自動車メーカーの小米集団(1810/HK)が5.3%高と上げが目立った。AIAについては、1〜3月の新契約価値が前年同期比13%増の14億9700万米ドル(約2130億円)に拡大したことも支援材料。同期としては過去最高を記録している。 セクター別では、半導体やクラウド、AI(人工知能)技術のハイテクが高い。中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が2.5%、上海復旦微電子集団(1385/HK)が4.1%、金山雲HD(3896/HK)が14.2%、万国数拠HD(9698/HK)が9.3%、北京第四範式智能技術(6682/HK)が7.3%、青島創新奇智科技集団(2121/HK)が3.7%ずつ上昇する。ハンセン科技(テック)指数は1.4%高と他の主要指数をアウトパフォームした。 医療機器・サービスの銘柄群も物色される。上海微創医療機器人集団(2252/HK)が11.0%高、微創医療科学(853/HK)が4.3%高、医渡科技(2158/HK)が6.4%高、阿里健康信息技術(241/HK)が2.0%高で引けた。 半面、本土銀行株は安い。ハンセン指数の構成銘柄では、招商銀行(3968/HK)が4.6%、中国工商銀行(1398/HK)と中国建設銀行(939/HK)が2.9%ずつ下落した。各行が報告した1〜3月期決算は、そろって減益。当局の金融緩和スタンスを背景に、各行は純利ざやが縮小し、純利息収入の減少を強いられている。 一方、本土市場は小幅に4日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.23%安の3279.03ポイントで取引を終了した。銀行が安い。発電、素材、運輸、通信なども売られた。半面、ハイテクは高い。消費関連、医薬、不動産、エネルギーも買われた。 亜州リサーチ(株) 《CS》 記事一覧 |