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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/04/01 18:02, 提供元: フィスコ 1日の香港市場概況:ハンセン0.4%高で3日ぶり反落、医薬セクターに買い*18:02JST 1日の香港市場概況:ハンセン0.4%高で3日ぶり反落、医薬セクターに買い1日の香港市場は、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比87.26ポイント(0.38%)高の23206.84ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が20.79ポイント(0.24%)高の8537.34ポイントと3日ぶりに反発した。売買代金は2502億3100万香港ドルとなっている(3月31日は2573億2540万香港ドル)。 自律反発狙いの買いが先行する流れ。ハンセン指数はこのところ急ピッチに下落し、足元で約4週ぶりの安値水準に落ち込んでいた。中国景況感の改善もプラス。取引時間中に公表された民間集計による3月の財新・中国製造業PMIに関しては、市場予想(50.6)を上回る51.2に上昇した。前日発表の国家統計局による3月の中国景況感指数に関しても、製造業PMIと非製造業PMIがそれぞれ予想を上回っている。 ただ、上値は限定的。「トランプ関税」の警戒感が重しとなっている。米ホワイトハウスの報道官は3月31日、「トランプ米大統領は4月2日、貿易相手国に同水準の関税を課す相互関税の内容について発表する」と記者団に予告した。報道官によると、発表は「国ベース」の関税に関する内容で、トランプ氏は別の機会にセクター毎の関税導入も視野に入れているという。指数は引けにかけて上げ幅を削った。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が10.9%高、香港不動産投資会社の九龍倉置業地産投資(1997/HK)が4.9%高、中国オンラインゲーム大手の網易(ネットイース:9999/HK)が4.1%高と上げが目立った。 セクター別では、医薬が高い。石薬集団のほか、四環医薬HD集団(460/HK)が7.0%、上海復星医薬集団(2196/HK)が5.2%、信達生物製薬(1801/HK)が4.8%、康希諾生物(6185/HK)が4.0%ずつ上昇した。 オンラインゲーム関連も物色される。ネットイースのほか、中手遊科技集団(302/HK)が10.0%高、心動(2400/HK)が3.6%高、網龍網絡HD(777/HK)が3.2%高、IGG(799/HK)が1.7%高で引けた。 石炭・石油セクターもしっかり。エン鉱能源集団(1171/HK)が2.9%高、中国中煤能源(1898/HK)が2.8%高、中国神華能源(1088/HK)が2.5%高、中国海洋石油(883/HK)が2.7%高、中国石油天然気(857/HK)が2.1%高で取引を終えた。 半面、中国不動産セクターの一角は安い。雅居楽集団HD(3383/HK)が7.4%、越秀地産(123/HK)が6.4%、中国海外発展(688/HK)が4.5%、碧桂園HD(2007/HK)が3.1%ずつ下落した。全国展開型デベロッパーの中国海外発展については、通期決算の38%減益と配当の減額方針が嫌気されている。 他の個別株動向では、モバイル端末・自動車メーカーの小米集団(1810/HK)が5.5%安。同社は1日、自社初EV(電気自動車)の「SU7」が関与した交通事故の発生を確認したと発表した。自動運転モードで柱に激突し、3人が死亡したという。 本土市場も3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.38%高の3348.44ポイントで取引を終了した。医薬が高い。軍需産業、公益、資源・素材、消費関連、ハイテク、不動産なども買われた。半面、銀行は安い。自動車、通信も売られた。 亜州リサーチ(株) 《CS》 記事一覧 |