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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/03/21 18:00, 提供元: フィスコ 21日の香港市場概況:ハンセン2.2%安で続落、BYD7.7%下落*18:00JST 21日の香港市場概況:ハンセン2.2%安で続落、BYD7.7%下落21日の香港市場は、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比530.23ポイント(2.19%)安の23689.72ポイントと続落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が207.74ポイント(2.32%)安の8742.44ポイントと3日続落した。売買代金は3390億9210万香港ドルに拡大している(20日は2948億5530香港ドル)。 投資家のリスク回避スタンスが継続する流れ。中国の若年失業率上昇や、「トランプ関税」に端を発した貿易戦争のエスカレートが不安視されている。米高関税政策を巡っては、米ホワイトハウス当局者が先ごろ、トランプ米大統領は依然として4月2日に貿易相手国に同水準の関税を課す「相互関税」を発動する方針だと説明。また、トランプ氏は自身のSNSで、4月2日を「米国解放の日」だと述べた。そうした中、欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は20日、米国と欧州の関税応酬で、ユーロ圏の域内総生産(GDP)成長率を0.5%押し下げる可能性があると指摘。経済協力機構(OECD)も先ごろ、今年の世界経済成長率予想を下方修正している。中国経済対策の期待感などで、指数はプラス圏に浮上する場面がみられたものの、上昇の勢いは続かず、下げ幅を徐々に広げた。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、自動車大手の比亜迪(BYD:1211/HK)が7.7%安、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が7.5%安、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が6.4%安、不動産デベロッパー香港大手の長江実業集団(CKアセット・ホールディングス:1113/HK)が5.8%安と下げが目立った。BYDに関しては、欧州連合(EU)の圧力が警戒されている。同社がハンガリーに構える電気自動車(EV)工場に対し、中国が不当な補助金を支給している可能性があるとして、EUの欧州委員会が予備調査を行っているもようと伝わった。BYD株は前日まで、連日で上場来高値を更新していただけに、利食い売りにおされている。長江実業については、通期決算の2割減益と配当の減額方針が嫌気された。 セクター別では、自動車が安い。BYDのほか、北京汽車(1958/HK)が12.8%、東風汽車集団(489/HK)が9.5%、蔚来集団(9866/HK)が8.8%、浙江零ホウ科技(9863/HK)が8.4%ずつ下落した。 半導体やクラウド、スマートドライブ、ロボットの銘柄群も急落。SMICのほか、華虹半導体(1347/HK)が6.4%安、金山雲HD(3896/HK)が10.1%安、金蝶国際軟件集団(268/HK)が5.8%安、速騰聚創科技(2498/HK)が6.2%安、知行汽車科技(蘇州)(1274/HK)が5.9%安、市越疆科技(2432/HK)が5.8%安、深セン市優必選科技(9880/HK)が3.0%安と値を下げた。テック銘柄に売りが広がり、ハンセン科技(テック)指数は3.4%安と他の主要指数をアンダーパフォームしている。 他の個別株動向では、ビル建築や建設プロジェクト管理の中国建築国際集団(3311/HK)が8.3%安。通期業績が2.1%増益にとどまり、市場予想を下回った。 本土市場は3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.29%安の3364.83ポイントで取引を終了した。ハイテクに売りが先行。医薬、消費関連なども下げが目立った。 亜州リサーチ(株) 《CS》 記事一覧 |