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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/03/18 18:30, 提供元: フィスコ 18日の香港市場概況:ハンセン2.5%高で3日続伸、百度が12.2%上昇*18:30JST 18日の香港市場概況:ハンセン2.5%高で3日続伸、百度が12.2%上昇18日の香港市場は、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比595.00ポイント(2.46%)高の24740.57ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が249.35ポイント(2.79%)高の9177.80ポイントと3日続伸した(ハンセン指数は約3年ぶり高値)。売買代金は2859億3520万香港ドルに拡大している(17日は2448億2220万香港ドル)。 投資家のリスク選好が継続する流れ。中国経済対策の期待感が続いている。中国国家発展改革委員会などは17日の記者会見で、国務院(内閣に相当)が公表した国民の所得向上と消費回復に向けた一連の措置について説明した。合理的な賃金引き上げや子育て世帯への支援などが盛り込まれている。昨夜の米株高や、米長期金利の低下も追い風となった。好材料の出た個別株が物色され、相場を押し上げている。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、中国インターネット検索最大手の百度集団(バイドゥ:9888/HK)が12.2%高と上げが目立っている。同社は16日、大規模言語モデル(LLM)の新製品を発表。DeepSeek(ディープシーク)モデルより大幅な低コストで、同等のパフォーマンスが実現できると伝わったことが手がかりとなっている。ほか、創薬支援の無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が10.5%高。同社の通期決算は13%減益とさえなかったが、特別配当の実施方針を示したことが刺激材料だ。来期の業績も強気に予想している。テック銘柄に買いが広がる中、ハンセン科技(テック)指数は4.0%高と他の主要指数をアウトパフォームした(構成30銘柄は全面高)。 セクター別では、自動車が高い。蔚来集団(9866/HK)が8.9%、理想汽車(2015/HK)が6.8%、長城汽車(2333/HK)が5.3%、比亜迪(1211/HK)が4.1%ずつ上昇した。BYDについては、ガソリン車の給油とほぼ同じ速さで充電可能な「超高速充電技術」を発表したことなども好感されている。同社株は上場来高値を更新した。そのほか、自動運転向けAI(人工知能)の地平線(9660/HK)が6.1%高、速騰聚創科技(2498/HK)が4.4%高と値を上げている。 クラウド関連の銘柄群も急伸。金山雲HD(3896/HK)が10.9%高、万国数拠HD(9698/HK)が5.6%高、微盟集団(2013/HK)が4.8%高、金蝶国際軟件集団(268/HK)が4.1%高で引けた。 他の個別株動向では、協働ロボットメーカーの深セン市越疆科技(2432/HK)が27.9%高と3日ぶりに急反発し、上場来高値を更新した。株価は年初来で約2.9倍に達している。同社は18日、精密な操作と二足歩行が可能な世界初のフルサイズスマート人型ロボット(ヒューマノイド)「Dobot Atom」を正式に発売した。価格は19万9000人民元(約412万円)からという。 本土市場は小幅ながら3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.11%高の3429.76ポイントで取引を終了した。医薬が高い。ハイテク、素材、証券、海運、自動車なども買われた。半面、食品飲料や酒造の消費関連は安い。銀行、公益、エネルギー、軍需産業も売られた。 亜州リサーチ(株) 《CS》 記事一覧 |