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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/03/06 18:00, 提供元: フィスコ 6日の香港市場概況:ハンセン3.3%高で続伸、テック指数は5.4%上昇*18:00JST 6日の香港市場概況:ハンセン3.3%高で続伸、テック指数は5.4%上昇6日の香港市場は、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比775.50ポイント(3.29%)高の24369.71ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が307.69ポイント(3.57%)高の8938.09ポイントと続伸した。ハンセン指数は2022年2月以来、約3年1カ月ぶりの高値を切り上げている。売買代金は3771億4590万香港ドルに拡大した(5日は2586億8920万香港ドル)。 内外環境の改善で投資家のリスク選好が高まる流れ。米高関税政策の過度な警戒感がやや薄らいだほか、中国の政策に対する期待感も引き続き支えとなっている。米政権が4日に発動した関税措置に関し、ホワイトハウスの報道官は5日の記者会見で、カナダとメキシコに課した25%関税のうち、自動車は1カ月免除すると説明した。報道官は「トランプ大統領は、追加関税の適用除外申請にオープン」との見解も示している。中国では5日、各種政策を決定する全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が開幕。李強・首相が冒頭で読み上げた「政府活動報告」では、消費を押し上げ、内需を拡大させることが重点項目に挙げられた。また、不動産・株式市場の健全な発展に注力するほか、AI(人工知能)技術の活用を通じ、各産業分野でイノベーションを進めることにも言及している。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、ショート動画投稿アプリの快手科技(1024/HK)が15.7%高、香港財閥系コングロマリットの長江和記実業(CKハチソン・ホールディングス:1/HK)が9.4%高、中国電子商取引(Eコマース)大手の京東集団(JDドットコム:9618/HK)が8.4%高と上げが目立った。長江和記実業については、保有するパナマ運河重要港湾の運営権売却発表が引き続き支援材料。巨額の売却益を計上する見込みで、一部では特別配当実施の可能性も指摘されている(前日は21.9%高で終了)。そのほか、中国Eコマース最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が8.4%高。傘下企業が新しいオープンソースの大規模言語モデル(LLM)を発表し、中国のAIスタートアップ企業、DeepSeekのLLMに匹敵する性能だと紹介されたことが材料視されている。テック銘柄に買いが広がる中、ハンセン科技(テック)指数は5.4%高と他の主要指数をアウトパフォームした。 セクター別ではクラウドやAI(人工知能)技術関連が高い。金蝶国際軟件集団(268/HK)が20.9%、金山雲HD(3896/HK)が7.3%、微盟集団(2013/HK)が6.8%、商湯集団(センスタイム・グループ:20/HK)が6.0%、北京第四範式智能技術(6682/HK)が5.6%ずつ上昇した。 そのほか、産業支援策の期待で不動産株や証券株も物色される。雅居楽集団HD(3383/HK)が9.4%高、旭輝(884/HK)が5.4%高、中国金茂HD(817/HK)が5.3%高、第一上海投資(227/HK)が12.5%高、中国国際金融(3908/HK)が4.2%高、中信建投証券(6066/HK)が3.8%高で取引を終えた。 一方、本土市場は3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比1.17%高の3381.10ポイントで取引を終了した。ハイテクが高い。不動産、証券、消費関連、通信、医薬、素材、インフラ関連なども買われた。半面、発電は安い。銀行、エネルギーも売られた。 亜州リサーチ(株) 《CS》 記事一覧 |