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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/02/20 18:08, 提供元: フィスコ 20日の香港市場概況: ハンセン1.6%安で続落、テック指数は3.0%下落*18:08JST 20日の香港市場概況: ハンセン1.6%安で続落、テック指数は3.0%下落20日の香港市場は、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比367.26ポイント(1.60%)安の22576.98ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が140.54ポイント(1.66%)安の8322.56ポイントと続落した。売買代金は2839億4290万香港ドルにやや拡大している(19日は2625億6650万香港ドル)。 投資家の慎重スタンスが強まる流れ。「トランプ関税」の警戒感や、外資の中国投資減速が不安材料だ。トランプ米大統領は18日、4月2日に公表する輸入自動車に対する関税は、現状の10倍となる約25%くらいになるだろうと発言。半導体や医薬品にも追加関税を課す考えも示している。また、中国商務部の最新統計(19日発表)によれば、2025年1月の外資利用額(FDI、実行ベース)は、前年同月比13.4%減の975億9000万人民元(約2兆340億円)に縮小した。ただ、下値を叩くような売りはみられない。米長期金利の低下や、中国の政策に対する期待感が支えだ。 一方、中国で20日公表された実質的な政策金利となる2月の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」に関しては、市場予想通りに据え置かれた。相場に与える特段の影響はみられていない。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、ショート動画投稿アプリの快手科技(1024/HK)が7.6%安、飲食ポータルサイトの美団(3690/HK)とパソコン(PC)世界大手の聯想集団(レノボ・グループ:992/HK)がそろって6.4%安と下げが目立った。レノボが昼に公表した10〜12月期決算は予想を上回る106%増益。売上高は四半期ベースとしては過去2番目の大きさに伸びたものの、これを好感する買いは限定されている。トランプ関税の警戒感が水を差した。テック銘柄に売りが広がる中、ハンセン科技(テック)指数は3.0%安と他の指数をアンダーパフォームしている。 セクター別では、人工知能(AI)関連が安い。青島創新奇智科技集団(2121/HK)が7.5%、北京第四範式智能技術(6682/HK)が5.7%、商湯集団(センスタイム・グループ:20/HK)が5.5%ずつ下落した。そのほか、クラウドの金蝶国際軟件集団(268/HK)が7.1%安、金山雲(3896/HK)が3.5%。自動運転向けAIの地平線(9660/HK)が5.7%安、車載AIチップの黒芝麻智能国際HD(2533/HK)が2.2%安と値を下げている。 中国不動産セクターもさえない。中国海外宏洋集団(81/HK)が3.9%安、旭輝(884/HK)が3.8%安、世茂集団HD(813/HK)が3.2%安、中国海外発展(688/HK)が2.9%安で取引を終えた。 半面、医薬セクターは高い。永泰生物製薬(6978/HK)が22.3%、無艾美疫苗(6660/HK)が4.7%、康哲薬業HD(867/HK)が3.5%、錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が3.2%ずつ上昇した。 一方、本土市場は小反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.02%安の3350.78ポイントで取引を終了した。保険が安い。不動産、通信、公益、エネルギー、運輸、証券なども売られた。半面、医薬は高い。ハイテクの一角、軍事関連、銀行、素材も買われた。 亜州リサーチ(株) 《AK》 記事一覧 |