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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/02/10 18:00, 提供元: フィスコ 10日の香港市場概況:ハンセン1.8%高で3日続伸、AI相場が続く*18:00JST 10日の香港市場概況:ハンセン1.8%高で3日続伸、AI相場が続く週明け10日の香港市場は、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比388.44ポイント(1.84%)高の21521.98ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が162.74ポイント(2.09%)高の7946.81ポイントと3日続伸した。ハンセン指数は昨年10月7日以来、約4カ月ぶりの高値水準を回復している。売買代金は2424億9300万香港ドルと高水準が続いた(7日は2463億7280万香港ドル)。 人工知能(AI)産業拡大の期待が続く流れ。浙江省杭州市のスタートアップ企業、杭州深度求索人工智能基礎技術研究有限公司(DeepSeek)が低コスト、かつ高性能な生成AIの大規模言語モデル(LLM)を開発したことが引き続き材料視された。AI関連銘柄の物色が相場を押し上げている。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、医療サービス企業の阿里健康信息技術(241/HK)が9.2%高、飲食ポータルサイトの美団(3690/HK)が5.6%高、中国Eコマース最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ:9988/HK)が5.5%高と上げが目立った。 セクター別では、メディカル関連(サービスや機器)が高い。阿里健康のほか、医渡科技(2158/HK)が25.3%、智雲健康科技集団(9955/HK)が13.2%、訊飛医療科技(2506/HK)が6.3%、京東健康(6618/HK)が5.1%、上海微創医療機器人集団(2252/HK)が21.3%、微創医療科学(853/HK)が9.8%、コン博医療HD(2216/HK)が7.6%ずつ上昇している。医渡科技は自社開発のAIにDeepSeekが開発したLLMを組み込むと発表。AIが医療テクノロジーを進化させると期待された。 通信セクターも物色される。中国3大キャリアの中国電信(728/HK)が4.3%高、中国聯通(762/HK)と中国移動(941/HK)がそろって2.2%高で引けた。通信キャリア3社はDeepSeek開発のLLMを全面的に導入すると伝わり、投資家の注目を集めている。 産金セクターもしっかり。霊宝黄金(3330/HK)が6.3%高、招金鉱業(1818/HK)が4.6%高、山東黄金鉱業(1787/HK)が2.8%高、紫金鉱業集団(2899/HK)が2.7%高で取引を終えた。金相場の上昇が期待される。中国で初めて、保険会社に金購入を認める試験プログラムが始動した。大手保険10社は、資産の最大1%を金に投資できる。現地ブローカーの試算によると、2000億人民元(約4兆1600億円)が投入される可能性があるようだ。また、この日の金先物相場は、史上最高値を更新して推移。「トランプ関税」の警戒感が続く中、安全資産としても着目された。 他の個別株動向では、自動車大手の東風汽車集団(489/HK)が25.7%高(一時、85.6%高)。同社は9日、筆頭株主の東風汽車公司がその他の中央企業(中央政府直属の国有企業)と再編計画を進めていると発表した。 一方、本土市場も3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.56%高の3322.17ポイントで取引を終了した。通信が高い。ハイテク、医薬、不動産、自動車、銀行、素材、空運、軍事関連なども買われた。半面、発電は安い。エネルギー、食品・酒造、海運も売られた。 亜州リサーチ(株) 《CS》 記事一覧 |