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フィスコ投資ニュース

配信日時: 2025/12/05 10:53, 提供元: フィスコ

株式会社アイキューブドシステムズ×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(3)

*10:53JST 株式会社アイキューブドシステムズ×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(3)
アイキューブドシステムズ<4495>

■質疑応答
▲フィスコ 高井
坂田様、ありがとうございました。
続いては、DAIBOUCHOU さんから坂田様への気になるご質問を伺ってまいります。
それでは、DAIBOUCHOU さん、お願いいたします。

● DAIBOUCHOU
よろしくお願いします。DAIBOUCHOU です。
1つ目の質問ですが、先ほどご紹介いただいた MDM について伺います。
MDM には、更新や機能制限といった端末の一元管理、盗難・紛失時のセキュリティ対策、管理コストの削減、リモートワークへの対応など、さまざまな機能があります。
お客様が導入される際の主な目的は、どのような点にあるのでしょうか。

■ アイキューブドシステムズ 坂田様
ご指摘いただいた機能は、いずれも MDM にとって重要な要素ですので、どれか1つの機能だけを目的として導入されるケースは多くありません。
一方で、時代の流れや企業規模によって、導入の主目的には変化が見られます。
たとえば、約15年前に国内で初めて MDM がサービスインした当初は、セキュリティ意識の高い大規模企業を中心に導入が進みました。当時は、iPad や iPhone といった新しいデバイスをビジネスで安全に活用することが大きなテーマだったと感じています。
その後、Android 端末や業務専用端末など、デバイスの多様化するにつれて、OS の種類や台数を問わず、さまざまな端末を一元管理し、情報システム部門の業務効率を向上させることや、リモートワーク環境を整えることに対してもニーズが高まってきています。
さらに近年では、社会情勢の変化も受け、中小規模の企業でもセキュリティ意識が大きく高まり、導入が増加している状況です。このように、時代の流れやさまざまな規模の企業において、MDM のニーズはこの15年間、高まり続けています。

● DAIBOUCHOU
安全性やセキュリティ対策を目的とした導入から始まり、その後は一括管理によるコスト削減、OS が多様化する中での機能の共通化など、求められることが徐々に増えてきた、というイメージでよろしいでしょうか。

■ アイキューブドシステムズ 坂田様
はい、おっしゃるとおりです。そのような状況でニーズが広がってきています。

● DAIBOUCHOU
また、最近ではネット証券でも二段階認証が一般的になり、スマートフォンが本人認証のための重要なツールになっています。そうした環境の変化により、スマホの紛失防止やセキュリティ対策の重要性が高まっていると感じていますが、これは MDM にとっても追い風になるのでしょうか。

■ アイキューブドシステムズ 坂田様
はい、ご指摘のとおり、スマートフォンに保存される情報は年々増えており、情報量が増えるほど MDM の必要性も高まると考えています。
先ほどお話にあった二段階認証も同様ですが、リモートワークの普及により、モバイル PC を社外へ持ち出す機会も増えています。そのため、各種デバイスに対する盗難・紛失対策の重要性は、これまで以上に高まっています。また、資料の右側に掲載している円グラフはアンケート調査の結果ですが、過去1年間で約37%の企業が、従業員によるデータや情報機器の紛失・盗難といったトラブルを経験したと回答しています。もちろん多くの企業が注意を払っているものの、それでも事故が発生してしまうケースはあります。だからこそ、事故発生後にいかに速やかにデータを保護し、端末を確保できるか が非常に重要になります。MDM を導入していれば、こうした有事の際にも迅速に対処可能ですので、今後も、ニーズはさらに高まっていくと考えています。

● DAIBOUCHOU
スマートフォン自体でも、紛失時に端末を停止させるなどの対応は可能ですが、MDM ではより高度な設定や管理ができる、というイメージでしょうか。

■ アイキューブドシステムズ 坂田様
はい、MDM を導入することで、より安心して端末を運用いただけるかと思います。

● DAIBOUCHOU
なるほど、理解しました。
ところで、国内 MDM 自社ブランド市場において、御社は14年間連続でシェア1位、数字としては約21%と非常に高いシェアを維持しています。様々な競合製品がある中で、なぜシェア1位を維持できたのでしょうか。

■ アイキューブドシステムズ 坂田様
まず、当社がシェアナンバーワンを獲得している国内 MDM の自社ブランド市場についてですが、ここでいう市場は 外部への OEM 出荷額を含まない 自社ブランドによる出荷額のみを対象としています。
当社は、2022年に NTT ドコモグループ様へ OEM 提供を開始するまでは、サービスインから約12年間、自社ブランド1本で事業を拡大してまいりました。そのため、サービスインの時期が早かったことや、自社ブランドの成長にこだわって事業展開を続けてきたことが、14年連続でシェアナンバーワンを獲得できている要因のひとつだと考えています。
また、当社の強みのひとつとして、自社でサポートチームを持ち、お客様からのお電話やメールによる問い合わせに直接対応している点があります。競合他社では、OEM の提供先や外注先を窓口としているケースも多いのですが、当社ではお客様に直接対応することで、手厚いサポートが評価され、市場シェアにも反映されているのではないかと考えています。

● DAIBOUCHOU
自社で販売、開発、運用、カスタマーサクセス、コールセンターなど、すべての工程を一社で行っていることで、レスポンスよくお客様のニーズを製品に反映できる、という理解でよろしいでしょうか。

■ アイキューブドシステムズ 坂田様
はい、その通りです。

● DAIBOUCHOU
なるほど。ところで、最近 NTT ドコモ様へ OEM 提供をされていますが、ドコモ様も自社で高度な技術力や開発力をお持ちだと思います。それでも、MDM を自社で開発せずに、御社の提供を受けることになった背景にはどのような理由があるのでしょうか。

■ アイキューブドシステムズ 坂田様
現在の MDM 市場は、スマートフォンへのサービス導入を軸に拡大しています。そのため、MDM ベンダーはそれぞれ携帯キャリアと協力して販売を進めており、携帯キャリアごとに市場の棲み分けが進んでいる状況です。
当社でも、この資料の図の通り、携帯キャリアや代理店などの販売パートナーを通じた間接販売を行っています。また、MDM の開発には、Apple や Google などの OS ベンダーから提供される API を活用する必要があります。これらの OS は年に1回など、短い周期でアップデートされるため、その都度機能を開発し続ける必要があります。この点が、MDM 市場の参入障壁を高くしている要因のひとつです。
こうした背景から、携帯キャリアが自ら開発するよりも、既存の MDM ベンダーと連携してサービス提供を行うケースが多く、現在の体制につながっていると考えています。

株式会社アイキューブドシステムズ×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(4)に続く


《MY》

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