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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/10/17 12:04, 提供元: フィスコ アイル Research Memo(4):主要製品は企業間・社内間などの受発注業務管理をデジタル化*12:04JST アイル Research Memo(4):主要製品は企業間・社内間などの受発注業務管理をデジタル化■アイル<3854>の事業概要 2. 主要製品 中堅・中小企業向け基幹業務管理システム「アラジンオフィス」シリーズは、販売・在庫・生産・店舗管理など企業における業務管理をデジタル化し、業務効率化による働き方改革推進や内部統制強化による経営力アップを支援する。主要導入企業例として、シャツ・ネクタイのメーカーズシャツ鎌倉(株)、ストッキング・靴下の福助(株)、レディスファッションのANAPホールディングス<3189>、高級革靴のマドラス(株)、機能性食品素材開発・販売のファーマフーズ<2929>、老舗料亭と総菜・弁当販売の(株)なだ万、宅配水や用品レンタルのナック<9788>、学校給食用食材提供の大阪府学校給食会、鋼材専門商社の藤原鋼材(株)、金属部品加工・精密機械部品の(株)佐竹製作所、電動工具などプロツール専門商社の印藤産業(株)などがある。 Web受発注システム・BtoB EC「アラジンEC」は、企業間・社内間などの受発注業務管理をデジタル化し、業務効率化による働き方改革推進や他社差別化による売上アップを支援する。主要導入企業例として、酒類・酒類関連備品販売のサントリーマーケティング&コマース(株)、家具インテリアメーカーのフランスベッド(株)、サラダチキンなど加工食品製造・販売の(株)アマタケ、給食受託・食材販売のHITOWAフードサービス(株)、化粧品や美容健康器具・機材の(株)コンフォートジャパン、ヘアケア製品のテクノエイト(株)、乳製品・洋菓子の黒川乳業(株)、自転車のRITEWAY(ライトウェイプロダクツジャパン(株))、医療機器販売のシーマン(株)などがある。 複数ECサイト一元管理ソフト「CROSS MALL」は、各種ECモール・ECカートなど複数ネットショップを一元管理し、業務効率化による働き方改革推進やEC展開強化による売上アップを支援する。主要導入企業例として、クラフトビール製造・販売の(株)ヤッホーブルーイング、スポーツ用品販売の(株)ムラサキスポーツ、スニーカーショップのatmos、メンズファッション通販のSilver Bullet((株)ピー・ビー・アイ)、環境にやさしい製品の輸入・卸のイーオクト(株)、呉服卸・ネット通販「きもの京小町」の(株)マルヒサなどがある。 実店舗とECの顧客・ポイント一元管理ソフト「CROSS POINT」は、実店舗・ECのオムニチャネル化やスマートフォンアプリ活用などにより、実店舗とECの顧客・ポイントを一元管理し、オムニチャネル化による売上アップやブランディング強化によるファン層拡大を支援する。主要導入企業例として、靴製造・販売のリーガルコーポレーション<7938>、シャツ・ネクタイのメーカーズシャツ鎌倉、ストッキング・靴下の福助、ベビー服・子ども服・ママ服のBRANSHES(ブランシェス(株))、カジュアル婦人服のw closet(ダブルクローゼット:(株)ウェアーズ)、レディスファッション通販「flower」の(株)ソラオブトウキョウ、カバンなどアパレル企画製造販売のCOO COMPANY LIMITED.((株)クー)などがある。なお2025年9月には國學院大學経済学部の芳賀研究室と、同社の「CROSS POINT」を活用した「企業のファン創出」に関する産学連携プロジェクトが始動した。企業のファン創出施策を支援する。 バックヤードプラットフォーム「BACKYARD」は、日々複雑化するバックヤード業務を卸・小売やECなどの業態を超えてボーダレスに支援し、バックサイドから変革することにより「BX」を実現するクラウドサービスである。ボーダレス化と複数チャネル化に対応する管理機能と連携機能、自動処理による効率化とデータ融合により、ネットショップの範囲だけではなく、すべての業態を含めたバックヤード業務全体の一元管理を実現する。5つの管理機能(CROSS/連携管理、ORDER/注文管理、ITEM/商品管理、STOCK/在庫管理、COMMUNICATION/接客支援)で構成され、「自動化」「見える化」「カスタム」「コミュニケーション」をテーマにした機能実装により、バックヤードチームや顧客とのコミュニケーションを促進することで「ONE by 1」※を実現する。なお当初は「CROSS MALL」の次世代サービスと位置付けていたが、EC消費行動の変化や多様化するニーズに対応し、大企業を含む幅広い業種・業態向けに展開することを検討している。具体的には、サービス対象企業をEC業態から小売・卸売・製造業へ拡大するEC業態のネットショップ管理にとどまらず、小売業態の実店舗管理、卸業態の受発注管理や販売管理、接客支援の問い合わせ管理など、市場で課題となっているボーダレスな業務管理の実現に向けて機能拡張を継続する。 ※ 「ボーダレスな1つのプラットフォームでオンリーONEなショップらしさを実現する」という、「BACKYARD」が目指す新しいスタンダードとなるビジョン。 3. 「CROSS-OVER戦略」 同社は、ITの有効活用が必要な中堅・中小企業の経営力アップを支援するための商材をリアルとWebの両面から開発・提案し、顧客の企業力強化を図る「CROSS-OVER戦略」を推進している。この戦略は同社独自の提案スタイルで、業務効率化を支援するシステムソリューション事業の基幹業務システムと、販売力強化を支援するWebソリューション事業のサービスを複合的に提案することにより、「オール・ワンストップ」サービスを実現して強力なシナジー効果を生み出している。そして顧客企業数は増加基調である。2025年7月期末時点の顧客数は7,570社(システムソリューション事業5,264社、Webソリューション事業2,306社)となり、2020年7月期末の6,342社(システムソリューション事業4,591社、Webソリューション事業1,751社)に対して約19%増加した。顧客企業数の順調な増加が保守料やクラウドサービス利用料等のストック売上拡大につながっている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展) 《HN》 記事一覧 |