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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/03/14 15:33, 提供元: フィスコ 【ヘッドウォータース】過去最高売上高を6年連続更新・今期は積極投資も|2024年12月期通期決算説明(4)*15:33JST 【ヘッドウォータース】過去最高売上高を6年連続更新・今期は積極投資も|2024年12月期通期決算説明(4)【ヘッドウォータース<4011>】過去最高売上高を6年連続更新・今期は積極投資も|2024年12月期通期決算説明(3)の続き マイクロソフトとのアライアンス強化についてもお話しします。現在、生成AIに関する案件が多数寄せられています。生成AIといえば、まずChatGPTを思い浮かべる方が多いかと思います。このChatGPTを運営するOpenAIは、マイクロソフトと非常に強い連携を持つ企業であり、マイクロソフトはOpenAIの株式を49%保有していると言われています。 そのため、マイクロソフトのさまざまなサービスにChatGPTを組み込む動きが進んでおり、Copilotのような機能もその一例です。また、日本市場では、マイクロソフトの営業社員が大手企業に直接展開しており、そこから「AIを活用したい」というニーズが上がってきます。 このような背景から、当社はマイクロソフトと強い協力関係を築いており、AI関連の案件については基本的にファーストチョイスとして当社に振っていただけるという状況になって、非常に生成AIの案件が増加したということが言えると思います。 もう1つ、一社一社のお客様に対して、単発のプロジェクトで終わりではなく、人を張り付け、さらに次のプロジェクトも取りにかかるという取り組みを組織的に進めています。 そういった意味では、売上もしっかり積み上げていけている状態だと思います。 目論み通りにいかなかった点についてですが、極力、季節変動をなくしたいと考えています。ここは皆様にもご心配をおかけする部分かと思います。これまで、第2四半期(2Q)は落ち込むことが多い状況でした。例えば、第1四半期(1Q)は3月に予算消化案件が増加することが比較的多い一方で、2Qは新年度が始まったばかりで企業側がまだ本格始動しておらず、予算が確定していないケースもあるためです。 最終的には年間を通じて調整はできるのですが、四半期ごとに業績の変動があるとご心配をおかけする場面もあると思います。そのため、現在この課題の解決に取り組んでおり、さまざまな対策を進めていますが、まだ完全にはクリアできていないというのが現状です。 次に営業利益についてですが、前年同期比324.6%の成長を達成し、目論見通りに過去最高の営業利益・経常利益を記録しました。これは計画通りの結果です。 しっかりと販管費や人件費の管理を行ってきましたが、利益を出すために投資を抑えたわけではありません。新しい技術をキャッチアップするための投資や、それをプロダクト化するための投資は引き続き積極的に行っています。また、人材も積極的に採用しており、教育や採用費についても削減していません。必要な予算を確保しながらも、しっかりと利益を生み出せる体制を維持できていると考えています。 あとは、後ほど詳しくお話ししますが、営業外収益としてBTM社との資本業務提携に伴うデリバティブの評価益が約5,000万円発生しています。こちらは特記事項となります。 そして、KPIの1つである人材採用についてですが、年間純増75名を目標とし、90名強の人員を採用しました。退職率については、10%以下に抑えたかったのですが、国内グループでは9.0%という結果でした。ただ、ベトナムも含めると、人材の流動性が日本とは異なるため、やや増加してしまったという状況です。国内だけで見ると9%という数値になっています。 また、9%という数字の捉え方についてですが、離職率が高いと感じる方もいるかもしれません。しかし、大手企業の9%と当社の9%では意味が異なります。退職率の計算は、その年の期初時点の社員数を基準にしており、例えば期初に200人いた会社が、1年間で100人採用して最終的に300人になった場合、退職率の計算では期初の200人を母数とします。そのため、1万人規模の会社が1万500人に増える場合とは、退職率の算出方法や見え方が異なります。この方法が最適かどうかは議論の余地がありますが、現状の計算では9.0%という結果となっています。それでも9.0%ですから基本的に退職率が低い会社であるということは言えると思います。新卒社員は6名から7名程度であり、ほとんどが中途採用です。そのため、基本的には即戦力採用を進めています。 昨年、BTM社との戦略的な資本業務提携を行いました。確かに90名強の人材を採用しましたが、現在寄せられている引き合いの数を考えると、それだけではとても足りない状況です。そのため、パートナー企業や外注も活用していますが、外注では対応できる範囲に限界があり、できるだけ社員をプロジェクトに投入したいというのが基本的な方針です。特に、お客様はエンタープライズ企業(大手企業)が中心であり、セキュリティの問題もあるため、極力自社の人材を活用したいという背景があります。しかし、それだけでは対応が追いつかないため、BTM社との資本業務提携を決定しました。 この提携により、BTM社はAI専門の子会社を設立し、当社も年間を通じて人材確保を依頼しています。具体的な人数について詳細はお話しできませんが、マイクロソフトの提供するコンピューティングサービスAzure(アジュール)の教育やAIの研修を実施し、OJTを中心に育成しています。これは投資の一環として行い、BTM社のリソースを戦略的に活用できる仕組みを構築しました。 この提携によって、BTM社はAI対応力を強化し、当社は急増する引き合いを逃さず受注できる体制を整えることが可能になりました。現在、この提携は非常に順調に進んでいます。 これは季節変動の話なので、先ほどお話しした内容と同じ流れになりますが、最大の対策は、エンタープライズ企業の顧客へいかに深く入り込むかだと考えています。 大企業には年間予算があるため、しっかりと入り込めば、その予算を当社のプロジェクトに組み込むことが可能になります。そのためには、人材を企業内部に配置し、Hands-onでイノベーションを推進することが重要です。現在、これを組織的に進めているところです。 これによって、計画的にプロジェクトを獲得し、季節変動をなくす取り組みとして進めています。この点については、徐々に成果が出てくるだろうと考えています。 こちらは経営指標になります。まずサービスの売上高においては、生成AIが非常に大きな成長を示しています。DXの取り組みも進んでいますが、最終的にはAI活用を目的としたDX推進が増加しているため、現在AIビジネスが著しく伸長しています。また、アライアンス戦略に基づく売上も順調に増加しております。 後ほど詳しくお話ししますが、マイクロソフトのデータ&AI領域で年間アワードを受賞しました。これにより、日本マイクロソフトにおいてデータ&AI分野では当社がナンバーワンという評価をいただいています。その結果、引き合いが圧倒的に増加しており、アライアンス戦略による売上高も大きく伸びています。 従業員のAIエンジニアの推移についてですが、先ほど申し上げた通り、クロステック(X-Tech)の考え方が重要であり、AI開発ができるだけでは、お客様にAIを実装することはできません。そのため、当社にはさまざまなエンジニアが在籍しています。 【ヘッドウォータース】過去最高売上高を6年連続更新・今期は積極投資も|2024年12月期通期決算説明(5)続く 《FA》 記事一覧 |