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フィスコ投資ニュース配信日時: 2026/05/16 14:36, 提供元: フィスコ 国内株式市場見通し:米エヌビディアの決算が最注目イベントだが、国内長期金利上昇なども警戒材料に*14:36JST 国内株式市場見通し:米エヌビディアの決算が最注目イベントだが、国内長期金利上昇なども警戒材料に■AI関連株の中心銘柄が急落し、週末にかけ地合い悪化 今週の日経平均は先週末比1304.36円安(−2.1%)の61409.29円で取引を終了した。週初は買い先行となったが、原油相場が1バレル=100ドル台に上昇したことなどで、短期的な過熱警戒感からの売りが優勢となった。その後、主要企業の好決算発表や米ハイテク株の堅調推移継続などから高値圏で底堅い動きは続いたものの、過熱感が拭えない状況下で、上値も重い展開になった。 週後半にかけては、AI関連株の中核と位置付けられるフジクラ<5803>が決算発表後に大幅安となり、全体相場にネガティブな波及効果を強めさせた。前期実績、今期見通しともに市場予想を下回る決算内容となって、14日にはストップ安まで急落、15日も買い先行後は急速に伸び悩む動きとなった。とりわけ、15日には他のAI・半導体関連株のつれ安を誘う形となっていった。なお、15日には国内長期金利の上昇も弱材料視されたようだ。 ■イラン情勢改善の有無やエヌビディアの決算反応に注目 今週末の米国株式市場は下落。ダウ平均は前日比537.29ドル安の49526.17ドル、ナスダックは同410.08ポイント安の26225.15で取引を終了した。225ナイト・セッションは日中終値比240円安の61800円。米中首脳会談にサプライズがみられず、イラン戦争の長期化懸念から原油相場が上昇。また、インフレ進行への観測も高まって10年債利回りも4.6%水準にまで上昇し、ハイテク株の売りにつながった。SOX指数も4%超の大幅安となっている。 フジクラの業績見通し下振れは、水素などの一部原材料調達が追いつかなくなる懸念を反映したものとなっている。中東情勢の混乱長期化による悪影響懸念がAI関連株にも波及してきている状況だ。これまで中東情勢の悪化は、半導体一極集中の動きを強めさせるものにつながり、むしろ日経平均株価には支援材料ともなっていたが、こうした流れには今後変化が想定されよう。 週後半にかけては米中首脳会談が開催されたが、一部ではイラン情勢改善への突破口とも期待されていただけに、目先的に情勢の変化がみられなければ、ホルムズ海峡の封鎖長期化や当面の原油相場高止まりが強く意識されることになっていこう。今週にかけて26年3月期の決算発表が本格化したが、新年度ガイダンスには中東情勢の悪化長期化リスクは十分に織り込まれていない印象があり、短期的にもコンセンサスの切り下がりが顕在化していく余地はありそうだ。 米国市場は今後、税還付の一巡という需給変化の影響も懸念されるところ。とりわけ、好需給の恩恵を多く受けていたとみられる半導体株の行方が気掛かりとなる。グリア米通商代表は、北京での中国当局者との会談において、半導体に関する米国の輸出規制は主要な議題ではなかったと明らかにしている。これが事実であれば、足下で強まっていた米中首脳会談をきっかけとした対中輸出規制の緩和期待は後退することになろう。また、14日に発表された半導体製造装置最大手アプライド・マテリアルズの決算では、ガイダンスは売上・利益ともに市場予想を上回るものとなったが、翌日の株価はマイナスサイド。20日にはエヌビディアの決算発表を控えているが、5月5日から14日まで20%の株価上昇となっており、好決算を発表しても材料出尽くし感が台頭する可能性は高いようにみられる。 ■国内では決算発表一巡で買い手掛かり難の状況に 国内の決算発表は今週で一巡。通常であれば、好決算銘柄などを改めて評価し直すタイミングではあるものの、中東情勢の混乱長期化が意識される中では、こうした動きも限られたものとなりそうだ。短期的に手掛かり材料が一気に乏しくなる余地。今週末の引け後には、半導体関連の人気銘柄であるキオクシア<285A>が決算を発表、想定以上の好決算を発表し、時間外取引株価は急伸している。期待材料とされるが、連動性の高い米サンディスクの値動きに影響されやすい面が強いことには注意が必要。今回の決算発表後の株価の動きは、総じて反応が強くボラティリティが高まる状況となっている。短期的な買われ過ぎ、売られ過ぎの反動には注意したい。 新発10年物国債利回りが今週末、2.73%超の水準にまで上昇、1997年5月以来29年ぶりの高水準となっている。4月国内企業物価指数の大幅な上振れ上昇などが背景。来週末には4月の消費者物価指数(CPI)が発表予定でもあり、引き続き長期金利の動向はリスク要因とされそうだ。 ■国内では1-3月期GDPが発表予定 来週、国内では、19日に1-3月期GDP、3月第三次産業活動指数、20日に4月訪日外客数、21日に3月機械受注、4月貿易統計、4月首都圏新築マンション発売、5月S&Pグローバル製造業PMI、22日に4月消費者物価指数などが予定されている。 海外では、18日に中・4月小売売上高、工業生産、都市部固定資産投資、米・3月対米証券投資、5月住宅市場指数、19日に欧・3月ユーロ圏貿易収支、米・4月中古住宅販売成約指数、20日に米・4月28-29日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録、21日に欧・5月ユーロ圏S&Pグローバル製造業・サービス業PMI、米・4月住宅着工件数・建設許可件数、5月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、5月S&Pグローバル製造業・サービス業PMI、新規失業保険申請件数、22日に独・5月Ifo景況感指数などが発表される。なお、18日から19日にかけてG7財務相・中央銀行総裁会議が予定されている。 《FA》 記事一覧 |