サブプライム後の新資産運用

　全般に平易な文章でわかりやすい。

　本書の主張の基本は、世界経済の動向の予測によって、金融資産の組み入れ比率を 変えるということのように読みとれる。が、この実践はそうたやすいことではない。 下手をすれば「ちゃぶつき」状態に陥る可能性もあるように思われる。

　資産運用で外貨を組み入れることは重要であろうし、コストの高い投資信託はとり わけ中長期運用では避けるべき商品だろう。こうした点は共感できる。また、本書の 中で外貨ＭＭＦと外貨預金の比較についての部分は参考となることがあった。

　全体として、資産運用の入門書的な意味で本書は参考となる部分は多いと感じた。

　が、基本的なアプローチの部分で、私自身は本書のスタンスとはやや異なる方法、 スタンスでの中長期運用を行っていくつもりである。

(ふしみん ４０代 公務員)

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