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ザ・タートル 投資家たちの士官学校タートル3部作を読む 先日、日経BP社から『ザ・タートル 投資家たちの士官学校 』が出版された。これまでに出版された2冊『伝説のトレーダー集団 タートル流投資の魔術』(徳間書店)『タートルズの秘密 - 最後に勝つ長期トレンドフォロー型売買 』(パンローリング)と併せて、タートルズに関する書物はこれで3冊目になる。タートルズファンとしては嬉しいばかりである。 タートルズの手法は、相関性の低いマーケットに広く分散しないと効果が出にくいこと、数十市場に広く分散するために実行するには大きな資金が必要となること、最終的には高いリターンをもたらすが月次損益の波が荒い、などの特徴から個人投資家にはあまり人気がないように思われた。 それにも関わらず、こうしてタートルズの新刊がでるのはその実力が素晴らしいからに他ならないだろう。世界同時不況で各種ヘッジファンドやファンドオブファンズが軒並み損失を拡大する中、タートルズの2008年の成績はEMCが46.24%、エックハートが13.27%、ホークスビルが96.45%、チェサピークが15.38%と素晴らしい成績を叩き出している(データ元はIASG)。このようなトレーダー集団が注目を浴びないわけはないだろう。 今回出版された『ザ・タートル』には売買のロジックよりは、著者のコベルがタートルズのメンバーを取材しての人間模様やその人柄が臨場感豊かに伝わる仕上りになっている。売買ロジックを詳しく知りたい人は『タートル流投資の魔術』や『タートルズの秘密』がいいかもしれない。どちらもタートルズ自身によって書かれた本である。 客観的立場からデニスやエックハート、そしてタートルズの一連の物語を細かく書いた本が『ザ・タートル』である。またタートルズに限らずトレンドフォロワー全体を書いた本としては同じ著者の『トレンドフォロー入門』(パンローリング)がある。 世界中の資産価値が凄まじく下落した年に圧倒的なリターンを上げたタートルズに興味のある人にはお勧めの3部作である。 (「DVD チャートギャラリーで今日から動く日本株売買システム」講師 徃住啓一氏) 商品説明ページへ お買い物かごに入れる
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