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投資の公理 非合理な人間が非効率な市場に挑むときの11の教訓
題名にあるとおり、市場も人間も非合理的なところがあるものです。よって、効率的市場仮説などというものは成り立たないし、人間も感情の起伏によって、合理的な判断ができなくなるものです。後から考えれば明らかにおかしいのに、詐欺に引っかかってしまうのもそんな人間の非合理的な性質が現れている事象でしょう。 また、バフェットが膨大な利益を得た投資手法といわれている割安成長株投資ですら、未来永劫有効とは限らないし、むしろ市場は競争優位が維持される期間が短い可能性があるのだから、業界構造やセクターのダイナミズムを精査することで業種選択からリターンを得ることができるとこの本に書いてあるとおり、状況によって、投資戦略を変化させることは大事であり、いわゆるダーウィンの進化論を実践した(かつてのメイン事業のカメラのフィルム事業が壊滅的打撃を受ける前に医療や化粧品の領域に進出した)富士フィルムのように、環境の変化に適応するものが生き残るということです。 このように、市場で生き残る上で大事なことが網羅的に記載されている本書は、ふとした折に読み返すと、前に読んだときとは違った新しい発見もあると思いますので、傍らに置いておきたい本であります。 bblue 50代 自営業兼投資家
長くヘッジファンドの運用に関わっている著者がその経験をもとに投資における基本原則のような内容を11の教訓としてコンパクトにまとめた内容。 いずれの章も短い文章で運用における本質的な課題について整理されており、その内容はまとめられた中味としては納得できるものがほとんど。 ただ、実際にこれを個人として徹底するのはたやすいことではないとも感じた。 個人的には、投資の時間軸の短期と長期の違いについてふれた教訓4と、集中と分散についてふれた教訓6が参考となった。 末尾に用語集がついているのだが、英文の用語をそのままカタカナにしているところがわりとあり、その内容がよくわからないとちょっと読むのにつっかかるようなところがあった。 原文に忠実なのはよいが、思い切ったわかりやすい和訳も工夫してほしいと感じた。 ふしみん 60代 個人投資家
市場に打ち勝ち超過収益を獲得するには、他の市場参加者に勝つ必要がある。
炎のディーラー 投資歴27年
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