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バフェットとマンガーによる株主総会実況中継
世界一の投資家・経営者で、世界長者番付の1位になるような大富豪として名を馳せるウォーレン・バフェット氏がどのようなプロセスを踏んでバークシャー・ハサウェイ社を急成長させて巨大企業を形成できたのか、彼の足跡を知ることで何か吸収し、参考にできる点はないか、興味を持ち、この本を手に取りました。 この本の面白い点は、毎年の株主総会の発言内容を上手くまとめ上げている点です。バフェット氏とその盟友のマンガー氏が一体何に対して一貫した考えを持っていたのかが読み取れる点が非常に良かったです。例えば、米国のビジネススクール、現代ポートフォリオ理論、ウォール街の投資銀行、ファンドマネージャー等に対してかなりの頻度で酷評しているのが見て取れたりします。実務家から見た理論家の体たらくが目に余る状況なのでしょう。この本を読むとMBAの取得を断念する人が出てくるかもしれません。 この本の内容から彼らが長期的に成功している理由を探ると、彼ら自身が株主総会で発言している通り、企業(事業)の長期的な内在価値の成長にのみ着目し、短期的な利益の上下動には過敏に反応しない点が大きく作用した要素になろうかと思います。その原動力となっているのは早い段階でバークシャー社が保険事業に乗り出した点と、保険事業が生み出すフロートがこの会社の内在価値を大きく増やした点、それに加えて事業内容が比較的わかりやすくて長期的な内在的価値の成長が期待できる企業に焦点を当てた点、株価がミスプライシングされている状況を巧く見つける眼力に優れていた点等が挙げられるかと思います。最初から計画したというよりは少なからず偶然性も作用してそうですが、時流に素晴らしくフィットし、巨大企業にまでバークシャー社を発展させた手腕はやはり凄い業績としか言いようがないです。 バフェットの名言・格言集などもネット上で見ることができますが、実際に彼がどのような経緯でそのような発言をしたのだろうか、その背景などを学びたい人にとってはオススメの一冊と言えます。 ぽーちゃん 会社員
生きる伝説であるバフェットとマンガーの株主総会での発言をまとめたものであり、多くの投資家にとって、貴重な資料になると思います。 また、リーマンショックのころの記載など、過去の事例を思い出しながら、そのころの記載を読み比べてみると、「あぁ、そうなのか」と思うところも多かったです。 更に、645ページからの付録もとても良いです。特に付録4「現金・債権・株式の比率」は、興味深く読みました。 また、「バフェットからの手紙」を読んだ方も多いと思います。私も読んだのですが、そのような方は1986年から読み始めると、既視感があるかも知れません。そのような場合は、2017年から読み始めると良いかも知れません。 少し本論からそれますが、IBMや航空会社など、失敗した投資についての記載も興味深く読めると思います。 多くの投資家の方にお勧めできる本です。 スマイル 会社員
「投資について深く考える」 本書はバフェットとマンガーの生のメッセージを読むことのできる稀有な一冊である。 著者の主観を可能な限り排し、肉声を伝えようとするスタイルは投資家にとって自分なりの聖杯を見つけるのに大きな一助となるであろう。 速習できるものではないが、本書に書かれたことを自分なりに咀嚼することで、投資家として高みに達することが可能である。 投資に関わる者ならば、必読の書であるといえよう。
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