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ライアーズ・ポーカーアメリカの投資銀行(証券会社)ソロモン・ブラザーズに、1985年に入社し、1988年に退社した作者によって書かれた、ウォール街の人間とは、いかなるものか?に、ある程度の解答を示した作品です。
帯に、投資銀行は「巨大な幼稚園!」 と書いてあるように、投資銀行のディーラーとは、ひとことでいうと「金こそはすべて」であり、金さえ稼いでいれば何をやってもいいという普通の会社とはやや趣を異にしたところがあります。 実際、新人には人権はありません。 他のディーラーの僕として、ひたすら屈辱に耐えなければならないのです。(ボブ・サップのような)いかつい風貌と、トレードの腕が伴っていれば、最初から我が物顔にふるまえるでしょうが、普通の人間にとっては、あまり風通しのいい職場とはいえないでしょう。 そして、日本の証券会社でも行われたであろう、客に粗悪な商品をはめ込むやり方は、ここでも紹介されています。 投資家は、だまされないように、しっかりした知識をもっていなくてはならないでしょう。(最近はネットの普及により、直接証券会社の社員と話す機会はなくなってきましたが・・・。) さらに、投資銀行員の特徴として、「投資銀行員が道義について語りだしたときは、たいてい自分の利益を弁護しようとしている」と記述があったのは、金が第一と思っていれば、そうなるだろうなと思いました。 ちなみに、このソロモンに勤めていた大物トレーダー、メリウェザーが、のちのLTCMの中心人物というのが興味深かったです。 (bblue、30代、会社員)
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