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ラリー・ウイリアムズの株式必勝法

ラリー・ウイリアムズ パンローリング

「著名なトレーダーであり、ウィリアム%Rの考案者であるラリー・ウィリアムズ 氏の最新刊です。私は%Rの考案者であるウィリアムズ氏はテクニカル・トレーダー だとばかり思っていましたが、本書を読むとそうではないようです。冒頭で過去20 0年に及ぶ株式市場の動きから10年パターンや4年周期などが説明されます。年 ベースでの相場の底を抽出し、その後、月ベースで底になる可能性が高い月を抽出して いきます。そのタイミングで次はどの株を買うかということになるわけですが、個別 銘柄の選択にはむしろファンダメンタルズに関する指標を使っていきます。

原著は2003年5月に発行されたようですが、米国の「株式トレーダー年鑑」の 最優秀書籍に選ばれたそうです。気になる次の買場となる年ですが、そう遠いことで はありません。(原著の出版後、短期で翻訳されたことに意味があります。)関心の ある方には一読をお勧めします。

一方、本書で語られている手法の目的はウィリアムス氏によると「市場インデック スに勝つこと」だそうです。彼が過去にあげた驚異的な利回り(1000%以上)を実 現する方法ではありません。また、年単位の投資法であるため、短期トレード法でも ありません。氏によれば、それでも大方の投資信託を購入するよりも高い利回りを上 げることができるということです。過去の投資信託の成績も本書の中で分析されてい ますので、同じ方法で日本の投資信託の成績を分析してみるのも面白いかもしれませ ん。

マネーマネジメントの章では、年間数十回のトレードを繰り返す短期トレードがシ ミュレーションの前提となっており、本書で語られている投資方法にそのまま当て 嵌めるには無理がありますので、別の方法を採用する必要があるかと思います。

(アマチュア・トレーダー、会社員)


あのラリーウィリアムズの最新刊が出版されると聞いて、その発売を待ち望んでいましたが、その内容は期待通りの素晴らしいものでした。2004年の株式トレーダー年鑑の最高優秀書籍に選ばれた本ですから、当然といえば当然ですが。今までのラリーウィリアムズの本と言えば、テクニカル的なトレードテクニックを中心とした内容でしたが、今回のこの本は、どちらかといえばもっと大局的な株式市場の見方を解説したものだと思いました。(もちろん、テクニカルなトレード法も掲載されていますが)

特に興味をもったのは、第1章の“アメリカ株式市場の10年パターン”と第2章の“4年周期”です。一般的なアノマリーの様なものかな?と思っていましたが、この2つの章は読み終えて、思わず深く考えさせられてしまいました。なぜなら、昨年2003年のマーケットの上昇を、ピタリ当てたことになるからです。ちなみに今後のマーケットがどうなるかも示唆されています。果たしてどうなるのか?非常に楽しみです。

他の章には、テクニカル以上に大切なマネーマネージメントや、投資家のセンチメントに関することなどが、説明されています。中でも個人的に興味を持ったのは、第8章の“オールドエコノミーはニューエコノミ”です。自分自身意外に思えたのは、ファンダメンタルズ的な説明がなされていることです。ふと、マゼランファンドのピーターリンチの本を連想してしまいました。今までは、ラリーウィリアムズと言えば、テクニカルトレードの大御所と思っていましたので、ちょっとびっくりしました。

この本の内容を、実際の投資に生かすとすれば、ロングタームに対応したものになるでしょう。第1章と第2章を参考に投資すれば、夢のローリスク・ハイリターンが実現できます。つまり、2003年にマーケットに投資していれば、大きな利益を得ることが出来たからです。ところで、この本には今後のマーケットの推移が書いてあります。2003年の投資チャンスを逃した人にも、またチャンスが巡ってきます。それに乗るのかどうかは、この本を読んで御自身で判断してください。うまくいけば、大きな利益があなたのものに?(私自身がどうするかは、御想像にお任せします。)この本を読むかどうかも、重要な投資判断です!?

(ペンネーム ラッキー・キャット)


2003年3月に、シドニーで3年ぶりにラリーを会って聞かれたことがある:

日経は、この先も下げるのか?

其のとき、下げトレンドには逆らえないと答えた。日経平均が8000円を割ったときだった。

4月に、東京でラリーと再開したとき、新書のことを聞かされた。そして、東京セミナーでは、日本の株が底打ちする可能性を説明すると言われた。『2』、『3』の年について、いち早くセミナー参加者は聞くことができた。200年近くのデータを分析した結果、アメリカ株は2、もしくは、3の付く年にボトムを形成していることが非常に多い。グローバル化が進むにつれ、各国の株式市場もその相関関係を深めつつある。ラリーには米市場の底打ちが日本の株まで巻き込んで上昇することが予想できていた。

本書の構成は、ラリーのセミナーと同じく、現状の分析、仕掛け方、仕切り方、そして、資金管理となっている。この基本に忠実なスタイルがプロ・トレーダーの姿勢だろう。

なりたひろゆき氏

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