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フィスコ投資ニュース

配信日時: 2026/03/16 11:01, 提供元: フィスコ

アルファパーチェス Research Memo(1):主力事業は大企業向け「購買・役務代行」、今後の成長余力は大きい

*11:01JST アルファパーチェス Research Memo(1):主力事業は大企業向け「購買・役務代行」、今後の成長余力は大きい
■要約

アルファパーチェス<7115>の主力事業は、大企業向け「購買・役務代行」である。事業セグメントとしては、設備・機械の修理用備品、オフィス用備品などの間接材購買を行う「MRO※1事業」と商業施設のメンテナンスなどを行う「FM※2事業」を2本柱としている。どちらも「アウトソーシング事業」であり、今後の成長余力は大きい。「MRO事業」では自社開発したプラットフォーム「APMRO」及び「無限カタログ」を提供しているが、その開発力が成長の源泉となっている。

※1 MRO:Maintenance Repair and Operations
※2 FM:Facility Management

1. 2025年12月期の業績概要
2025年12月期の連結業績は、売上高58,922百万円(前期比5.3%増)、営業利益1,468百万円(同18.2%増)、経常利益1,483百万円(同20.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,031百万円(同19.1%増)となった。アスクル<2678>の出荷停止が大きく影響したため、売上高は2025年11月公表の修正予想を下回ったが、利益率の改善で営業利益は11期連続の増益となった。セグメント別では、MRO事業の売上高は第4四半期にアスクルの出荷停止の影響があったものの、通期では大企業向けが好調に推移したことで前期比7.5%増となった。注力している「無限カタログ」の効果もあり粗利率が改善したことなどから営業利益は同54.2%増となった。FM事業では、第4四半期の店舗改装用資材需要が強く、売上高は2025年11月公表の修正予想を上回ったものの、緊急対応費用が発生し、セグメント利益は同47.7%減となった。重要な指標である大手企業(企業グループ単位での月平均購入金額が1,000万円以上)の契約数は期末で42社(前期末と同数)となった。

2. 2026年12月期の業績見通し
2026年12月期の連結業績は、売上高65,300百万円(前期比10.8%増)、営業利益1,650百万円(同12.4%増)、経常利益1,650百万円(同11.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,130百万円(同9.6%増)を見込んでいる。MRO事業では、既存顧客の継続的な購入増に加えて、2025年12月期第4四半期に発生したアスクルの出荷停止の影響が解消することや、FM事業では、大手ハンバーガーチェーンから大型出店の引き合いがきていることなどから、全体では2ケタの増収を見込んでいる。利益面においては、利益率はほぼ前期並みを予想しているが、アスクルの出荷停止の影響が解消することや「無限カタログ」がさらに浸透することなどを考慮すれば、利益率横ばいは控え目な予想と言えるだろう。言い換えれば、売上高が目標を達成できれば、利益は上方修正される可能性が高く、また大型案件のずれ込みなどで売上高が未達であっても、現在の利益予想が達成される可能性はあると弊社は見ている。

3. 中長期の展望:潜在市場は膨大、2029年12月期に売上高1,000億円を目標
同社の主要事業は購買・役務代行であるが、対象とするのは売上高1,000億円以上の大企業に絞っており、潜在的な企業数は約1,000社あると推定されている。MRO事業において現時点で同社が契約を締結している大口顧客は42社のみであり、ポテンシャルは大きいと言えるだろう。同社の最大の強みは、顧客側のシステム(ERP※等)とサプライヤー側のシステムを連携する仕組みがあることだ。カタログ購入の市場には様々な企業が存在するが、現時点において同社と同規模で同様の購買代行サービスを大手企業向けに行う企業は見当たらず、正面から競合する企業はほぼ皆無と言っても過言ではないだろう。むしろこの市場における最大のライバルは「内製=自社内購買部門」と言える。大企業においては、今後さらに間接費用の削減(アウトソーシングの増加)が進むことが予想されるため、同社の事業が拡大する余地は大きいと思われる。このような環境を背景に、同社では中期経営計画を発表済みで、定量的目標として2029年12月期に売上高1,000億円、営業利益率3.5%、ROE20%以上を掲げている。今後、この目標に向かって同社の業績がどのように変化していくか大いに注目される。

※ ERP:Enterprise Resources Planning

■Key Points
・大企業向け「購買・役務代行」が主要事業、開発力で差別化
・2026年12月期は12.4%の営業増益予想だが上振れの可能性も
・大企業の外注化率は低く、潜在市場は大きい。2029年12月期に売上高1,000億円を目指す

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)



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