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フィスコ投資ニュース

配信日時: 2026/01/06 10:33, 提供元: フィスコ

リケンNPR Research Memo(3):自動車用エンジン部品が主力

*10:33JST リケンNPR Research Memo(3):自動車用エンジン部品が主力
■リケンNPR<6209>の事業概要

1. 事業概要
2026年3月期中間期からセグメント区分を変更し、自動車・産業機械部品事業、配管・建設機材事業、熱エンジニアリング事業、その他(EMC事業など)としている。2026年3月期中間期のセグメント別売上構成比(セグメント間取引消去前合計に対する割合)は自動車・産業機械部品事業が75.5%、配管・建設機材事業が10.8%、熱エンジニアリング事業が6.2%、その他が7.6%だった。ピストンリングなどの自動車用エンジン部品関連を主力としている。また地域別売上構成比は日本が51%、中国が6%、その他アジアが16%、米国が12%、欧州が9%、その他が6%だった。

自動車・産業機械部品事業は、エンジン部品であるピストンリング、バルブシートを主力として、自動車エンジン・トランスミッション・駆動・足回り関連の焼結部品・樹脂部品・素形材部品、産業機械部品、船舶用エンジン部品なども展開している。なおカムシャフトの生産体制見直しに伴い、2024年11月にリケンとブラザー精密工業(株)の合弁会社(株)リケンブラザー精密工業の株式を、ブラザー精密工業へ譲渡して合弁解消した。ただし、カムシャフト素材の提供は継続する。

配管・建設機材事業の主力製品は管継手などの配管用機材である。2023年5月にはリケンが配管継手大手の日本継手(株)を子会社化し、国内配管継手業界トップとなった。

熱エンジニアリング事業は、独自開発の金属発熱体「パイロマックス(R)」やセラミックス発熱体「パイロマックススーパー(R)」の開発・製造・販売、及びそれらを活用したヒータユニット・工業炉などの加熱装置を展開している。2024年2月にはリケンが、低温領域の中小型ヒータに強みを持つ(株)シンワバネスを子会社化した。これにより、半導体製造装置向けの拡大を推進していく。

その他は、電波暗室の開発・販売を手掛けるEMC事業、独自開発の医療用新材料チタン・タンタル合金「NiFreeT(R)」を活用した医療機器関連事業などを展開している。


高度な精密加工・表面処理・材料技術などに強み

2. 特徴・強み
主要製品であるピストンリングの主な役割には、エンジン燃焼室で燃焼ガスの漏れを封じるシール機能、潤滑油(エンジンオイル)のコントロール機能、燃焼熱を逃がす伝熱機能、ピストンの摩耗を抑えるサポート機能などがある。300℃という過酷な条件の燃焼室内で使用され、エンジン性能に直接関わる重要機能部品である。高品質のピストンリングを供給できるメーカーは、世界でもリケンとNPRを含む5社(米国1社、独1社、日本3社)に実質的に限定されている。低フリクション化や耐摩耗性向上、高性能・高品質の材料と表面処理などの高い技術力が求められるが、両社とも高度な精密加工・表面処理・材料技術などを強みとして、トヨタ自動車や本田技研工業をはじめとする世界の主要な自動車メーカーに幅広く製品を供給している。


事業環境変化に対応して事業ポートフォリオ改革を推進

3. リスク要因と対策
リスク要因としては、景気変動・感染症・災害・その他の影響による自動車生産台数の減少がある。ただし、グローバル自動車市場は新興国における自動車普及の進展などで緩やかに拡大基調であり、同社にとっては全体の自動車生産台数の増減よりも、世界的な脱炭素社会の流れを背景とする中長期的な環境規制の影響(エンジンの低燃費化、ガソリンエンジンの減少、エンジンのクリーン化への対応、自動車のEV化など)がリスク要因となる。同社は、ガソリンエンジンのさらなる低燃費化、水素・代替燃料などを使用する次世代エンジンへの対応など、エンジンの進化に向けた技術開発を推進するとともに、EV化の流れも踏まえて非ICE※領域での事業拡大にも注力し、事業ポートフォリオの改革を進めている。

※ ICEとはInternal Combustion Engineの略で、内燃機関(ガソリンエンジン)のこと。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)


《MY》

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