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フィスコ投資ニュース

配信日時: 2025/09/26 12:08, 提供元: フィスコ

ロジザード Research Memo(8):製品開発及び人材への積極的投資を通じ、企業価値向上を加速させる(1)

*12:08JST ロジザード Research Memo(8):製品開発及び人材への積極的投資を通じ、企業価値向上を加速させる(1)
■中長期の成長戦略

1. 前中期経営計画の振り返り
ロジザード<4391>の主力であるクラウドサービスの売上高と営業利益はいずれも3期連続(2023年6月期〜2025年6月期)で当初計画を上回って着地した。営業利益は特にクラウドサービスの売上高が想定を超過したことで回復が前倒しとなり、2024年6月期以降も計画を上回るペースで推移した。

前中期経営計画期間においては、時流対応戦略と人材戦略という2つの施策に注力した。時流対応戦略では、Withコロナの新常態における物流ニーズの獲得に先行投資した。OMO対応ではロジザードZERO-STOREにおけるネット注文の店舗受取、店舗出荷・在庫フォロー発注といった機能追加に加え、スマレジ等の周辺アプリケーションとの自動連携を実装した。人手不足解決に向けた省力化・自動化では物流ロボットの標準連携先を拡充し、RFIDのオプション機能を搭載、他社アプリケーションとの自動連携も多数追加した。さらに新たな物流トレンドへの対応として、システムリプレイスやDXニーズに応じ、BtoB物流機能を追加してBtoB向けクラウド型WMSニーズに対応した。機能面の横展開と連携性拡張は、新規アカウント獲得のみならず、解約抑止と単価引き上げの双方に寄与しうるため、クラウド収益の質的向上に資するものであると弊社では見ている。

人材戦略では将来の成長を担う人材の積極採用と早期育成に投資した。2025年6月期末の人員は132名で、2022年6月期末比29名増と当初計画をやや下回る着地であるものの、HR専門人員の配置や採用後の教育カリキュラムの整備を進め、納品と製品開発を同時に可能とする体制、福利厚生の充実、長期的成長を志向する人事制度の整備、オフィスの拡張を行った。

2. 新中期経営計画の概要
同社は、製品開発及び人材への積極的な投資を通じて、事業規模の拡張と業績の加速を目的とした新中期経営計画を公表した。「時流×ハイタッチサービス」を基本成長戦略として、業績の拡大と企業価値の向上に注力する基本方針に変わりはない。ここでいう「ハイタッチ」とは、「顧客と1対1のコミュニケーションをとるなかで、課題・要望を丁寧にヒアリングし、それぞれの顧客に適した対応をしていく」という意味だ。営業人員や開発人員が顧客とコミュニケーションをとりながら、顧客のビジネスをサポートしていく。最終年度である2028年6月期には売上高3,113百万円(2025年6月期比43.0%増)、営業利益539百万円(同31.8%増)、MRR209百万円(同40.5%増)を目標に据える。

売上高については、クラウドサービスをけん引役として、BtoB企業への取り組み強化を通じてMRRを安定的に拡大させる見込みである。さらに次期中計を視野に入れた新規サービスのローンチを今中計期間中に実施し、開発売上についても顧客の多様なニーズに応えるかたちで伸長を見込むことで、売上成長スピードの加速を図る構えである。営業利益については、2026年6月期については、2023年6月期と同様に人材採用投資を加速するため減益を見込んでいる。一方で、2027年6月期以降は、人材の成長・戦力化による増収と利益率の改善を計画している。MRRについては、従来のBtoC企業からの案件に加え、BtoB企業への取り組み強化により堅調に積み上げを図る方針である。また、追加採用人材の戦力化と受注体制の拡大によってMRRの積み上げ量が増加すると見込んでいる。新中期経営計画の方向性は、外部環境の変化を反映した適切な内容であり、クラウドサービスは高収益かつ安定した収益基盤であること、BtoB案件が増加するなかで単価の上昇も見込めることなどから、中長期的な成長に大きく期待できると弊社では見ている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 茂木稜司)



《HN》

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