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フィスコ投資ニュース
配信日時: 2025/09/26 11:02,
提供元: フィスコ
ユミルリンク Research Memo(2):メッセージングプラットフォームを提供するTech企業
*11:02JST ユミルリンク Research Memo(2):メッセージングプラットフォームを提供するTech企業
■会社概要
1. 会社概要
ユミルリンク<4372>は、企業理念に「価値の高い情報サービスの創造と提供を通して社会に貢献し、常に期待される企業を目指す。」を掲げ、企業や官公庁・地方自治体向けにメッセージングプラットフォームを提供するTech企業である。本社は東京都渋谷区代々木、事業拠点は本社のほか、大阪支店(大阪市北区)、北海道オフィス(札幌市中央区)に展開している。
グループは同社、及び連結子会社ROC(2024年9月に株式90%を取得して子会社化、2027年9月に完全子会社化を予定)の2社で構成されている。2025年12月期中間期末時点の連結ベースの総資産は3,290百万円、純資産は2,825百万円、自己資本比率は85.8%、発行済株式総数は3,892,600株(自己株式60,837株を含む)、従業員数は160名(同社単体が138名、子会社が22名)である。なお同社の現在の親会社は阪急阪神ホールディングス<9042>のグループ会社であるアイテック阪急阪神(株)となっているが、営業上の取引額は小さく、同社の経営上の独立性も確保されている。
2. 沿革
1999年7月に(有)ユミルリンクを設立、2000年6月にユミルリンク(株)に組織変更した。株式関係では2021年9月に東京証券取引所(以下、東証)マザーズに株式上場、2022年4月に東証の市場区分見直しに伴いグロース市場へ移行した。
事業展開では2002年7月にメール配信システムを開発、2003年2月に高速メール配信システムを独自開発、同年7月にメール配信ASPサービス(現 Cuenote FC)を提供開始した。その後2009年3月に製品ブランドを「Cuenote」に統一し、同年3月にCuenote FC プレミアムを、2013年7月にCuenote Surveyを、2018年11月にCuenote SMSを、2019年11月にCuenote 安否確認サービスを、2022年5月にCuenote Authを、2023年3月にCuenote SMS for LGWANを、2024年7月にCuenote SMS for Salesforceを、同年年10月にCuenote SMS for kintoneを、同年11月にCuenote Pushを、2025年6月にCuenote Mail for kintoneを提供開始するなど、製品・サービスラインナップの充実を推進している。
■事業概要
デジタルマーケティングなどを支援するメッセージングソリューション事業を展開
1. 事業概要
同社は、企業のデジタルマーケティング(メールマーケティング、SMSマーケティング)やデジタルコミュニケーション活動を支援するメッセージングソリューション事業として、メッセージングプラットフォーム「Cuenote」シリーズの製品・サービスをクラウド型で提供している。子会社のROCは、法人向けアカウント運用代行のSNSソリューション事業などを展開している。ROCが持つSNSマーケティングノウハウを活用したシステム開発や相互送客などの面でシナジー創出を図る。
サービス区分はMail系、SMS・Auth系、Social系、その他としている。主要製品はMail系ではメール配信システムのCuenote FC(2024年12月期の売上構成比64.8%)、メール送信APIのCuenote SR-S(同19.8%)、SMS・Auth系ではSMS配信サービスのCuenote SMS(同12.8%)、認証サービスのCuenote Auth、その他ではWebプッシュ通知のCuenote Push、Webアンケート・フォームシステムのCuenote Survey、Cuenote 安否確認サービスなどがある。なおSocial系はROCのSNSマーケティング支援売上高で2025年12月期より計上している。
(1) Cuenote FC
大量のメールを正確かつ高速に配信したい、デザイン性の高いメールを簡単に作成したい、メールマーケティングの効果測定やデータ分析を行いたいといったニーズに対応し、独自開発した配信エンジン(MTA)による大規模・高速配信性能と豊富なマーケティング機能を搭載したメール配信システムである。会員数が数百万〜数千万規模の大規模なメール配信でも高速・確実に届けることができるほか、画像などの挿入が容易でデザイン性の高いメールを簡単に作成できるHTMLメールエディター、顧客の行動に応じて適切なメールを自動配信するシナリオ配信、メールの効果を測定できる開封・クリックカウント・コンバージョン測定などの機能も備えている。
(2) Cuenote SR-S
メール遅延や不達を解消するエンジニア向けのメール送信API・リレーサーバである。APIやSMTPリレーでメールを高速かつ確実に送信でき、SPF、DKIM、DMARCなどの送信ドメイン認証にも対応している。配信エラー理由解析機能も備えている。2025年7月には月額27,000円(税込29,700円)から利用できる新プランCuenote SR-S エントリープランを提供開始した。
(3) Cuenote SMS
国内キャリアとの直収方式により高い到達率を持つSMS配信システムである。携帯電話やスマートフォンの電話番号を利用した本人認証や重要な通知・リマインド、自社サービスの販促・プロモーション情報などを送信できる。APIや画面からの送信に合わせ、IVR(Interactive Voice Response:コンピュータによる音声自動配信システム)や双方向通信にも対応している。国内4社の全キャリアと直接接続することで、90%を超える高い開封率や、メール配信で培った大規模・高速配信技術を強みとしている。なお外部接続・連携シリーズとして、行政・自治体向けに総合行政ネットワーク(LGWAN)と接続するCuenote SMS for LGWANを提供しているほか、2024年7月にはSalesforceと連携するCuenote SMS for Salesforceを、同年10月にはサイボウズの業務アプリ構築クラウドサービスkintoneと連携するCuenote SMS for kintoneを提供開始した。
(4) その他の製品・サービス
認証サービスのCuenote AuthはSMSやIVRを利用し、セキュアな多段階認証をAPI連携で簡単に実装できるサービスである。顧客は同サービスを導入することによって、自社でシステム開発を行うことなく確認コードの生成、SMS・IVRによる確認コード通知、認証画面の表示及び処理、認証結果の取得という一連のプロセスを簡単に実行できるため、ECサイトの転売対策や不正アクセス対策などの用途に活用できる。
Webプッシュ通知のCuenote Pushは2024年11月に提供開始した。アプリが不要で、Webブラウザ経由でユーザーのPCやスマートフォンにWebプッシュ通知を送信できる。メルマガやLINEなどとの違いは、専用アプリを開くことなくユーザーに通知が届くためユーザーが気付きやすいというメリットがある。企業側はユーザーのメールアドレス等の個人情報取得が不要で、ユーザー側にとっても「通知を許可する」ことにより情報を受け取ることができるライトな通知手段である。
Cuenote 安否確認サービスは、気象情報と連動して企業のBCP(事業継続計画)を支援するサービスである。自然災害発生時に対象地域の従業員の安否等を自動確認できる。
また、2025年6月にはkintoneと連携するCuenote Mail for kintoneを提供開始した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)
《HN》
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