トレーダーズショップ
トップかごを見るご注文状況このページのPC版


フィスコ投資ニュース

配信日時: 2025/09/18 15:05, 提供元: フィスコ

アーバネット Research Memo(5):堅調な販売環境の継続を背景に高い業績水準を維持

*15:05JST アーバネット Research Memo(5):堅調な販売環境の継続を背景に高い業績水準を維持
■業績動向

1. 過去の業績推移
過去の業績推移を振り返ると、アーバネットコーポレーション<3242>の業績は主力である都市型賃貸マンションの販売戸数拡大がけん引してきた。2008年のリーマンショックによる金融引き締めを背景に、2011年6月期に底を打ったものの、金融緩和の動きとともに開発物件が増加し、業績は回復した。以降は拡大基調をたどり、2020年6月期は2期連続で過去最高業績を更新した。2021年6月期以降は業績の伸びがやや鈍化したものの、成長路線を打ち出した2024年6月期以降はM&A効果もあり、高い伸び率を実現している。再び過去最高業績を連続更新中である。

利益面も売上高に連動して成長してきた。しかし、現状では建設資材や人件費の高騰を背景とする工事原価の上昇により、経常利益率はこれまで10%前後で推移してきたが、低下傾向にある。一方、資本収益性を示すROEは10%超を維持している。

財務面では、開発物件の積み上げなどに伴い有利子負債残高も増加傾向にある。特に直近の2025年6月期は棚卸資産(販売用不動産と仕掛販売用不動産の合計)の拡大により、有利子負債残高も大きく増加した。しかし、内部留保の蓄積に加え、2015年6月や2019年12月の公募増資等(それぞれ約13億円、約20億円)、2023年9月の新株予約権などによる資本増強により、2025年6月期末時点での自己資本比率は30%近くの水準となった。

また、2014年6月期以降の固定資産は拡大傾向にある。安定収益源の確保や融資担保となる賃貸収益物件の取得、研究開発として開始したホテル事業によるものだ。また、近年の用地取得の困難な状況が続くものの、物件厳選の方針による棚卸資産の積み上げや固定資産の増加により資産残高も拡大傾向で推移している。2024年6月期はケーナインの連結化が棚卸資産及び固定資産の増加に寄与すると、2025年6月期は積極的な用地取得により棚卸資産が大きく拡大した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)



《HN》

記事一覧

  • 2025/09/18 19:10:欧州為替:ドル・円は失速、ドル売り地合いで
  • 2025/09/18 18:22:欧州為替:ドル・円は伸び悩み、米金利にらみ
  • 2025/09/18 18:19:18日の香港市場概況:ハンセン指数は反落、ハイテク関連の下落が重し
  • 2025/09/18 18:15:日経平均テクニカル: 反発、最高値更新も25日線乖離は5%未満
  • 2025/09/18 18:12:18日の中国本土市場概況:上海総合は3日ぶり反落、金融や不動産が下げ主導
  • 2025/09/18 17:25:欧米為替見通し: ドル・円は底堅い値動きか、米FOMC消化と日銀利上げ観測後退で
  • 2025/09/18 17:16:東京為替:ドル・円はしっかり、午後は147円半ばに浮上
  • 2025/09/18 16:57:新興市場銘柄ダイジェスト:キッズスターは大幅反発、Defコンが急落
  • 2025/09/18 16:43:東証グロ−ス指数は続落、引き続き東証プライムに資金向かう
  • 2025/09/18 16:38:AI関連株を中心に買われ終値で45000円台乗せ【クロージング】
  • 2025/09/18 16:35:日経VI:小幅に低下、高値警戒感も意識
  • 2025/09/18 16:34:東証業種別ランキング:電力・ガス業が下落率トップ
  • 2025/09/18 16:30:東証グロース市場250指数先物概況:プライム市場に劣後も小幅反発
  • 2025/09/18 16:19:日経平均寄与度ランキング(大引け)〜日経平均は大幅反発、アドバンテストや東エレクが2銘柄で約307円分押し上げ
  • 2025/09/18 16:15:東京為替:ドル・円は失速、欧州通貨は堅調
  • 2025/09/18 15:55:日経平均は反発、米利下げ決定が好感され45000円台で大引け
  • 2025/09/18 15:54:さくら、東京衡機、レゾナックなど
  • 2025/09/18 15:48:9月18日本国債市場:債券先物は136円56銭で取引終了
  • 2025/09/18 15:37:東京為替:ドル・円は堅調、ドル買い続く
  • 2025/09/18 15:35:イード Research Memo(5):株主優待制度を拡充、配当金はDOE2.5%を目安に実施する方針