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フィスコ投資ニュース

配信日時: 2025/09/10 18:04, 提供元: フィスコ

株式会社ヘッドウォータース:2025年12月期第2四半期決算説明会文字起こし(4)

*18:04JST 株式会社ヘッドウォータース:2025年12月期第2四半期決算説明会文字起こし(4)
ヘッドウォータース<4011>

当社の差別化ポイントとして、まず挙げられるのは一気通貫によるサービス提供が可能であるという点です。AIやモダンなテクノロジーの導入にあたり、初期のコンサルティングフェーズから、システム構築、そして運用フェーズまでをすべて自社内で完結できる体制を整えております。これにより、コストや対応スピード、品質の一貫性といった点においてお客様に納得感を持っていただけるサービスを提供できることが、当社の大きな強みです。
もう1点、評価いただいているポイントとしては、他社との競合関係になりにくいポジションにいるという点があります。具体的には、大手のコンサルティングファーム、大手SIer、またはAIエンジンの開発を行うような企業とは、基本的に競合しません。
たとえば、優れたAIエンジンを持っている企業がある場合、当社はそのエンジンを全体のソリューションに組み込んで最適な形で活用します。また、大手SIer様は非常に豊富な顧客基盤と開発力を持っていますが、モダンなテクノロジー領域には対応が難しいケースも多く見られます。そういった際には、当社がそのモダン技術部分を担い、共同で顧客へ提供するといった取り組みも行っています。
実際に、このような補完的な役割を担うニーズは現在非常に高まっており、当社が大手企業と連携してプロジェクトを進めるケースも増えてきています。

また、コンサルティングファームとの連携も進んでおり、現在では共同でプロジェクトに取り組むケースも増えています。コンサルティングフェーズにおいては、彼らのプロフェッショナルなチームが全体戦略や施策の立案を行いますが、実行フェーズ、すなわち実際にテクノロジーを活用して実現していく部分については、当社が担う形で連携しています。このように、各領域の専門企業との役割分担や協業を通じて、「全方位に敵を作らず、補完的なポジションを取る」というのが、当社の基本スタンスです。

現在、当社が特に注力しているのが「クロステックハンズオンワーク」です。これは、単一の技術ではもはや十分なソリューションを構築できない時代に入っているという認識のもと、複数の技術領域を横断的に掛け合わせて問題解決にあたるというアプローチです。
具体的には、コンサルティングだけでは実装に至らず、クラウド、AI、データ統合といった領域の技術を組み合わせることで、初めて実現可能なソリューションが構築されるという現実があります。お客様が本当に望む未来を実現するには、これらの技術を統合的に活用する必要があります。
また、当社は単なる受託開発ではなく、お客様の組織内部に深く入り込み、共にイノベーションを推進する「伴走型支援」を重視しています。技術面については、プロフェッショナルとして当社が全面的に支援し、お客様と一体となってチームを組み、現場の課題に対応していくというスタイルです。
さらに、その最終的なゴールとして、「内製化の実現」があります。アプリケーション層に関しては、お客様ご自身で開発・運用可能な体制を整備することで、スピード感とイノベーションの促進が可能となります。もちろん、内製化された後も、プログラミング領域については引き続き当社がサポートを継続し、共に技術革新を継続していく体制を取ります。
実際に、現在では大手企業様のもとへ当社メンバーが常駐・出向するかたちで支援を行っており、お客様の現場に深く入り込んだ取り組みを実践しています。こうした「クロステック × 伴走型支援 × 内製化支援」の三位一体の体制こそが、当社の現在の強みであり、差別化の源泉となっています。

当社のサービスデリバリー体制についてご説明いたします。
現在、当社グループには、先月ジョインしたLogTech社も加わっており、今後さまざまなシナジーの創出が期待されています。LogTech社との取り組みについては、後ほど改めてご紹介いたします。
まず、当社の本体機能としては、AIを中核としたテクノロジーの集積拠点という位置づけがあります。そこに加えて、当社グループの中核を成すのが「ヘッドウォータースコンサルティング」です。
このヘッドウォータースコンサルティングは、いわゆるコンサルティングファームの中でも、最上流工程である課題抽出や解決策の企画立案を担うだけでなく、その後の実装・運用フェーズに至るまで、実際にハンズオンでお客様と並走する体制を構築しています。
一般的なコンサルティングファームが絵を描くだけで終わってしまうのに対し、ヘッドウォータースコンサルティングはその絵を現実のプロダクトやサービスとして確実に形にしていくまで、責任をもって支援を継続するという点で、大きな差別化が図られています。
ヘッドウォータースプロフェッショナルズは、とにかく広く素養のある人材を採用して、人材を教育・プールして、その人材を各社に供給していくというような役割を担っております。

DATA IMPACT JOINT STOCK COMPANYは、ベトナムにある我々のグループ会社ですが、その社名が示す通り、データとAIに特化した会社です。一般的なオフショア開発のように、単にコストセンターとして人件費を抑えて安く開発するという発想は一切ありません。
私が現地の社長に最初に伝えたのは、「日本人と同等以上の給与で構わないから、ベトナムでもトップクラスの人材だけを集めてほしい」ということでした。そして、そのトップクラスの人材をもって、世界中のビジネス、ソリューション開発に取り組み、世界に提供できるAI・データサービスをつくり上げていこうという構想でスタートしました。
現在もそのコンセプトのもと、AIの新しい技術が登場すればそれを迅速にピックアップし、現地で研究開発を行ったうえで、日本側に成果をフィードバックするなど、密に連携しています。今や、DATA IMPACT JOINT STOCK COMPANY抜きではヘッドウォータースのサービス提供は成り立たない状況にまでなっています。
社員数も大きく増えており、しかもDATA IMPACT JOINT STOCK COMPANYのメンバーは全員、英語で開発・ビジネスを進められる人材です。そのため、当社が獲得したインド企業や、現在進行中のシンガポール企業へのAIソリューション提供といった、グローバル案件についても、DATA IMPACT JOINT STOCK COMPANYが中心となってデリバリーを担っています。今後も、この方向性はより一層強まっていくものと考えています。

株式会社ヘッドウォータース:2025年12月期第2四半期決算説明会文字起こし(5)に続く


《KM》

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