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フィスコ投資ニュース
配信日時: 2025/09/03 11:03,
提供元: フィスコ
Jオイル Research Memo(3):「おいしさ×健康×低負荷」をテーマとした価値を提供
*11:03JST Jオイル Research Memo(3):「おいしさ×健康×低負荷」をテーマとした価値を提供
■J-オイルミルズ<2613>の事業概要
1. 事業内容
同社は、同社及び子会社6社、関連会社6社により構成され、油脂事業を中心に国内外で複数の事業を営んでいる。油脂事業では主に家庭用油脂、業務用油脂、ミールの製造・加工・販売を行い、スペシャリティフード事業において、乳系PBF部門では業務用マーガリン、食品素材部門ではスターチ製品や、トコフェロールなど大豆機能性素材、大豆シートなどの製造・加工・販売を行っている。また、その他の事業では主に不動産賃貸などを行っている。油脂汎用品の需要は安定しているが大きく伸びておらず、原料を輸入に依存しているため、大豆相場や菜種相場、為替相場といった海外市況の変動に影響されやすい収益構造である。こうした事業環境・収益構造のなか、同社はこれまで培ってきたノウハウや技術などの強みを基盤に「あぶら」の持つ価値や可能性を広げることで、調理、健康、調味といった様々な機能を活用して高付加価値化を徹底的に追求し、収益性と成長性の向上を図っている。25/3期の高付加価値品の状況について見ると、売上高は前期比3.9%増の703.2億円、粗利益は同14.9%増の134.9億円、粗利益率は同1.8ポイント上昇の19.2%と好調に推移している。また全売上高に占める高付加価値品売上高比率は、25/3期には30.5%(前期比2.8ポイント上昇)となり3割を超えた。
スペシャリティフード事業の「スペシャリティ」には、「同社ならではの付加価値の高い製品を提供したい」という思いが込められている。同社は、あぶら、でんぷん、たんぱくなどの植物性原料に独自の加工技術やアプリケーション技術を用いることで、従来の「おいしさ×健康」というテーマに“低負荷”を加えた付加価値を提供し、環境や労働などに関する社会課題の解決への貢献も目指している。なお、2025年3月期のセグメント別の売上構成比は油脂事業90.7%、スペシャリティフード事業8.9%、その他0.4%、利益構成比はそれぞれ96.2%、1.6%、2.2%となっている。
家庭用も業務用も高付加価値品までラインアップ
2. 油脂事業
油脂事業では、サラダ油やキャノーラ油などのベーシックオイルから、調理や調味、健康といった様々な領域に活用できる高付加価値オイルまで幅広く品揃えしている。家庭用油脂は家庭用で定評のある「AJINOMOTO(R)」ブランドで展開、国内オリーブオイル市場のリーディングブランドJOYL「AJINOMOTO(R)オリーブオイル」やベーシックオイルのJOYL「AJINOMOTO(R)さらさら(R)キャノーラ油」をはじめ、えごまの力で手軽にオメガ3(n-3系脂肪酸)を摂取できるJOYL「AJINOMOTO(R)えごま油」、コレステロールを下げる特定保健用食品JOYL「AJINOMOTO(R)健康サララ(R)」、使用量と油ハネが半分になるJOYL「AJINOMOTO(R)ダブルハーフ」など、消費者のおいしい料理づくりと健康づくりに役立つ多様な商品を提供している。
業務用油脂では「JOYL(R)」ブランドで展開、生食から炒め物、フライまで幅広く使える「JOYLサラダ油」、さらっと軽い風味の「JOYLキャノーラ油」、長持ち効果からあぶらの使用量を削減し環境と労働の負荷を軽減する「JOYL長徳(R)」シリーズ、プロのために味や香り、食感やできたて感などの多様な「おいしさ」をデザインする「JOYL PRO(R)」シリーズなど、汎用品から高付加価値品までラインナップしている。油糧では、良質なたんぱく質を多く含む大豆や菜種などの搾り粕(ミール)を、配合飼料の原料などに活用している。なお、油脂事業に占める業務用油脂の売上構成比が5割以上あることから、業務用に強いという同社の特徴がうかがえる。
食材の機能を活かしたソリューションを提案
3. スペシャリティフード事業
スペシャリティフード事業において、乳系PBF部門と食品素材部門では、顧客の食の課題に対するソリューションとして、食材の機能を活かした様々な製品を提供している。乳系PBFでは、グランマスター(R)シリーズや一般マーガリン、ショートニング、製菓・製パン材料向けの業務用油脂加工品、及び植物油を原料とした粉末油脂を扱っている。食品素材では、「TXdeSIGN(R)(テクスデザイン)」シリーズ、大豆機能性素材(ファイン)、大豆シートを製造・販売している。「TXdeSIGN(R)」シリーズは、スターチ(でんぷん)の力で口あたりや舌ざわり、噛み応えなど新しいテクスチャー※を創出する業務用スターチの新ブランドで、レトルト・冷解凍時の粘度や食感の維持、パンの歯切れや口どけの向上、畜肉加工品の食感やジューシー感の向上など、調理シーンや食品加工の様々な場面で活用されている。また、ファインでは、吸収性が高く骨を丈夫にする納豆菌由来のビタミンK2、大豆シートでは、海外向けに大豆たんぱくをベースとしたシート状大豆食品「まめのりさん(R)」を扱っている。
※ 材料の表面を全体的にとらえた視覚的・触覚的な特徴。食では食感。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田 仁光)
《HN》
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