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フィスコ投資ニュース

配信日時: 2025/08/28 12:05, 提供元: フィスコ

ネクスグループ Research Memo(5):M&Aによる収益力強化が加速。黒字化に向けた収益体質の良化が進む(2)

*12:05JST ネクスグループ Research Memo(5):M&Aによる収益力強化が加速。黒字化に向けた収益体質の良化が進む(2)
■業績動向

(2) ネクスグループ<6634>のIoT関連事業
売上高は174百万円(前年同期比49.1%減)、営業利益は39百万円(同82.3%増)となった。売上高は前年同期比で減少したが、為替予約により仕入原価が低減されたことでセグメント利益は増加した。

製品別に見ると、NVIDIA Corporationが提供するGPU※を利用したリアルタイム画像認識技術と、マルチキャリア対応の高速モバイル通信技術を搭載したNCXX AI BOX「AIX-01NX」では、AIソリューションパートナー及び技術パートナーとの共創によるビジネス機会の拡大を進めている。同製品は、店舗でのリテールテックや空港等でのヒートマップ解析、侵入検知などの屋内利用に加え、産業・インフラ・農業分野などにおける屋外ソリューションにまで利用範囲が拡大している。足元では、防水・防塵機能やFANレス化による耐久性能の向上に加えて、電源ユニットやLANケーブルを使って電力を供給するPoE機能や、多様な外部インターフェースへの柔軟なカスタマイズが可能な、防水・防塵ボックスの受付を開始している。「AIX-01NX」と防水・防塵ボックスの組み合わせにより、需要が拡大している公共空間や工事現場といった屋外での人流解析、交通量調査、監視カメラなどの多様な屋外ソリューションへの活用が期待される。「AIX-01NX」1台でカメラやセンサーからの情報をリアルタイムでAI分析し、その分析結果をクラウドに連携することも可能である。リテールテック、製造業、セキュリティ、介護見守り、測定・異常監視、効率的なモノづくりを目指した分析やシミュレーションから都市レベルでの課題解決に至るまで、その用途がますます拡大していくことが見込まれ、デジタルツインを含む幅広い分野での活用が期待される。今後もこれらの技術をデバイス事業の新製品開発に活用していく予定である。

※ 画像処理やディープラーニングに不可欠な並列演算処理を行う演算装置。

データ通信端末については、5G Phase 2規格である3GPP Release 16に対応し、Wi-Fi及びEthernetを搭載したバッテリーレスのルーター・モデムである5Gデータ端末「UNX-05G」を販売しているが、雨天時や粉塵環境でも利用可能な専用防水ケースの企画を新たに開始した。5Gは、LTEと比較して超高速・大容量通信、多数同時接続、超低遅延を実現しており、現在、ローカル5Gでは集合住宅向けの固定インターネット接続サービス、工場設備の遠隔監視、展示会会場のネットワークインフラでの導入が進んでいる。パブリック5Gでは、5Gエリアの拡大に伴い、自動運転やAIロボットソリューションの遠隔操縦、リモートワークブースでの活用、ライブ配信向けの通信端末としての導入が期待されている。5Gフル機能が利用可能な5G SA(Standalone)※1サービスのエリア拡大に伴い、ネットワークスライシング※2が実現し、法人向けの回線サービスがますます多様化していくことが予想される。法人向けの回線サービスにおいては、ネットワーク接続が適切であるかを確認することが重要であり、相互接続性試験を通じて網接続の問題を未然に解決することができる。既に(株)NTTドコモやKDDI<9433>との相互接続性試験が完了していることから、より多くの顧客の端末利用が期待される。さらに、5Gの特徴である「低遅延」や「多数端末との接続」はそのままに、通信速度を抑えた5G RedCapに対応するUSBドングル型データ端末を開発しており、2025年8月以降に評価用サンプルの提供を開始し、2025年11月以降に販売を開始する予定である。同製品は、コスト、サイズ、消費電力を抑えることでLTEから5Gへのスムーズな移行を可能としている。センサーネットワークや自動搬送ロボットを含むAIロボットソリューション、AIカメラ、ドローン、ウェアラブルカメラなど新しいユースケースへの対応が期待される。

※1 コア設備や基地局なども含めて5G専用の技術と設備で構成した5Gサービス。
※2 サービスに応じてネットワークの各種リソースを仮想的に分割し、複数の独立したネットワークを構築する技術。

テレマティクスについては、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク<9434>の国内主要LTE周波数や、みちびき(準天頂衛星システム)など5種類のGNSS※1に対応することで、都市部や山間部でも測位の安定性が向上している。OBDII型データ収集ユニット「GX700NC」においては、位置情報取得技術のIZatTM※2機能に対応しており、同機能を活用することで、地下駐車場や視界が悪い場所でも測位精度が向上し、測位時間の短縮が期待できる。働き方改革に関連する法規制や車両管理業務の効率化、ドライバー不足や高齢化など、社会環境の変化を受けて需要が高まっている、クラウド型車両管理及び動態管理システムにおいて市場を確保している。今後も新型車両への適合やSDGsへの取り組みなど活用の範囲を拡大する。

※1 「Global Navigation Satellite System(全球測位衛星システム)」の略で、GPS、GLONASS、Galileo、準天頂衛星(QZSS)等の衛星測位システムの総称。
※2 Qualcommが位置情報取得の機能向上のために開発した方式。

農業ICT事業(NCXX FARM)では、農作物の生産、加工、販売を行う「6次産業化事業」と、特許農法による化学的土壌マネジメント+ICTシステムによるデジタル管理のパッケージ販売を行う「フランチャイズ事業」の事業化を推進している。「6次産業化事業」では、GOLDEN BERRY(食用ほおずき)の生産・販売を行っており、加工品としてセミドライゴールデンベリーや、GOLDEN BERRYプレミアムアイス、GOLDEN BERRYクラフト炭酸リキュールなどを販売している。また、2024年12月にはGOLDEN BERRYプレミアムアイスのギフト商品が岩手県花巻市のふるさと納税返礼品に登録されている。さらに、GOLDEN BERRYの栽培過程で発生する葉の残渣を活用した「ほおずきエキス」を開発し、化粧品の原材料として活用している。「フランチャイズ事業」では、自社試験圃場での栽培実績を基に、独自の特許農法(多段式ポット)による化学的土壌マネジメントと、ICTシステムによるデジタル管理のパッケージ販売に加えて、顧客の要望に沿った多種多様な農法・システム・農業関連製品を提供する農業総合コンサルティングサービスを展開している。また、地域貢献の一環として、所有するビニールハウスの一部を、花巻東高等学校の女子野球部の冬季及び雨天練習場として貸し出す取り組みも行っている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 茂木稜司)



《HN》

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