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フィスコ投資ニュース

配信日時: 2025/03/21 13:36, 提供元: フィスコ

HCH Research Memo(6):株主還元は総還元性向30%超を基本として財務レバレッジの適正化を推進

*13:36JST HCH Research Memo(6):株主還元は総還元性向30%超を基本として財務レバレッジの適正化を推進
■成長戦略

3. 株主還元策
ヒューマンクリエイションホールディングス<7361>は、株主還元の基本方針を「配当は連続増配を維持」「総還元性向は30%以上を維持」「機動的な自己株式取得などの実施」としている。さらに財務資本戦略を「自己資本比率40%以下の維持」として、4四半期連続で基準を超過しないよう自己株式取得などの手段によって資本構成の適正化を随時図っている。また自己資本比率が40%を超過する自己資本については短期的な株主還元の原資とする方針を掲げている。持続的成長に向けた再投資の原資確保を大前提とする一方で、充分な投資機会に恵まれない場合は資金効率の良化を進めるとともに、株主の期待に応えるため資金を追加的な株主還元に振り向ける。

この方針に基づいて2025年9月期の配当は27.00円(期末一括)を予定している。前期の26.00円(2025年1月1日を効力発生日とする株式2分割に基づき遡求修正)に対して1.00円増配で、予想配当性向は21.7%となる。また2024年12月13日付で発表した自己株式取得(上限239,000株または220百万円、取得期間2025年1月6日〜2025年6月30日)を実施中であり、配当金と自己株式取得を合計した総還元性向は76.1%となる見込みだ。「総還元性向は30%以上を維持」という基本方針を一時的に大きく上回ることになるが、2025年9月期第1四半期末時点で自己資本比率が3四半期連続で40%超となっているため財務レバレッジの適正化を推進する。また株式市場における認知度向上や成長戦略への理解促進に向けて、TV・ラジオ・新聞・Web・SNSといった様々なチャネルを活用し、IR活動を強化している。


サステナビリティ経営は「人財」を重視
4. サステナビリティ経営
同社はサステナビリティ経営に関して現状は基本方針やマテリアリティを定めていないが、成長に向けて何よりも「人」を一番の財産と考え「人財」と表現し、成果ではなく成果を生み出す行動を重視した人事制度の策定・改善、管理監督者を対象としたマネジメント研修の継続実施、24時間・場所を選ばずスキマ時間での学習が可能な同社グループオリジナルの階層別eラーニングカリキュラムや対話を重視した研究会・勉強会の補助、職場環境や待遇の改善など、働きやすい環境づくりを進めている。


2ndステージ重点施策の今後の進捗状況に注目
5. 弊社の視点
同社は、多くの企業がひしめくシステム開発・ITサービス業界において、上流工程からでも下流工程からでも顧客の経営課題解決にアプローチできる体制を構築し、上流工程だけでは実現しがたい顧客の経営課題解決に対して「ボトムアップ型の変革アプローチ」でソリューションを提案・価値提供できることを強みとしている。この点を弊社では評価している。加えて、3月14日に発表されたペアキャピタル(4月1日にHCフィナンシャル・アドバイザーに社名変更)の買収は、過去5件の買収案件とは性格を異にしており、いわゆるIT企業ではない。同社が持つ経営者群とのネットワークを如何に成果につなげていくのか、大いに注目したい。成長戦略の2ndステージは、3rdステージの目標達成に向けた先行投資の影響で一時的に利益成長の鈍化が想定されるものの、オーガニック成長や新たなM&Aによる規模拡大だけでなく、グループシナジー創出などの事業基盤構築が進展することで利益水準が上昇し、3rdステージの目標(EPS1,000円、ROE30.0%超)達成につなげることが期待される。株主還元の一段の充実も期待され、2ndステージの重点施策の今後の進捗状況に注目したいと弊社では考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)



《HN》

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