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フィスコ投資ニュース
配信日時: 2025/03/06 12:01,
提供元: フィスコ
オートサーバー Research Memo(1):2025年12月期は一時的費用の影響で小幅減益予想だが上振れ余地
*12:01JST オートサーバー Research Memo(1):2025年12月期は一時的費用の影響で小幅減益予想だが上振れ余地
■要約
オートサーバー<5589>は、中古車流通市場の活性化を目指し、中古車取扱事業者がインターネット上で中古車を売買することのできる独自の会員制BtoB中古車ECプラットフォーム「ASNET(エーエスネット)」を運営するテック企業である。
1. 会員の「オークション代行」と会員間取引仲介の「ASワンプラ」が主力
同社は中古車流通に関わる総合的なサービス・情報を取り扱う「ASNET」をベースとして、会員の中古車オークション代行サービス「オークション代行」と、会員間取引仲介サービス「ASワンプラ」を主力に、その周辺領域の関連サービスも展開している。「ASNET」の収益源は取引の都度発生する手数料収入である。手数料は車両価格によらず取引1台ごとの定額制を採用している。このため同社の収益は基本的には「取引台数×手数料」で決定される。「ASワンプラ」は売買双方から手数料を得るため、「オークション代行」より収益性が高いビジネスモデルである。また「ASNET」は特定の大手中古車取扱事業者の利用動向に依存しない構造となっており、会員数の多さと顧客層の多様性を特徴・強みとしている。そして会員数、取扱台数は増加基調である。国内には15万以上の中古車取扱事業者が存在するが、そのうち約半分が「ASNET」会員となっている。国内中古車流通市場における「ASNET」関与率(中古車流通台数に占める「ASNET」取引台数の割合)も上昇基調である。
2. 2024年12月期は計画を上回る増収・2ケタ増益で過去最高業績
2024年12月期の業績は売上高が前期比7.5%増の6,287百万円、営業利益が同18.2%増の2,493百万円、経常利益が同19.2%増の2,485百万円、当期純利益が同20.0%増の1,562百万円と、会社計画(2024年11月13日付の上方修正値)を上回る増収・2ケタ増益で過去最高業績だった。市場環境としては新車販売減少に伴って中古車オークション出品台数が低迷するという厳しい事業環境だったが、そうした状況下でも各種営業施策などの効果によって「ASNET」会員数が順調に増加し、全体としての業績は「ASワンプラ」がけん引した。サービス別売上高は「オークション代行」が同1.8%減の2,944百万円、「ASワンプラ」が同17.6%増の2,903百万円、その他が同16.2%増の438百万円だった。営業利益率は同3.6ポイント上昇して39.7%となった。
3. 2025年12月期は一時的費用の影響で小幅減益だが上振れ余地
2025年12月期の業績は、売上高が前期比3.2%増の6,489百万円、営業利益が同4.1%減の2,392百万円、経常利益が同4.1%減の2,384百万円、当期純利益が同4.1%減の1,498百万円を見込んでいる。売上面は中古車流通市場やオークション出品台数に不透明感があるものの、新規会員獲得やサービス機能充実など積極的な営業施策による会員数増加・取引台数の増加により小幅ながら増収を見込む。利益面は前期好調だった「ASワンプラ」の構成比が低下してサービス利用比率の平常化を見込むほか、豊橋データセンター開設に伴う一時的な関連費用の影響などで小幅減益を計画している。同社は期初時点では保守的な予想を開示する傾向があり、2025年1月の「ASNET」取引台数が前年同月比5.1%増(速報値)と順調なスタートとなっていることなどを勘案すれば、積極的な事業展開で通期会社計画に上振れ余地があるものと弊社では考えている。
4. 「取引台数拡大×手数料単価UP」戦略を推進
同社の収益は基本的に「取引台数×手数料」で決定されるため、成長戦略の基本を「取引台数拡大×手数料単価UP」として、営業強化やアライアンス活用による「ASNET」新規会員の獲得や既存会員の利用拡大、取引1台当たりの手数料単価が大きい「ASワンプラ」比率の向上、取引車種拡大や新たな取引形態の開発、安心して取引できるルールづくりや新サービスの開発、付帯サービスの機能強化や収益化などを推進する。こうした施策により、当面の目標として国内中古車流通市場における「ASNET」関与率10%(2024年12月期実績3.61%)を目指す。さらに「ASNET」の海外展開も推進する。2024年4月には「ASNET」と、大手中古車輸出業者である(株)ビィ・フォアードが運営する越境ECサイト「beforward.jp」の提携を開始した。本提携により「ASNET」会員は「beforward.jp」が展開する世界200以上の国・地域の海外バイヤーに対して販売機会を拡大できる。新興国を中心に日本の中古車に対する需要が高まっており、今後の「ASワンプラ」取引台数増加に大きく寄与する可能性を秘めている。
■Key Points
・会員の中古車オークション代行「オークション代行」と会員間取引仲介「ASワンプラ」が主力
・2024年12月期は計画を上回る増収・2ケタ増益で過去最高業績
・2025年12月期は一時的費用の影響で小幅減益だが上振れ余地
・成長戦略は「取引台数拡大×手数料単価UP」を推進
・高利益率のビジネスモデルを評価、越境ECサイトとの提携効果にも注目
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
《HN》
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