トレーダーズショップ
トップかごを見るご注文状況このページのPC版


フィスコ投資ニュース

配信日時: 2024/10/30 11:31, 提供元: フィスコ

ギフトHD Research Memo(1):店舗改装と新店効果もあり、2025年10月期も20%成長へ

*11:31JST ギフトHD Research Memo(1):店舗改装と新店効果もあり、2025年10月期も20%成長へ
■要約

1. 会社概要
ギフトホールディングス<9279>は、国内外に797店(2024年10月期第3四半期)を展開するラーメン店チェーンである。クリーミーなスープが特徴の横浜家系ラーメン「町田商店」を主力ブランドに、ガッツリ系の「豚山」や油そば「元祖油堂」など複数ブランドの直営店を、人口集中エリアやラーメン高消費エリアに出店している。同社が食材や運営ノウハウを提供するプロデュース店では、地方などオーナーが地盤とするエリアへの出店を進めている。「ラーメンを、世界への贈り物に。」を事業コンセプトに、海外展開も進めている。市場規模6,000億円といわれるラーメン業界で、サブマーケットごとに味・立地・サービスで強力に差別化された繁盛業態を開発してきたため、同一エリアに競合しない複数業態を出店できることが特徴である。

2. ビジネスモデル
チェーンストアシステム※をバックボーンとした「出店戦略」「人材育成」「プライベートブランド(PB)商品」を基本戦略に、同社は繁盛店を多店舗展開するビジネスモデルを構築してきた。「出店戦略」では、競合状況などを総合的に勘案し、プロデュース店を含め同社が一元的に意思決定を行っている。「人材育成」では、オペレーションを単純化・標準化する一方で教育・研修体制や評価・人事制度を確立し、どの店舗でも同水準のサービスを提供している。麺・タレ・スープ・チャーシューなど「PB商品」は、自社工場や委託先工場で製造しているため、効率的で安定した供給につなげている。このように出店開発や教育、PB製造など重要機能を内製化していることも、同社ビジネスモデルの大きな特徴である。

※ 小売や外食において多店舗展開する際、本社がセントラルコントロールする経営方式。個店主義を名乗る企業を含め、大成した上場小売・外食企業の多くが採用している。

3. 中期経営計画
同社は、基本戦略をベースに中長期的に「事業拡大と運営体制強化+DX推進」を目指している。このため中期経営計画をローリングしながら、毎期重要テーマに取り組んでいる。現 中期経営計画では、既存事業の拡大、人材確保、出店力の強化、海外展開、製造体制の強化、購買・物流体制の強化、DX、サステナビリティを重要テーマとし、なかでも人材確保において、採用力強化や離職率低下、海外人材の採用・育成など施策を講じてきた。また、既存事業の拡大では価格改定や店舗改装の強化、出店力の強化ではバッティングルールの見直し、製造体制の強化では新製麺工場の稼働などを実施した。こうしたテーマに継続的に取り組むことで、2026年10月期に売上高400億円、経常利益38億円、店舗数1,057店を目指している。

4. 業績動向
2024年10月期第3四半期の業績は、売上高20,592百万円(前期比23.8%増)、営業利益2,065百万円(同29.2%増)となった。価格改定を行ったが客足に影響はなく、また店舗QSCAの向上に継続的に取り組んできたこともあり、改装費用を吸収して大幅な増収増益を達成した。2024年10月期業績については、売上高28,500百万円(前期比24.0%増)、営業利益3,000百万円(同27.5%増)を見込んでいる。業績が好調に推移したため第2四半期決算時に業績予想を上方修正したが、店舗改装が想定以上に多くなったこと、第4四半期に直営の出店が増える見込みとなったことなどから、業績達成を楽観視できる状況ではないようだ。なお、今期に行った店舗改装や新規出店、価格改定の効果から、賃上げを予定している2025年10月期も引き続き20%成長が予想される。

■Key Points
・「町田商店」など複数ブランドのラーメン店を直営店とプロデュース店で多店舗展開している
・「事業拡大と運営体制強化+DX推進」により、2026年10月期に営業利益38億円を目指す
・今期の店舗改装や新規出店、価格改定の効果から、2025年10月期も引き続き20%成長が予想される

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)


《HN》

記事一覧

  • 2024/10/30 16:05:日経VI:大幅に低下、株価堅調で警戒感が緩和
  • 2024/10/30 16:03:米ハイテク企業の好決算でリスク先行ムード【クロージング】
  • 2024/10/30 15:47:日経平均寄与度ランキング(大引け)〜日経平均は3日続伸、アドバンテストやソフトバンクGが2銘柄で約128円分押し上げ
  • 2024/10/30 15:37:東証業種別ランキング:電力・ガス業が上昇率トップ
  • 2024/10/30 15:30:日経平均は3日続伸、ハイテク株買いなどが影響して39000円台回復
  • 2024/10/30 15:25:山崎パン、SMS、日野自など
  • 2024/10/30 15:23:東京為替:ドル・円は下げ渋り、ユーロ・円に連れ高
  • 2024/10/30 15:07:新興市場銘柄ダイジェスト:ベースフードはストップ安、ドリコムが大幅に3日続伸
  • 2024/10/30 15:02:日経平均大引け:前日比373.71円高の39277.39円
  • 2024/10/30 14:56:出来高変化率ランキング(14時台)〜KIMOTO、カバーなどがランクイン
  • 2024/10/30 14:48:東京為替:ドル・円はやや失速、米金利安で
  • 2024/10/30 14:41:日経平均は416円高、内外企業の決算や米経済指標に関心
  • 2024/10/30 14:37:NECキャピ---「メーカー保証付き再生PC」提供を開始、再生PCにメーカー保証を付与し環境配慮と利便性を両立
  • 2024/10/30 14:13:東京為替:ドル・円は小動き、全般的に動意薄
  • 2024/10/30 14:08:キットアライブ Research Memo(8):現時点において配当実施の可能性及びその実施時期等については未定
  • 2024/10/30 14:07:日経平均VIは低下、株価堅調で警戒感が緩和
  • 2024/10/30 14:07:キットアライブ Research Memo(7):売上高は過去最高見込むも、人材育成等に注力するため利益面は減少見通し
  • 2024/10/30 14:06:キットアライブ Research Memo(6):業務効率化による上方修正を売上高・利益ともに上回る(2)
  • 2024/10/30 14:05:キットアライブ Research Memo(5):業務効率化による上方修正を売上高・利益ともに上回る(1)
  • 2024/10/30 14:04:キットアライブ Research Memo(4):札幌拠点に全国の中小企業へ。リモートワークでSaaS製品導入支援(3)