前回のコラムでは私の投資手法の中から「株主優待先回り買い」と「TOPIX買い」そして、IPO投資についてご紹介しました。 私はイベント投資とIPO投資という投資手法で長年株式投資を実践しています。今年もこの順調に収益をあげることができています。
イベント投資は「利益を得られる可能性が限りなく高いタイミング」を狙っていきます。この手法は株主優待先回り買い、TOPIX買い、東証一部昇格投資、REIT買い、日経平均銘柄入れ替え、JPX400採用、決算戦略など様々な戦略で構成されています。
また、IPO投資はIPO株を手に入れて売却する方法の他に、上場後に買い付けして利益をあげるセカンダリーという方法を行っています。
今回のコラムではイベント投資から「REIT買い」、
IPO投資のセカンダリーから「東証一部IPOの攻略」についてお伝えいたします。
REITは、日本語では不動産投資信託といいます。不動産投資信託は、運用会社が投資家から資金を集めて、オフィスビルや商業施設、マンションなどを購入し、その賃貸収入や売買益を投資家に分配する金融商品です。そしてREITは、不動産投資信託ですが、証券が発行されていて証券取引所に上場されています。そのためREITは株式と同じように売買できます。
このREITには、株式と同じ2つの特徴があります。
REITは不動産への投資で得た収益を、投資家へ分配します。当然、収益性の高い物件に投資をしていれば分配金は多くなります。上場企業が投資家へ還元する配当金と同じ原理です。
例えば、ケネディクス商業リート投資法人という銘柄は、一口当りの分配金は3月と9月にそれぞれ得ることができますが、2020年9月は6,546円で、2021年3月は6,785円(予定)となっています。例えば十口投資しているなら年間で133,310円の分配金を受け取れます。
REITには株価指数もあります。2021年3月現在、62のREITが上場していますが、これら全てを対象とした株価指数です。これを東証REIT指数といいます。東証REIT指数は基準時を2003年3月31日の終値に置き、その日の時価総額を1,000として、その後の変化を指数化したものです。
下図は近年の東証REIT指数の推移です。
次のページでは、このREITを利用した2種類の戦略を見てみましょう。
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著者紹介 | |
柳橋義昭(やなぎばし・よしあき)氏 証券会社在籍時に営業、ディーラー、インターネット株式投資部門の立ち上げを行い、証券会社でのIPO業務や企業分析の経験を活かし、2008年に投資手法を確立。その後は毎年、投資を実践し、自身でも成果をあげ、これまで述べ50,000人の投資家に自身の投資手法を伝授。現在は合同会社Willowの代表として活動中。 著書に『いつでも、何度でも稼げる! IPOセカンダリー株投資』『安定的に利益を出せる 先回りイベント株投資』(ともにすばる舎)。証券外務員資格一種保有。IPOとイベント投資を学ぶ『新柳橋塾』を運営。 |