Q. 運用会社も分散が必要な状態なのかもしれませんね。 A. 最近、投資先として金が人気ですが、現物の金塊を所有するのなら別ですが、 金融商品で保有する場合、MMFでさえ元本割れを起こす事態ですから、運用先を分散 しておいたほうが安心だと思います。 例えば、金価格や金の価値に注目するのでも保有方法は幾つかあります。流動性の高い 順にあげれば
ペーパーゴールド(金価格に連動する証券)を香港の銀行で保有する 証券市場で金ETF大手のStreetTRACKS Gold Trust やiShares COMEX Gold Trustへ投資する
金を実際に保有し、金価格に連動するミューチュアルファンドの Gold Bullion Fund へ投資する
ただ、分散投資は、リスク分散だけでなく可能性も分散していると思います。 わたしは、個人投資家なので運用のプロのように様々な分析ができるわけではありませんの で、分散しておけば何かが良くて、何かが悪いという状況です。トータルでプラスになれば いいと思っております。
A. 過剰流動性というメタボな状態を手術をしようとして開腹したら、あっちこっちに癌が転移していた状態だったという感じです。そして米金融の大動脈である、米ドルの決済銀行であるシティ・グループ、AIG、財務省を植民地にしているゴールドマン・サックスが傷ついていたので、とりあえず輸血(資本注入)して止血していると思います。 他にもビックスリーという肝臓も弱っていたわけですが、肝臓をとっちゃうと社債市場に激震が走るので簡単に取り除いてしまうわけにはいきません。でも肝臓を回復(魅力ある車を作れるのか?)するのは時間がかかるわけです。 点滴としてオバマ氏が失業率の低下に対して雇用創出の提案を来年の就任早々するはずです。 つまり、今は底に向かっていると思っています。今の状態をこれ以上悪くしない為に、あらゆる点滴(手段)や執刀する名医を米国は用意しているのでその効果がなければさらに悪化してしまうわけです。エマージング諸国は株式の下落だけでなく、通貨危機が起きる可能性もあるので、底から上昇しているようには思えません。 ヘッジファンドの償還は来年の第1四半期を乗りきれば償還のために用意されたキャッシュが流動性の高い市場へ投資される可能性もありますし、ミューチュアルファンドのキャッシュ・ポジションが動きだすと思います。なので、来年の第2四半期ぐらいまでは乱高下が続くと思います。 問題は手術後の合併症です。これだけ米国債を刷っているのですから、バフェット氏が指摘するようにインフレも懸念されるので債券はインフレ連動債を少し購入しています。底が見えない下落相場の時に上昇の時を考えて仕込むのはリスキーですが、100年に1度の危機は100年に1度のチャンスでもあるわけです。 Q. ありがとうございました。
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