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この本は、題名のとおりに、多くの部分をハイテク株の投資法 にしぼって書いてあります。ハイテク株といえば、よく値が飛 ぶので、人によって投資しやすい、しづらいはあると思います 。そういったハイテク株に対して、シリコンサイクルというも のに注目しています。このサイクルは約2年周期で起こるものだそうです。
半導体の需要が増えると、生産が増える。生産が増えすぎると 在庫が増え、不況になると在庫が減り・・・といった感じのサ イクルが、約2年ということらしいです。
さらに、このシリコンサイクルは、日経平均株価に先行してい るらしいです。なので、このシリコンサイクルを見ていると、 ある程度日経平均の動きが予想できるらしいのです。 実際に、どうやってこのシリコンサイクルのデータを集めるか は、本の中に書いていますので、それを参考にしてもらいたい と思います。
筆者は、いくつかの半導体関連の企業を渡り歩いているので 、その経験を生かした記述がなされていると思います。そのう ちのひとつに、ハイテク企業の生き残るポイントは、財務力に 尽きるという発言があります。詳しい内容は、本の中に書いて あるのですが、これらの企業の中にいる人間ならではの記述が 見られるのが、この本のひとつの特徴です。
その財務をみる上でのひとつの指標に、企業買収がされやすい かというのがあります。その特徴としては、１ 株価が安い。 ２ 財務内容がよい（現金を多く持っていて負債が少ない）。 ３ 業績がよい。というのがあります。これらの条件がわかる 式も、この本の中に書いてあります。
四季報のＣＤ−ＲＯＭの有効な活用の仕方も書いてあります。 全体的によくまとまっていて、ハイテク株に投資する方はもち ろん、そうでない方にも、参考になる点がある本だと思います 。
(bblue、30代、会社員)
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