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書名の通りの内容で、全体として丁寧なバリュー投資の教本。
特に目新しいことが書いてあるというわけではなく、企業の本質的価値について判断し、 株価が安い時に買いましょうということを、5つのフィルターを挙げて丁寧に解説した内容となっている。
度々繰り返されるのが、市場の流行や目先の注目に惑わされないようにしようという視点。
確かに本書の方法をとれば、長い目で見れば、大きな損失を被ることなく、利益を得られそうである。
但し、市場全体が活況で上値を追うような展開になると、本書で示されたフィルターでスクリーニングしても、抽出される銘柄がなくなる可能性がある。とりわけ、52週安値云々のところは、相応の期間右肩上がりの相場が継続すると、あてはまる銘柄がなくなり、このフィルターのみあてはまるような銘柄は、基本的なファンダメンタルズの面で問題がある銘柄になったりしやすい。
むしろ、本書の指標が有効なのは、マーケットの雰囲気が暗く、株価が底値圏で停滞していたり、下落していたりする局面だろう。そうした時は「もっと下がるかも」という意識が先立って買いにくかったりすることがあるが、本書はそうした悲観の中でも銘柄を選択し買い向かうためのバックボーンにはなろう。
全体として真面目で、ためになる内容ではあるが、やはり翻訳ものの隔靴掻痒感というのはある。本書の内容を日本の市場にあてはめ、日本の銘柄をあげてもらった書籍が読んでみたいとおもった。
ふしみん 50代 個人投資家
この本のポイントは「リスクに備えること」「企業の不調が一時的な不調か慢性的な不調なのか」の2点にあります。
リスクに関して書かれた本は多いのですが、企業の一時的な不調について書かれた本はあまり多くありません。
なんらかの理由で一時的に株価が低迷し、その後盛り返したケースが紹介されてます。 本書は安値圏にある株の中に光るモノを見出す一助となるでしょう。
のんびり投資家
(会社員 投資歴:個別株6年)
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