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『魔術師リンダ・ラリーの短期売買入門』以来、久々のローレンス・コナーズ氏の本ということで、興味深く読ませていただきました。
150頁程の厚さの本ですが、内容は極めて濃厚、前著に勝るとも劣らないできばえです。全部で15章で構成されていますが、個人的には、第6章の“ルール5「ストップは痛い」に衝撃を受けました。なんと、検証の結果では、ストップをどこに置こうと、置いたことで成績が悪くなる。とのこと。(ストップを置く位置が近ければ近いほど、成績が悪化するというのは、体験でわかってはいましたが。)私自身は、成績の悪化を招くとしても、
ストップなしでは、トレードできない性格です。但し、コナーズ氏曰く、長期的に考えると資金を減らす可能性があることを頭にいれておくこと、これは肝に銘じておきたいです。
トレード手法については、2期間RSIがトレーダーにとって聖杯? として使える?! という紹介がなされており、楽しめます。
また、第14章の“心理”、この章は必読です。この本で紹介されたテクニックやその他の優れた戦略を含めたどんなトレードテクニックも また、第14章の“心理”、この章は必読です。この本で紹介されたテクニックやその他の優れた戦略を含めたどんなトレードテクニックも、“それを実行する人間が精神的に強くなければ役にたたない。”ではどうすればそのような人間になれるのかのヒントが、この章に述べられています。そのヒントを与えてくれる人物は、コナーズ氏の友人で、米国海軍特殊部隊の元隊員のリチャード・マコウィッツ氏。内容は本書に譲りますが、この章だけはトレードに役立てるだけではなく、自己啓発にも非常に参考になると思いました。
全体を通しては、簡潔明瞭、単純明快、内容充実の素晴らしい本だと思います。
ロンリートレーダー
世の中では多数派の意見が常識とされ正しいとされるが、マーケットに おいては、常識で利益を出し続けるのは不可能と言っていいだろう。
本書では、大きく二つの非常識が取り上げられている。 ストップの否定とオーバーナイトの推奨である。
だれもが求める右肩上がりでブレのない損益曲線を描くには、マーケッ トにある非効率性を取り続けなければいけないわけだが、非効率性が安 定してある場所の一つが、本書で指摘されてるように夜間の値動きであ る。
損益によってストップや手仕舞いをするべきではないというのも、非効 率性が続く限りポジションを保持するべきであるということである。
その他にも、読者によっては非常識だと感じる部分があるだろうが、 常識を捨てるためにもすべてのページに目を通すべきであろう。
20代 ひろ
待ちに待った良書が翻訳された。
原書を数年前に読んだが、ここまで、VIX指数(恐怖指数)を上手く使いこなしているのはコナーズ氏だけだろう。本書は株価指数先物やETFの取引にVIXをフィルターとして使っているが、為替相場でもVIXは非常に重要な指数となっている。
サブプライム問題やリーマンショックのとき、VIXが急騰したことは記憶に新しいだろう。VIX指数の移動平均とのかい離に注目していれば、米株市場が異常な楽観状態になっていたことがわかる。
FXのスワップ派にとって、このVIX指数はポジションをヘッジするべきか判断する材料になる。単純に短期売買だけではなく、中長期投資にも参考になるアイデアが満載である。
テクニカル派にとって、RSIのパラメーターを2まで下げて売買シグナルを発生させるトレーディングアイデアが参考になるだろう。
記:なりた・ひろゆき氏
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