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本書で言う「中期投資」とは3ヶ月程度の投資期間のことである。よく言われる 「短期投資」「中期投資」「長期投資」はそれぞれ厳密な定義があるわけではないの で、使い方はそれぞれの感覚によるが、私自身の感覚で言えば、この期間は「短期」 の範疇でちょっと違和感はあった。
20%の上昇で利食い、15%の下落で損切り、投資対象は日経225の市況関連 株、商品価格を継続的にチェックといった内容。
確かに市況関連株とされる銘柄の株価とそれぞれの銘柄に関連する商品等の価格の 連動性は高いだろうし、毎日、株価と商品価格をチェックすることで、そのクセや雰 囲気を感じ取ることはできるだろう。日課の一部としてしまえばこの作業もそんなに 大変ではないし、実際に行ってみる意味はありそうだ。
ただ、結局のところは景気の動向の判断がそれなりに的確でなければ、この投資は 損切り連発になり、極端に深い傷を負うことはなくても、うまくいかない場合もある。
データや投資の記録を手書きするというあたりは林輝太郎氏の影響が顕著。別に手 書きでなくても、ポジション管理、マネー管理、取引履歴をきちんと記録しておくこ とは、確かに意味があり、自分の現在の場所を明確にすることになるので、すすめた いところ。また、予測ではなく観察を重視するという指摘も同感である。
但し、3ヶ月という投資期間、順張りを基本としていること、レンジ相場は利益が 出しにくいとしていること、2勝1敗程度の高い勝率を目標としていることなどにつ いては私自身とは見解が異なる。
一つの方法論として本書の発想は意味があり、それを学ぶためにはよい内容となっ ている。。ただ、この方法が合うかどうかはその人次第であり、他のアプローチの方 法も当然ある。
(ふしみん、40代、公務員)
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