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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/09/18 18:12, 提供元: フィスコ 18日の中国本土市場概況:上海総合は3日ぶり反落、金融や不動産が下げ主導*18:12JST 18日の中国本土市場概況:上海総合は3日ぶり反落、金融や不動産が下げ主導18日の中国本土市場は3日ぶりに反落、主要指標の上海総合指数が前日比44.69ポイント(1.15%)安の3831.66ポイントと3日ぶりに反落した。 上海株式市場はハイテクの上昇で午前の取引で買い優勢に転じたものの、米中首脳の電話協議をあす19日に控えるため、買い持ちが徐々に解消された。ネガティブ材料としては、時価総額の大きい銀行株および不動産株に売り圧力が強まり,全体の重荷となった。特に銀行セクターでは国有銀行中心に利回り・規制の先行き不透明感が意識された。ポジティブ材料としては、ハイテク銘柄の一部に内需関連回復期待や部材価格の安定などが下支え要因となった。 セクター別では、銀行株が売られた。中国農業銀行(601288/SH)が2.7%安、中国工商銀行(601398/SH)が2.3%安、中国招商銀行(600036/SH)が2.1%安、華夏銀行(600015/SH)が1.6%安となった。大型株には持ち高調整の動きが強まり、相場全体の重荷となった。長期金利の方向性に対する不透明感が銀行収益への懸念を誘発し、利ざや縮小への警戒も重なった。加えて、前日までの上昇で短期的な過熱感が意識されたことも下落に拍車をかけた。 不動産や空運関連も軟調。万科企業(000002/SH)が3.9%安、上海建工集団(600170/SH)が4.1%安、上海国際機場(600009/SH)が1.3%安とそろって下落した。中国恒大集団の資産売却計画の不透明性や業界全体の資金繰り懸念が、不動産株への売りを誘発した。航空株は燃料費上昇や国際線回復の鈍さが嫌気され、中国東方航空(600115/SH)が3.8%安、中国南方航空(600029/SH)が3.9%安と大幅安で引けた。 一方、素材・医薬品関連の一角には買いが入った。中国医薬集団(600056/SH)10.1%高、江蘇江南化工(002226/SH)10.2%高、烽火通信科技(600498/SH)10.0%高が値を飛ばした。特に中国医薬集団は、新製品の販売拡大報道を材料視した買いが流入した。また、通信機器や新材料分野でも、国内の政策支援観測から資金が向かい、臥龍電気集団(600580/SH)9.6%高、江蘇中天科技(600522/SH)が7.0%高と上昇。市場全体では幅広い調整色が強い一方、テーマ性のある一部銘柄に選別的な資金が流入した。 外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.12ポイント(0.42%)安の264.09ポイント、深センB株指数が4.60ポイント(0.34%)安の1356.43ポイントで終了した。 《AK》 記事一覧 |