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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/04/24 18:00, 提供元: フィスコ 24日の香港市場概況:ハンセン0.7%安で4日ぶり反落、京東と美団の下げ目立つ*18:00JST 24日の香港市場概況:ハンセン0.7%安で4日ぶり反落、京東と美団の下げ目立つ24日の香港市場は、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比162.86ポイント(0.74%)安の21909.76ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が59.43ポイント(0.73%)安の8056.85ポイントと4日ぶりに反落した。売買代金は2047億5990万香港ドルに縮小している(23日は2606億1950万香港ドル)。 売り圧力が意識される流れ。このところの急ピッチな上昇で、ハンセン指数は約3週ぶりの高値水準を回復していた。米中関税交渉を見極めたいとするスタンスも重し。トランプ米大統領はこのところ、中国に対し関税問題の交渉に応じるよう連日で呼びかけ、交渉次第では累計145%の対中追加関税を引き下げる可能性も示唆した。ただ、中国外交部は23日、「中国は当初から関税競争を望んでいなかった」とし、「米国が中国と問題解決の交渉をしたいのなら、極度の圧迫を加えるようなやり方は変えるべきだ」などと慎重姿勢を示している。もっとも、関税問題はこれ以上悪化しないとの見方もあり、下値をたたくような売りはみられていない。指数はプラス圏に浮上する場面もあった。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、中国電子商取引(Eコマース)大手の京東集団(9618/HK)が6.2%安、飲食ポータルサイトの美団(3690/HK)が5.2%安と下げが目立った。フードデリバリー市場に新規参入した京東はこのところ、顧客や出店店舗、配達員の取り込みに向けて、同事業で最大手の美団と非難合戦を繰り返している。競争激化による収益悪化も懸念された。 セクター別では、自動車が安い。吉利汽車(175/HK)が2.5%、長城汽車(2333/HK)が2.4%、理想汽車(2015/HK)が2.3%、北京汽車(1958/HK)が1.6%ずつ下落した。 半導体やクラウド、ロボットの銘柄群も売られる。華虹半導体(1347/HK)が2.5%安、晶門半導体(2878/HK)が2.4%安、万国数拠HD(9698/HK)が5.0%安、微盟集団(2013/HK)が1.2%安、深セン市優必選科技(9880/HK)が2.9%安、深セン市越疆科技(2432/HK)が2.2%安で引けた。 建材・鉄鋼セクターもさえない。中国建材(3323/HK)が2.4%安、華潤水泥HD(1313/HK)が1.7%安、華新水泥(6655/HK)が1.6%安、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が3.0%安、鞍鋼(347/HK)が2.7%安と値を下げた。 半面、中国不動産セクターの一角は高い。融創中国HD(1918/HK)が5.1%、広州富力地産(2777/HK)が4.8%、雅居楽集団HD(3383/HK)が3.2%、世茂集団HD(813/HK)が2.4%ずつ上昇した。 産金セクターもしっかり。赤峰吉隆黄金鉱業(6693/HK)が4.4%高、霊宝黄金(3330/HK)が2.8%高、招金鉱業(1818/HK)が2.0%高、山東黄金鉱業(1787/HK)が1.5%高で取引を終えた。 一方、本土市場は小反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.03%高の3297.29ポイントで取引を終了した。銀行が高い。発電、エネルギー、保険、医薬、消費関連の一角なども買われた。半面、ハイテクは安い。素材、自動車、不動産、証券、軍需産業も売られた。 亜州リサーチ(株) 《CS》 記事一覧 |