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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/04/23 18:00, 提供元: フィスコ 23日の香港市場概況: ハンセン2.4%高で3日続伸、自動車セクターに買い*18:00JST 23日の香港市場概況: ハンセン2.4%高で3日続伸、自動車セクターに買い23日の香港市場は、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比510.30ポイント(2.37%)高の22072.62ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が165.49ポイント(2.08%)高の8116.28ポイントと3日続伸した(ハンセン指数は約3週ぶり高値)。売買代金は2606億1950万香港ドルとなっている(22日は2513億8170万香港ドル)。 投資家のリスク選好が高まる流れ。米中対立の激化懸念がやや薄らいでいる。トランプ米大統領は22日、中国との通商交渉で「強硬な態度は取らない」と述べ、追加関税を大幅に引き下げる可能性を示唆した。また、ベッセント米財務長官は22日、投資家との非公開会合で、米中の関税交渉はまだ始まっていないが、取引は可能だとの見方を示している。そのうえで、膠着は長く続かず、緩和していくだろうと述べた。そのほか、中国の政策に対する期待感も持続。当局は株式市場の安定化や不動産市場の活発化に注力するほか、内需を拡大させるため、追加の消費刺激策を打ち出すとの観測や、金融緩和の期待も広がっている。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、モバイル端末・自動車メーカーの小米集団(1810/HK)が6.9%高、電子機器受託製造サービス(EMS)の比亜迪電子(BYDエレクトロニック:285/HK)が5.8%高、中国Eコマース最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ:9988/HK)が5.5%高と上げが目立った。 セクター別では、自動車が高い。小米のほか、小鵬汽車(9868/HK)が8.7%、比亜迪(BYD:1211/HK)が3.9%ずつ上昇した。BYDについては、2024年度の配当方針見直しが支援材料。既に発表済みの10株当たり39.74人民元の現金配当に加え、新たに10株当たり8株の株式配当、同12株の無償増資を実施する。 ロボットやクラウド、AI技術の銘柄群も急伸。深セン市越疆科技(2432/HK)が17.8%高、深セン市優必選科技(9880/HK)が17.2%高、金山雲HD(3896/HK)が8.4%高、万国数拠HD(9698/HK)が7.4%高、青島創新奇智科技集団(2121/HK)が6.0%高、北京第四範式智能技術(6682/HK)が3.4%高で引けた。 消費セクターの一角も物色される。火鍋の呷哺呷哺餐飲管理(520/HK)が7.7%高、組み立てキャラクター玩具の布魯可集団(325/HK)が7.0%高、家電のTCL電子HD(1070/HK)が5.7%高、ベビー用品の好孩子国際HD(1086/HK)が5.6%高、茶飲料の奈雪的茶HD(2150/HK)が4.2%高、スポーツ用品の安踏体育用品(2020/HK)が2.4%高で取引を終えた。 半面、産金セクターは安い。赤峰吉隆黄金鉱業(6693/HK)が15.8%、山東黄金鉱業(1787/HK)が10.5%、招金鉱業(1818/HK)が8.4%、中国黄金国際資源(2099/HK)が8.1%ずつ下落した。同セクターはこのところ、金先物相場の高値更新を手がかりに上昇が続いていたが、金先物価格の上昇一服を受けて手仕舞い売りが優勢となっている。 一方、本土市場は3日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.10%安の3296.36ポイントで取引を終了した。不動産が安い。医薬、公益、資源・素材、消費関連、銀行、軍需産業なども売られた。半面、ハイテクは高い。自動車、保険・証券も買われた。 亜州リサーチ(株) 《CS》 記事一覧 |