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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/03/10 16:53, 提供元: フィスコ 10日の中国本土市場概況:上海総合0.2%安で続落、金融と消費に売り*16:53JST 10日の中国本土市場概況:上海総合0.2%安で続落、金融と消費に売り週明け10日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前営業日比6.38ポイント(0.19%)安の3366.16ポイントと続落した。 中国のデフレが警戒される流れ。9日に公表された2月の中国物価統計では、消費者物価指数(CPI)が前年同月比でマイナス0.7%となり、昨年1月以来のマイナスに転じている。生産者物価指数(PPI)のマイナスも続いた。一部のアナリストは、内需は依然として弱く、中国のデフレ圧力はこれからも続くとの見方を示している。そのほか、米中の貿易戦争がエスカレートするとの不安も重しとなった。ただ、下値は限定的。中国の景気鈍化やデフレが不安視される中、当局は追加の景気浮揚策を打ち出すとの見方が強まっている。指数はプラス圏で推移する場面もあった。(亜州リサーチ編集部) 金融株が下げを主導。興業銀行(601166/SH)が1.7%安、招商銀行(600036/SH)が1.1%安、中国人寿保険(601628/SH)が2.5%安、中国太平洋保険(601601/SH)が1.5%安、国泰君安証券(601211/SH)が1.6%安、中信証券(600030/SH)が1.2%安で引けた。 消費関連株もさえない。雑貨卸売の浙江中国小商品城集団(600415/SH)が4.9%、小売の重慶百貨(600729/SH)が2.7%、自動車の安徽江淮汽車集団(600418/SH)と食品の仏山市海天調味食品(603288/SH)がそろって1.6%、乳製品の内蒙古伊利実業集団(600887/SH)が1.4%、免税店の中国旅遊集団中免(601888/SH)が1.1%、エナジー飲料の東鵬飲料(605499/SH)が1.0%ずつ下落する。通信株、不動産株、公益株なども売られた。 半面、ハイテク関連の銘柄は物色される。情報技術サービスの武漢長江通信産業集団(600345/SH)とハイエンド石英材料の江蘇太平洋石英(603688/SH)がそろってストップ(10.0%)高、プリント基板(PCB)大手の深セン景旺電子(603228/SH)が6.6%高、コンデンサー関連材料の安徽銅峰電子(600237/SH)と薄膜コンデンサー中国最大手の廈門法拉電子(600563/SH)がそろって5.0%高、スマートシティ関連の雲賽智聯(600602/SH)が1.8%高で取引を終えた。資源・素材株、医薬株も買われている。 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.18ポイント(0.44%)高の266.97ポイント、深センB株指数が3.96ポイント(0.33%)安の1209.57ポイントで終了した。 亜州リサーチ(株) 《CS》 記事一覧 |