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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/09/19 11:05, 提供元: フィスコ CGSHD Research Memo(5):組織再編により「製造業DXインテグレーター企業」へ*11:05JST CGSHD Research Memo(5):組織再編により「製造業DXインテグレーター企業」へ■CGSホールディングス<6633>の中長期の成長戦略 同社では、現在の経営環境を考慮して、以下の3つを重要な経営戦略に定めた。 ・国内、アジア圏における金型CAD/CAM市場で自他ともに認めるNo.1シェアメーカーとなる ・金型CAD/CAMメーカーNo.1の優位性を生かして隣接市場参入へのスピードを加速させる ・製造業のDXニーズ(自動化ニーズ)に応えた多角化経営を実現する これらの目標を達成するため、新たに持株会社制への移行を含めた組織再編を2025年4月1日に発表した。 1. 組織再編について (1) 組織再編の概要 同社を純粋持株会社として事業部門を新設分割する。さらにスピーディーな意思決定とグループ全体最適化を実現するために中間事業持株会社CGSを設立することで各事業のシナジー創出及び研究開発スピードを向上させる。加えて、NTTD-ESが設立する予定のNDESの株式51%を取得する。 (2) 組織再編のメリット:3つのシナジー 同社では、今回の組織再編によって、以下のようなメリット(シナジー)が得られるとしている。 a) 経営シナジー:長期戦略で100億円企業へ ・組織再編により金型用CAD/CAM業界トップシェアを目指す ・スケールメリットにより、経営資源の効率化と企業価値の向上を図る ・今後、さらなるグループ拡大により製造分野での事業の多角化と収益源の拡張を図る b) マーケットシナジー:CAD/CAM事業の最適化と生産管理システム等の育成 (CAD/CAM事業の最適化) ・国内/海外における販売手法、クラウド/オンプレ販売、商品ラインナップなどを最適化する ・CAD/CAM適応分野(部品加工市場)での協業を推進する (生産管理システム事業、新規事業の育成促進) ・AIQ+自動化システムの事業展開を強化する ・クラウド事業を拡張する ・新規事業を推進する c) 開発シナジー:多重開発の抑制、共同研究開発の推進 ・CAD/CAMモジュール、アクティベーション、クラウド環境などの共同開発、グループ内リソース活用を推進する ・将来を見据えた研究開発の推進と共同開発による生産効率の向上を図る 2. 定量的目標 (1) 短期(〜2028年12月期):売上高70億円 組織再編に伴い金型CAD/CAM業界のトップシェアの優位性を生かして生産管理システム事業を強化し、シナジー戦略により、グループ全体で売上高70億円を目指す。 (2) 中長期(〜2030年12月期):売上高100億円 CAD/CAM事業を中核に、新規事業強化戦略の一環としてM&Aを含めたCGSグループの拡大を積極的に図り、グループ全体での売上高100億円を目指す。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇) 《HN》 記事一覧 |